アイルランドの歌手シネイド・オコナーは、セラピストのバリー・ヘリッジ氏と記録的なスピード婚をしたとして話題になった。しかし、彼女の結婚生活はわずか16日間で終わりを告げた。プリンスの90年代のヒットソングのカバー曲「Nothing Compares 2 U(愛の哀しみ)」で知られる彼女は、女優のキム・カーダシアンや歌手のブリトニー・スピアーズらと並んでスピード離婚セレブの仲間入りを果たした。
ヘリッジ氏との破局の原因をオコナーは、彼の家族や友人から「激しい圧力」を受けたためとしている。なぜこんなにも早く結婚生活は終わりを迎えてしまったのか。彼女は自身のウェブサイトで12月26日に説明している。
「結婚式後の3時間で、夫の振る舞いに打ちのめされたの。彼の友人の態度で彼の私生活が想像できたわ。だから私は誰とも一緒に人生を歩めないの。でも女は夫の喜びになりたいとそう思うわよね・・・皆は誰かを愛してる?私は自由を求めるわ」
今回4度目の離婚を経験したオコナーは、ヘリッジ氏を「素晴らしい夫」だと語った。彼女は彼を愛しているが、「残念だけど、私は規則正しい女じゃないの」と述べた。
ローマ・カトリック教会に対する罵倒でも有名なオコナーは、リアリティ番組のスターであるカーダシアンが無名のNBA選手のクリス・ハンフリーズとの離婚を発表した2カ月後にヘリッジ氏との離婚を発表した。なお、カーダシアンとハンフリーズの結婚生活は72日間だった。
ハリウッドでの短い結婚生活は枚挙に暇がなく、雑誌などには毎日のように記事や写真が飛び交っている。カーダシアンが自身の離婚を発表した際、批評家は、彼女は単に売名と金儲けのために結婚をしたのではないかと推測した。しかし、カーダシアンはこれを否定し、ハンフリーズを本当に愛していたが互いの「性格の不一致」で離婚を決意したと主張している。
「セレブたちの結婚がすぐに終わりを告げてしまうのは悲しいことだ」と米国立結婚研究所のロバート・ボブ・ポール氏は米クリスチャンポスト紙に対して語った。「多くのセレブが、結婚という行為が非常に重要なものであるとは認識しておらず、そのような姿勢を公にしている。彼らは結婚をアプローチしているように見える。自身の結婚生活を何度も表に出しているんだ。しばらく楽しんでは離れ、また別のところへ移る。次の有名女性との同棲が始まるんだ」
クリスチャンカウンセリング団体の共同代表でもあるポール氏は、「結婚はキリストと教会の間の関係を反映するものだ。その契約の重要な特性のうちの一つは神が聖書の中ではっきりと述べておられる。『わたしは絶対にあなたを離れたり、見捨てたりしない』と」と語り、ハリウッドにおいて、どのような関係が正しくないのかを公に示すべきだと強調した。
しかし、ハリウッドでの「絶対」は、「1年」や「数カ月」「数週間」もしくは「数日」と同義だ。
2004年には人気歌手のブリトニー・スピアーズが幼馴染のジェイソン・アレクサンダーと結婚の誓いを交わした。ところが3日も経たないうちに誓いは破棄され、彼女がこれを「行き過ぎた冗談だった」などと説明したことが報じられた。同じように女優のカルメン・エレクトラと元NBA選手のデニス・ロッドマンも9日で破局。ミュージシャンのキッド・ロックと女優のパメラ・アンダーソンも4カ月弱で離婚している。
一般的に、セレブは通常よりも周りに多くの異性が存在しているため、配偶者を簡単に取り替えていると思われているかも知れない。しかし、専門家によると、セレブの離婚率が一般人の離婚率より高いわけではないという。
婚姻関係を専門とする弁護士で何件かのセレブの離婚を扱ったことがあるステイシー・フィリップス氏は、「セレブの離婚率と一般人の離婚率は同水準にあるが、我々はセレブたちがより多く離婚していると見ている。それは彼らの離婚が公に取り沙汰されるからだ」と語った。
いくつかの評価では約10パーセント低いとされているが、米国の初婚に対しての離婚率は約50パーセントだと言われている。クリスチャンの離婚率もノンクリスチャンのそれと同等だというのもよく知られた事実だ。
バージニア大学の全米結婚プロジェクトのディレクターであるブラッド・ウィルコックス氏はUSAトゥデイ紙に対し、「クリスチャンとノンクリスチャンの違いという話はよく耳にすることだが、離婚に関してクリスチャンは他の人と何ら変わりはない」と語り、「結婚生活においてはマイナス要因に溢れた、名ばかりの『クリスチャン』が多い」と付け加えた。
幼い頃から教会に通っていたクリスチャンで人気歌手のケイティ・ペリーは最近、コメディアンのラッセル・ブランドと離婚したことを発表した。二人の結婚生活は約1年2カ月で幕を閉じたが、彼女が福音主義クリスチャンの両親に心配を掛けたくないとして、ブランドに離婚を要求したと伝えられている。
ヒンドゥー教徒の開業医を両親にもつブランドは、ペリーと2010年10月にインドでヒンドゥー教式とキリスト教式を混ぜた結婚式を挙げた。彼らの離婚理由は「性格の不一致」だと伝えられている。
ヒンドゥー教徒はハリウッド・カップルの離婚により失望を抱いているようだ。
ヒンドゥー教団体ユニバーサル・ソサエティー・ヒンドゥイズム代表のラジャン・ゼッド氏はニューヨーク・デイリー・ニュースで、「彼らはヒンドゥー教の神聖な儀式である結婚をもっと真剣に受け止めるべきだった」と語った。さらに、「もしセレブたちがヒンドゥー教徒と結婚するなら、彼らは公約や献身、義務、尊厳、モラルをもつ心構えをすべきだ」とし、結婚が信仰の中で最も重要な儀式であることを強調した。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也
-
ワールドミッションレポート(12月13日):タンザニアのマンダ族のために祈ろう
-
南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援
-
サマリタンズ・パースの輸送機、南スーダンでハイジャックされる 容疑者は拘束
-
花嫁(最終回)真昼の花嫁 星野ひかり
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
希望に生きる 佐々木満男
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」
-
南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援
-
京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から
-
サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる
-
希望に生きる 佐々木満男
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」
-
英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から
-
ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加
-
東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
















