第二次世界大戦中、ナチスドイツの迫害からユダヤ人を救った外交官、杉原千畝(ちうね)(1900~86年)の葛藤と英断を描いた水澤心吾さんの一人芝居「決断・命のビザ~SEMPO杉原千畝物語~」(ビジョン企画主催)が11月4日午後7時半から、東京・杉並公会堂小ホールで上演される。入場を無料にし、会場で東日本大震災への義援金を募る。水澤さんは、「(舞台を)東北支援の募金活動として役立てたい」と話している。
杉原はリトアニアの日本領事代理として、隣国ポーランドから亡命してきたユダヤ人にビザを発行し、約6000人の命を救った。日本のシンドラーとも呼ばれる。
水澤さんは1950年、滋賀県生まれ。19歳で上京し、舞台俳優として活躍した。テレビドラマや映画にも出演したが40歳で休業。10年間ハワイで心理学を学び、しばらくは演技に心理学を取り入れた独自のセミナーを主宰していた。
05年には俳優業に復帰。「もっと使命感を持てる舞台はないか」と考えていたところ、ふと杉原の名前が浮かんだという。杉原は寡黙な人だった。「寡黙な杉原自身が自分の人生を語っていたらどうなるだろう」と考え、原作をひとり芝居に発展させていった。
国内外で公演を重ね、08年には米国のエレノア・ルーズベルト賞を受賞。ライフワークとして1000回公演を目指している。
午後7時15分開場。当日参加も可能だが、定員超過で入場できなくなることを避けるため、主催側は「できれば事前に予約してほしい」としている。問い合わせは、NPO法人飛躍28(090・3108・7294、メール:[email protected])へ。
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