「嘆きは人生の転換を与えるためにある」リック・ウォレン牧師

2011年9月15日14時17分 印刷
 米国のメガチャーチであるサドルバック教会牧師のリック・ウォレン氏は9.11米同時多発テロ事件から10周年となった11日に特別礼拝を行い、「この事件は決して見過ごされ忘れ去られてしまって良いようなものではありません」と強調した。

 サドルバック教会では「希望と自由」と題した5回にわたる礼拝がリック・ウォレン牧師によって取り次がれ、10年前の9月11日、またそれに続く戦争で愛する人を亡くした人々への追悼を述べた。

 米同時多発テロ事件をきっかけに、米軍がイラクおよびアフガニスタンで戦争を展開し、多くの犠牲が生じた。

 ウォレン氏はサドルバック教会のそれぞれの礼拝に集った3千人以上の人々、そしてウェブキャスティングを通して礼拝を閲覧しているすべての人々に対し、9.11テロ事件の悲劇から学ぶべき教訓として、「先週私は9.11テロ事件に関する多くの異なる見解を述べた文章や社説を読んでいました。その結果その中の多くの論者たちが米国人は9.11を乗り越えていかなければならないと主張されておられました。明らかに、このような論説を書く人々は人間の性質について知り得ていないのではないかと思いました。なぜなら嘆きというものは乗り越えられるような種類のものではないからです。嘆きというものは、乗り越えるのではなく、それを理解した上で通り抜けなければならないものだからです。嘆きは、神様が私たちに与えてくださった、私たちの人生の転換をもたらすツールであるともいえます。私たちは壊れた惑星に住んでおり、多くのいのちの損失に直面しています。イエス様は『悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから(マタイ5:4)』と述べておられます。嘆きというものは私たちを硬直させてしまうようなものではなく、私たちは9.11を通して人生の転換を生じさせなければなりません。困難な時に直面したならば、それから転換するための一定の期間が必要です。そのような転換を与えるのが嘆きの感情であるといえるでしょう」と述べた。
 
 ウォレン牧師はクリスチャンは人生の様々な段階に差し迫る変化に適応するためにも、聖書勉強をする小グループのメンバーである必要があるとし、「私たちは共同体のために作られているのです。神様はあなたに、人生をひとりで歩まないように願われておられます」と述べている。

 礼拝中のメッセージの動画はニューヨーク市南部マンハッタンコミュニティチャーチにも生中継の映像が届けられ、共にメッセージが分かち合われた。マンハッタンコミュニティチャーチはグラウンド・ゼロのすぐ近くにある教会で、9.11テロ事件後数か月間にわたってサドルバック教会員による聖書勉強グループが行われたのが始まりのきっかけであった。

 礼拝では今年初めに行われたブッシュ前大統領に対するウォレン牧師によるインタビュー動画も流された。ブッシュ前大統領はウォレン牧師のインタビューに対し、「このような教会の人たちの前で話をするのは大変です。テロ事件の犠牲者のご遺族の方々には、この国は皆さまのために嘆いていることを伝えたいと思います。神様が真の慰めは神様の中にのみ見出されます。神様は悲劇の最中にある人々を助けられます」と述べていた。

 礼拝後、南部マンハッタンコミュニティ教会牧師のライアン・ホラデイ氏は9.11テロ事件後のニューヨーク市民の行動の大きな変化について言及し、「9.11テロ事件が生じた際に、それは地上に物理的な穴を形成しただけではなく、精神的な空洞も作ってそれを置き去りにしていきました。それは、このテロ攻撃にはいくつかの混同したメッセージが含まれていたからです。イスラム教過激派テロリストからは飛行機が建物の中に突っ込んでいったことが神様のニューヨーク市に対する裁きであったという意味をもっていました。しかし神様は逆に『わたしからもっとも離れている人々がわたしが最も愛する人々である』こともこの事件を通して伝えられたのです。自分の夢の実現のために事を成そうと決心している人々が、実は神様がもっとも捜し求めていた人々であったのです」と述べた。

 ホラデイ氏は、グラウンド・ゼロの付近に教会を置いている理由について、神様の愛を伝える権威を与えられたクリスチャンとして、その愛を宣べ伝えて行くことにあると述べた。サドルバック教会の礼拝はウォレン牧師の一連の説教と、「ゴッド・ブレス・アメリカ」含む愛国的な賛美歌で締めくくられた。

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