アフリカ大陸で過去60年間で最悪の干ばつ被害が広がり、 東アフリカでは1,100万人もの人々が深刻な飢餓に直面している。
干ばつはソマリア、エチオピア、ケニア、ジブチ、エリトリア含む東アフリカ諸国で深刻な状態となっており、すでに同地域で数万人が死亡、今後さらに飢餓による死者が続出することが懸念されている。同地域の子どもたちに関しては、実に50万人もの子どもたちが栄養失調が原因で死亡する危機にさらされている。そのため過去60年間で最悪となった今回のききんは「子供たちのききん」とも呼ばれるようになっている。
国連世界食糧計画(WFP)ディレクターのジョセット・シアラン氏は、「もうすでに栄養失調の後期の症状を発している状態で避難キャンプに多くの子どもたちが到着しています。このような状態に到達してしまってからでは、十分な食料や医療ケアを与えることができたとしても、生存率は40パーセントに満たないことになってしまいます」と述べている。
紛争で領土の荒れたソマリアは今回の干ばつで最も深刻な被害を受けた。国連ソマリア人道支援コーディネーターのマーク・バウデン氏によると、ソマリア南部の2地域では既にききんに直面しており、同国の残りの地域も「ほぼききん状態にある」という。バウデン氏はソマリア人約370万人を救うためにも急速な支援とさらに特別な活動が必要になると強調した。
ソマリアの情勢には、同国に根付く力強いイスラム教軍事組織「アル・シャバブ」が影響力を有しており、同組織は国際支援団体が国境を越えて支援する活動をこれまで妨害してきた。しかし今回の深刻なききんに限っては、同組織は国際支援団体の国境を越えた支援を許可すると発表した。深刻なききんにより多くのソマリア南部の住民が同国首都モガディシュやケニア、エチオピアなどの近隣諸国に避難している。
国連は先週同地域の干ばつを公式的に発表し、国際社会とともに状況を改善するための行動を起こす計画や調整に乗り出ている。国連よりもさらに早い段階でききん飢饉早期警報システム(FEWS)などの諸機関が同地域の深刻なききんを警告してきたが、国際共同体に行動を起こさせるまでには至らなかった。
国際食糧支援団体・貧困対策団体らは各国政府や支援機関、個人に対し干ばつの犠牲者を救うために共に行動するように促している。これまでのところ同地域の干ばつへの支援は米国、欧州連合そして日本が積極的な支援提供国となっている。
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