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被災地支援、支援の輪広まる

2011年6月20日15時45分
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被災地仮設住宅に支援物資を届ける国際飢餓対策機構スタッフら(写真提供=国際飢餓対策機構)   +
 東北被災地教会、被災者への経済的・精神的支援の輪が広まっており、被災者らからも教会の人々に出会えたことへの感謝の証が報告されている。

 仙台キリスト教連合被災支援ネットワークは、19日から同ネットワークに寄せられた義援金の第1次分配を開始する。配分額は一教会あたり見舞金10万円、大規模損壊の場合は40万円を上限に上乗せされるという。同ネットワークは6月初めから被災地域にある教会の被災状況について調査を行ってきた結果、15日現在において94の被災教会、大規模・緊急支援を必要とする教会は35教会に至ったという。東北6県にある被災教会は同ネットワークまで義援金に応募することができる(詳細は同ネットワークHPまで)。

 東北応援団「LOVE EAST」では被災地のイエス・キリスト栗原聖書バプテスト教会岸波市夫牧師による現地被災者の教会と出会って変えられていく証しが報告されている。瓦礫除去の手伝いをする中にあって、被災者らによる「少し片付けをすると下ばかり向いて、本当に何にも力が出なかった。そこに教会の人たちが来てくれて本当に力になった。災害時に心のケアの必要なんてあるのかと思っていたが、自分が実際に被災者となることで、いかに心のケアが大切かが分かった」、「教会の人と出会って人生が変わった。教会の皆と出会えて、本当に力をもらった。教会の人と出会うと、初めての人なのに、昔からの知り合いの様な気がしてくる。教会の人たちの神様は凄い神様だと思う。災害に出遭って本当に良かった。こんなにもたくさんの皆さんと出会えて、そして、神様と出会えて、本当に良かった」との証しが報告されている。岸波氏はこれらの証しに対し、「何と大きな神様の愛を伝えることができたのだろうと思いました。こんな大きな愛の届け役を、私のような者に与えて下さった神様に心から感謝したいと思います」と神様への感謝を述べている。

 国際飢餓対策機構スタッフの小島亮子氏は、資金的余裕のない民間企業からも「何か手伝えることはないか」という問い合わせが来たことを報告している。他にも夏休みが近づくにつれて、夏休みを利用して被災地での長期ボランティアをしたいという問い合わせも来ているという。また海外の教会から、教会員によって集められた決して少額ではない献金が届くなどさまざまな支援がもたらされていることが報告されている。

 小島氏は、「人は一人で全ての役割を担う事はできません。みんなそれぞれできる事が違い、それぞれが違う色を持っています。例えそれが単純な色であっても、一つ一つの色が合わさりあう事で、とても素敵な色の支援の輪が出来上がっているのです。『東北の方々のために』と一人一人が他者を思いやり、自分の持っている色を差し出して下さり、そしてその一つ一つの色が混ざり合う事によって、本当にキレイな支援の彩りができるのです。だけど、それが『自分の名誉のため』とか、『誰かにほめられるため』とか、少しでもどこかで間違った色の思いが入ると、一気に他の支援の色まで汚してしまうと思うのです。もちろん、そんな思いで当機構に自分の色を差し出してくださる方はどこにもいません。なぜなら、今日も東北では支援をする側もされる側も全ての色が混ざり合い、素敵な色の笑顔で溢れているから。皆さんが差し出して下さった色が合わさって、毎回涙が出るほどキレイな色をつくり上げています」と同機構活動ブログ上で伝えている。

 東日本大震災から3カ月が経過し、民間メディアの注目が薄れてくるにつれ、今後の被災者の支援および「心のケア」でいかにキリスト教ネットワークが互いに調和して被災地でキリストにある希望を伝えていくことができるかが期待される。

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