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申鉉錫牧師の「日本宣教の夢」(9)

2006年12月20日17時33分
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申鉉錫(シン・ヒョンソク)牧師

 桜美林大学(obirin Univ.)の元人気講師、申鉉錫(シン・ヒョンソク)牧師のコラム第9回目です。 このコラムは、韓国オーマイニュース(http://ohmynews.com/)に掲載され、当時大きな反響を呼びました。在日韓国人牧師という立場から、同師が日本宣教への夢を語ります。


◆はじめに


 前回著者は、澤正彦牧師の起こした「日曜日訴訟」が敗訴に終わったことを述べたのであるが、その中で勝訴を確信していた筆者にとっては、裁判に負けていたということが「・・・・残念でどうしようもない敗北感が筆者を襲った」と書いた。その理由は次のような筆者の体験によってである。


◆?「日曜日訴訟」の敗訴



1.在日外国人牧師の闘い
?筆者は在日大韓基督教会下関教会の牧師として、1983年7月に留学のため渡米するまで8年間在職した。筆者には三人の子どもがいたが、1989年度には長女が下関神田小学校6年生、次女が4年生、長男が1年生であった。子どもが周知の「日曜日訴訟」を起こした澤牧師には二人のお嬢さんが原告となっていたのだが、二人のお嬢さんと筆者の長女と次女は同じ年であった。ところでご多分にもれず、下関神田小学校においても日曜日には様々な学校行事とか、授業参観があった。


 筆者はかつて韓国の教会で育ったとき厳しい信仰教育を受けてきた者として、どうしても主日(日曜日)礼拝を欠席してまで学校へ行くのを認めることが出来なかったのである。それで学校の行事があるごとに学校を休ませて礼拝に出席させたのである。子どもたちは親の言いつけに逆らうことも出来たのだが、心を痛めてはいたけれど自分たちの信仰によって自主的に礼拝に出席した。学校に行けないことに対して一度も反抗したり、愚痴をこぼすことはなかった。特に運動会にもなると練習はするものの、最終的には参加できない事への淋しい気持ちは、3人とも強く感じているようであった。先生から何度も叱られたり怒られたりもした。3人の子どもたちは、日曜日に催された運動会に一度も参加することなく、また、その楽しみを経験することもなく、小学校を終えたのである。親としてはそのことが、心の痛みとして今も残っている。筆者は何回も先生を訪ねて、その理由を説明したのだが、理解を得ることはできなかった。


?日曜日学校行事と教会連合
 筆者が子どもたちのために悩んでいたとき、下関地域では教会を超えた牧師会が毎月行われていた。プロテスタントの牧師、聖公会の司祭、カトリックの神父が毎月指定された教会で会合を持っていた。主に聖書研究や、地域合同のイベント等を話し合い、また交わりと親睦をもっていた。


 親睦会も回を重ねるに連れて牧師同士の親しみもわいてきた。そのようなとき、何かの話し合いの中で、日曜日の礼拝に関係のある話題になった。話が熱を帯びてきたとき、話題の自然の流れから、筆者は次のような提案を先生方の前に出したのである。


 「私どもは山口県の教育委員会に出向いて、日曜日には学校行事を自粛し、他の日に替えてほしいという要望を申し入れたらどうでしょうか」と。そのとき、一座の先生方は、誰一人その提案に対して同意する方もなく、口を開いて下さる方もなかった。雰囲気は気まずくなって、黙秘のうちにその提案は退けられたのであった。言いようのない淋しさが一瞬心に湧き起こり深い傷は残ったが、それが起因で牧師同士の友情がなくなることはなかった。日本の国には、先生方の口を開けないようにする程の反キリストの霊の力が強く働いていると思った。筆者はただ悲しむだけであった。神様に対して申し訳ない気持ちを抑えることは出来ず、今でも持ち続けている。


 このような経験を持っている筆者が、澤牧師のような勇気ある同僚に出会ったということは、筆者にとってどんなに力強くまた大いなる慰めと励ましになったかを読者は推し量ってくださるであろう。



2.「日曜日訴訟」と教会の支援
 澤牧師が「日曜日訴訟」を起こすといわれたとき、筆者は思わず心の中で叫んだ。日本の教会にこのような神を畏れる主の僕がここにもおられたのか、と。


 澤牧師が筆者に「訴訟を起こす」といったとき、喜びのあまり、下関での筆者の経験を率直に話したのであるが、澤牧師はそのことを「日曜日訴訟」資料No.4「韓国における日曜日と公事業」の中で、「私達家族は昨日十月十九日『日曜日授業欠席処分取消請求訴訟』なるものを起こした。このことは当日、翌日にかけて、新聞、テレビなどを通して励ましてくださったのが、在日韓国教会の牧師、信徒たちであった。札幌、東京、千葉、京都、下関の韓国教会から励ましの電話、はがきをいただいた。なぜ在日韓国教会、教会員からの励ましの声が多いか。それは彼らはこの問題に対してすこぶる敏感であって、本国の韓国教会は本気でこの日曜日問題で闘ってきた経験を持っているからである。訴訟を起こす前に下関教会の申牧師に会ったが、申牧師は周囲の日本の教会に、日曜日が『公』によって勝手に犯されることに対して一緒になって抗議しようとよびかけても日本の教会はあまり乗ってこないのだとこぼしていた」と書いている。


 澤牧師の文章はやわらかく温かみのある文章ではある。澤牧師としては、当時の筆者の心中を知るよしもないのだが、当時の筆者としては、「こぼす」程度の問題ではなく、日本の教会の将来に関わる大問題であると真剣に思っていたときであった。


◆?「日曜日訴訟」の敗訴の理由


1.裁判官の無理解:裁判官の無理解が即、国の無理解とはいえないが、日本の国の公教育における行政が裁判官をも支配していると筆者には思われるのである。


2.キリスト教会の無理解:キリスト教会のすべてを言うのではない。闘いの経験を見れば分かるのだが、非協力的で、しかも非難する教会までもがいたことを知るとき、足並みのそろわない教会の闘いであったことを知ることができる。私どもは以上の問題を次回で取り上げることにしよう。


◆まとめ


 日本のキリスト教会が今の教勢の現状に満足していないとすれば、どうしてもキリスト教の宣教を阻もうとする力と闘わなければならない。初代教会の主イエスの弟子たちは命をかけて闘った。「イエスの名によって語ることも説くこともいっさい相成らぬといいわたしたとき・・・『神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してもらいたい。私たちとしては自分の見たこと聞いたことを、語らないわけにはいかない』」(使徒行伝4:18−20)といって、弟子たちは宣教に対する正当性を訴えた。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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