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日本の地に神様の慰めを-祈り広がる

2011年3月23日15時19分
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 CGNTVは東日本大震災による深刻な被害を受け、「日本の地に神様の慰めを!!」と題した特設サイトを設け、とりなしの祈りや地域の現場状況、助けを必要としている状況の分かち合いを行っている。

 CGNでは「クリスチャンはこのような時ほど、神様の前に力を合わせて共に祈りたいと思います。難しいですが、危機と痛みを乗り越えて、今は神の民として、日本が再び立ち上がることを大きく叫びたいと思います。皆で祈りのリレーに参加しませんか?」と呼びかけている。

 サイト上の仙台救援活動レポートでは、東京から韓国人のクリスチャンが多く参加していることなども報告されている。まだ水や電気が被災地に来ておらず、作業が進んでいない状況にあって現地では「励ましもうれしいが、助けにきてほしい」という声が聞かれているという。

 また津波の被害に直接遭遇した基督聖教団宮城聖書協会牧師の田中時雄氏についても報告がなされていた。田中氏は地震当時、牧師夫人と一緒に教会堂に居り、地震の後地域高齢者などを助けに行っている時に、「お父さん。津波が来る!!」という夫人の声が聞こえ、黒い泥だらけの津波が堤防を越えて襲ってきたという。

 間一髪で教会の二階に逃れたが、津波な徐々に水位を増し、二階まで来ないように祈ることしかできなかったという。津波は一階部分を襲い、礼拝堂はすべて津波によって全壊してしまったが、二階部分は被害に遭わなかったため、田中氏と夫人の命は守られたという。二日目は、ライフラインが途絶えてしまったため、避難を余儀なくされたといいう。黒い水に胸くらいまで浸かりながら避難し、30分ほど移動してこの移動は困難であるということで教会に引き返し、冷蔵庫の中にあるものを食べながら救助を待ち望んだという。宮城県の津波の被害はまさに紙一重であり、地域によっては全壊、一階部分のみだめになってしまったところ、全く被害に遭わなかったところなどがほんの少しの差で生じたという。

 まだ物資は十分に届いておらず、助け手を必要としている地域が多くある。避難所などにはたくさんの物資が届くが、個人で避難している人には物資が行き渡らない状況にある。車が流され、ガソリンもなく、足がない人は離れた避難所に物資を取りに行く術もないという。徐々に自治体なども活動できるようになってきているが、個人で避難している人たちのためのお祈りと励ましを呼び掛けている。

 福島第一原子力発電所から約5キロにある福島第一バプテスト教会牧師の佐藤彰氏は、同教会のホームページ上で避難生活の状況を報告している。その中で佐藤氏は、所在の確認の取れた約160人の教会員の誰からも、神に対する不平の言葉が聞こえてこなかったことを「なによりの奇跡」と語っている。そればかりか、「これからはもっと、神を信頼して歩んでいきたい」などの信仰の言葉が次々に聞こえてきたという。

 また、避難のために一緒に旅をしていた3人が、涙とともに信仰を告白し、イエス・キリストを受け入れた。「ハレルヤ。天でどれほどの喜びが起こったことでしょう。重苦しい震災の中で見る、何よりの実です」と溢れる感動を綴っている。

 佐藤氏は、「明らかなことは、非日常の経験を通し、すべてを主が揺すぶっておられる、ということです。ある人は理屈抜きで救い主を受け入れ、別の方は、私の信仰は眠っていたと悔い改めます。そして、生きていくのに必要なものは本当にわずかでいいのだと、告白します。それぞれの魂を、主は根底から突き動かし、基盤をくつがえし、激しく臨んでおられます」と語っている。

 また北海道クリスチャン宣教ネットワーク(ホクミン)災害緊急支援本部では、北側からの支援ルートより被災地支援を行っている。

 ホクミンは16日、クラッシュ・ジャパンと連絡を取り、青森や北部などで緊急支援を要する地域に道内で集めた物資を運ぶ役割を担った。22日には青森バプテスト教会と青森福音キリスト教会に寄り、盛岡まで到着、盛岡聖書バプテスト教会で情報交換を行ったという。北側からまだ支援の行き届いていない地域へ迅速な支援と霊的な励ましがもたらされることが期待されている。

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