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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」 (10)

2007年3月19日10時23分
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佐々木満男弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週日曜日朝9:30〜、インターネットhttp://vip-hour.jp/で24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。今日はその第10回目です。



                                     ◇
「境界線を引く」



 あなたは人に親切にしてあげたら、その人が「もっと、もっと」と親切を要求してきて困ったことはありませんか。また、自分に親切にしてくれたので、いい人だと思って別のことをお願いしたら、ビシッと断られていやな思いをしたことはありませんか。



 弁護士という職業柄、私は大勢の人たちの無料相談にも応じています。でも、ひとつの問題が解決すると、同じ人から次々に新しい問題の相談を受けて困ってしまうことが度々あります。その人のことばかりやっているわけにはいかないからです。



 結局、自分の限界を超えてしまった時に、「すみませんが、私はたくさんの人の相談に応じなければなりません。これ以上はあなたの相談に応じるわけにはいきませんので、どなたか別の弁護士にお願いしてください」ときっぱりお断りせざるを得ません。そうすると、断られた方は、途中で打ち切られたことに腹を立て、何か気まずい関係になってしまいます。時には、人間関係が切れてしまいます。



 「今まで長い間親切にしてきたのに、こんな人間関係になってしまうなんて、今までやってきたことはいったい何だったんだろうか」とがっかりしてしまいます。人を助けるって、大変なことですね。親切にしてあげてきたのに、最後はケンカ別れになってしまう。こんなことが多いのではないでしょうか。



 こういう事態を避けるにはどうしたらいいのでしょうか。あなたと相手の人の間に、あらかじめ「境界線を引いておく」ことですね。ビジネス取引の場合には、「契約書」を作ることが多いわけですが、これもお互いの境界線を定めておくということなんですね。「ここまではやりますよ、しかし、これ以上はできませんよ。その時は改めて話し合ってどうするか定めましょう」。これが契約です。こうして境界線を引いておくと、問題をかなり防止できるのですね。



 ところが、個人対個人の関係になると、いちいち契約書を作ったりするわけにはいきません。そうすると感情と状況に流されて、2人の間の境界線がどこなのかわからなくなってしまうのです。ですから、まずあなたの心の中で、この人を助けるための自分の限界はどこまでなのかをよく考えてみることです。また、相手の人に助けを求める場合の限界についても良く考えてみましょう。限界を定めたら、それを相手の人にわかるように伝えることですね。



 日本人の性格上、相手の人との間に境界線を引くことはやりにくいことです。「まあまあ」と言って、あいまいな人間関係にしておくのが好きなんですね。「あうんの呼吸」とか、「以心伝心」とか、はっきり言わなくても、お互いにわかり合っているんだという安心感があるんですね。



 でも今は、さまざまに価値観が多様化している時代です。あらゆる場面で思い違いによるトラブルが生じて、人間関係がギスギスしています。あなたがよいと思ってやったことが、相手にとってはありがた迷惑だということが沢山あるのではないでしょうか。自分の限界を超えて人に親切にしてその人を憎んでしまったり、人の限界を超えて親切を要求してその人からうらまれたりしないために、自分と人との間の適切な境界線を引きましょう。



 例えば、人にお金を貸す場合は、「一回10万円を限度として2回まで」とか、人からお金を借りる場合は「20万円を限度として1回限り」とか、あらかじめ限度を定めておくと、お金の貸し借りで友人関係が壊れてしまうことを防ぐことができると思います。もちろん、人によって、金額や回数は違ってきます。



 ある高齢の未亡人が、困っている知り合いの人からお金を貸して欲しいと言われ、同情して10万円貸してあげました。1回では足りず何度も頼まれるまま500万円も貸してしまいました。この未亡人は長男家族と同居して面倒をみてもらっていましたが、自分の貯金から出して貸していましたので、長男には内緒にしていました。借りた人は、「あと100万円あれば全額お返しします」、「あと250万円あれば全額利子を付けてお返しできます」と、その後も借りつづけ、総額4000万円にもなってしまいました。未亡人は、貸金を返してもらいたいばかりに、どんどん貸しつづけざるを得なかったのです。4000万円のうち500万円はサラ金で借りてまで貸してあげたのです。サラ金業者から未亡人のお宅に督促状がきて長男にバレてしまいました。



 さあ大変です。長男は当てにしていた母の遺産が消えてしまったことにカンカンに怒って、彼女を妹家族の家に追い出してしまいました。未亡人から借りた知人は借金を全部使ってしまい何も持っていません。裁判をして判決をもらってもそれは空手形です。こんなことが、実際にはよくあるんですね。



 ですから、自分と人との間の境界線を引くことについて、日頃からよく考えてみてください。
                                     ◇



 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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