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榮義之牧師「愛・輝きに向かって」(14)・・・成功の秘訣

2010年10月8日10時52分
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榮義之牧師+
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幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。(詩篇1:1〜3)



 「その人は何をしても栄える」何とすばらしい人生を聖書は約束していることでしょう。成功することができる、すばらしいことではありませんか。



 すべての人間は、成功したいと望んでいます。土の上を這って歩くような生活、人より劣った人生を送りたいと思っている人はいないでしょう。



 成功した人生を生きるためには、どうしたら良いのでしょうか。聖書は、正しく生きること、聖書の教えを昼も夜も口ずさむ人生を勧めています。聖書のことばに従う時、新しい人生が、成功的な歩みが始まります。



 先日、一人の実業家の話を聞きました。



 彼は儒教の厳しい教えのもとで成長しました。父親は早くに亡くなりましたが、母親とお兄さんの世話で、大学も卒業しました。健康に、また真面目に生きていました。事業もまあまあ順調に進んでいました。



 そんな時、彼の婚約者がクリスチャンであることがわかりました。教会へも誘われましたが、「神などいるものか、俺は俺の力で生きていくのだ、事業を成功させ、故郷に錦の旗を立てるんだ」と張り切って働いていました。



 ところが、父親代わりになって面倒を見てくれたお兄さんが癌になりました。危篤状態だったのですが、彼はどうしても商用で東京へ行かなければなりませんでした。大急ぎで用を済ませて帰って来た時、彼を待っていたのは何だったのでしょうか。



 それは、薄暗いお寺の本堂に並べられている二つの白い棺だったのです。お兄さんは、ついに病に倒れ、この世を去ったのです。もう一つは、お母さんの棺でした。お兄さんの死のショックを受けた母親は、心臓の発作でそのまま、後を追うように亡くなったのです。



 彼は二つの棺の間で、男泣きに泣きました。ようやくのことで、葬儀を済ませたのですが、追い討ちを掛けるように、彼が一番信じ、信頼していた男が、二千万円の現金を持ち逃げしてしまったのです。まさに、泣き面に蜂とはこのことです。彼は一日にして、すべてを失いました。家も事業も母も兄も・・・・・・。



 しかし、婚約者は、彼を教会へ誘いました。三週間、一カ月と、彼は教会へ出席しました。だんだん彼の心は開かれていき、ついに、イエス・キリストを心の中に迎えたのです。



 救いがこの家に来ました。喜びと平安に満ちた家庭へと変えられたのです。そして今では、母親とお兄さんの死のショックからも立ち直り、事業ももう一度ゼロから始めて、再び繁栄した会社を持つことができたのです。



 私は話を聞きながら、大変感動しました。イエス・キリストを心に迎える時、奇跡は起こるのです。すばらしいことが始まるのです。彼は今も、イエス・キリストを信じ、毎朝教会の朝の祈り会に出席して、神第一の生活を続けておられます。



 強い信仰は成功の秘訣です。



 イエス様は、「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです」(マルコ9:23)と言われました。神の全能を信じることができれば、その神の力によって、自分も何でもできるという信念が生まれるのです。



 信じないということは否定的な力です。心が信じなかったり、疑っている時は、心はその不信を裏付ける理由を作り出します。疑い、不信、失敗するだろう、成功なんかできないさという気持ち、大抵の失敗はこの心の持ち方が原因となっているのです。疑いを持てば失敗する、しかし、勝利を確信すればそれは成功するのです。



 イエス・キリストを信じる者は、常に勝利者の道を、成功者の道を歩んで行くことができるのです。



◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、エリムキリスト教会主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。

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