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榮義之牧師「愛・輝きに向かって」(10)・・・鼻から息をするものに頼るな

2010年9月10日11時27分
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榮義之牧師+
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幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。(詩篇2:12)



 今回のみことばは、「幸いなことよ。どんな時にも主を信頼することができる人は」という意味です。



 人という字は、二人の人が互いに支え合い、もたれかかっている姿です。人は互いに信頼し合い、助け合ってこそ幸せになれるのです。しかし、人間同士、どんなに信頼し合っても、そこに本当の幸せがないことも、私たちは知っています。



 ユダヤ人の父親の子育てについて、こんな話があります。父親は三歳くらいの子どもを、少し高い台の上に乗せます。そして、腕を広げて、「さあ、飛び降りなさい」と言います。子どもはお父さんが遊んでくれるのが嬉しいので、思い切って飛び降ります。ところが、その途端に、父親は両腕を引っ込めます。子どもはドタッと床の下に落ちて、ワアッと大声で泣きます。ところが、父親はにこにこ笑っています。そして、子どもに優しく言います。「どんな人も信頼してはいけないよ。まず第一に信頼するのは、神でなくては。鼻から息の出入りするような人に頼るのはいけない」。



 まあ、随分きつい教育だと思います。しかし、二千年間、国を失い、世界中に散らばり、あらゆる迫害を受けながらも、失われなかったユダヤ民族の誇りは、このような厳しさの中にあるのではないでしょうか。



 本当の幸いは、神様に信頼することだ、と聖書は教えています。



 確かに、お互いに信頼し合う人間関係はすばらしいものですし、それを築き上げていかなければなりません。しかし、お互いがまず神に信頼し、そして互いに赦し、受け入れ、信頼し合わなければ、神の愛抜きの人間関係はすぐ壊れてしまいます。なぜなら、神から離れた人間は、自分中心の生き物、ご都合主義の不真実な生き物だからです。言い過ぎでしょうか。いいえ、決してそうではありません。神への信頼を失った人間は、お互いに信頼し合うことも、愛し合うことも、本当の意味でできなくなっているのです。



 それでもなお、誰かを、何かを信じていなければ、安心して生きていけないのが人間です。ですから、人間には宗教が必要です。正しい宗教が必要なんですね。



 私は無神論で共産主義で育ちました。自己主義の塊みたいな人間でした。しかし、イエス・キリストを信じる信仰を持つことができました。あなたも今日、本当に純粋な動機で追求し続けるなら、必ずイエス・キリストに出会うことができます。イエス・キリストを信じる時、本当の幸せを体験することができるのです。



 先日訪ねて来た青年は、「イエス・キリストを信じたら、僕のこの性質は直るでしょうか。この嫌な性格から救われたいのです」と訴えていました。もう一人の学生は、「すぐ悪い習慣に負けてしまうのです。勇気が欲しいのです。キリストは僕を救ってくれますか」と尋ねました。ある主婦の方は、「本当の平安が欲しい!」と叫んでいました。自信を持って子育てしたいのだそうです。



 本当に、人々は求めています。その求めているものは、真実の神イエス・キリストのもとにあるのです。イエス・キリストを信じる時、本当の幸せを体験できるのです。なぜでしょうか。



 それはイエス・キリストが、私たちの全部の罪を、不幸の原因を、十字架の上に背負って死んでくださったからです。キリスト教の中心的な教えは、イエス・キリストが私たちの罪のために十字架で死に、葬られ、三日目に復活したことです。そのことを信じる時、救われた新しい人生を生きることができるのです。



 そして神を信じ、信頼しつつ歩む人生の中に、本当の意味での幸福を体験できるのです。信じる時、すべての罪から救われます。神の子となり、永遠のいのちを持ちます。信じる時、心も平安であふれます。内なる平安は喜びとなり、感謝となって流れてきます。信じる人生は、楽しくすばらしいものです。



 見せ掛けの幸せを求めるのではなく、本物の幸福、幸いをイエス・キリストによって体験なさってください。心から祈っています。



◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、エリムキリスト教会主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。

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