Skip to main content
2025年8月3日07時46分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
イエス伝

「イエス伝」(19)・・・宣教の開始1 平野耕一牧師

2010年1月27日09時13分
  • ツイート
印刷
関連タグ:平野耕一

ついに、イエスは宣教を開始した。自分を公に現す前兆を待っていた。だから、「時は満ちた」が彼の第一声であった。イエスは、先駆者バプテスマのヨハネが国主ヘロデによって捕らえられたのを、宣教活動開始のサインと受け止めたのだ。

ヨハネが捕らえられたその時に彼の仕事は終わり、イエスの時が到来した。ヨハネは、自分からイエスの先駆者であると宣言していた。ヨハネは人々を主なる神へ立ち返らせ、バプテスマを施し、弟子を作り、教育し、信仰のコミュニティ作りなどに多角的に尽力したが、メシヤなるイエスの登場を宣言し、人々の心を備えることを何よりも重大な使命と認識していた。

群衆も宗教指導者もヨハネをメシヤと思ったし期待もした。その姿―らくだの毛の着物を着、腰には皮の帯を締めていた―、いなごと野蜜を食する生活、荒野になりとどろく力強い声、権威をもって断言する口調、あふれ出るカリスマ性など、メシヤ待望感はピークに達した。

エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域の人々がヨハネのところに来てバプテスマを受けた。大きな出来事が今にも起ころうとしている、彼の雰囲気から人々は察した。

「あなたが来るべきメシヤですか」―人々はヨハネに尋ねた。

ヨハネは答えた。「わたしはメシヤではない」

人々の質問は続いた。「では、一体、誰なのですか」

「荒野で叫ぶ声である。主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ」

さらにヨハネは、イエスについて証しした。

「私は、水でバプテスマを授けているが、次に来る方は、聖霊と火によってバプテスマを授ける」

「わたしのあとから来られるお方は、わたしより、さらに力ある方だ」「私は、彼のはきものを脱がせてあげる値打もない」

「あの方は盛んになり私は衰えるのだ」

ヨハネはメシヤではなく、その前に遣わされた者であることを自覚していて、その立場から逸脱することはなかった。彼は輝いていたが、光そのものではなかった。彼の光は太陽光線を反射する月の光であった。彼は光について証しするために来たのだ。

このヨハネが捕らえられて牢に入れられ、すべての活動が停止した時、イエスは公の場に登場した。

イエスにとって、成長のためにもメシヤ活動のためにも、ヨハネの存在がどれほど重要であったかは、いくら強調してもしすぎることはない。

イエスはヨハネの弟子となり、天の王国についての教育を受けた。ヨハネからバプテスマを受け、そのとき初めて聖霊に満たされた。イエスがことばのような永続的な存在であるとすれば、ヨハネは、空中に消えていく声であり、その声でイエスを証ししたのだ。ヨハネはイエスの登場のために人々の心を整えた。

ヨハネの入牢は、イエスのメシヤ活動開始の合図であった。そしてヨハネが殉教の死を遂げた時、イエスは「舟に乗り、自分だけで寂しいところに行かれた」のだ。

ヨハネの死

後に起こることだが、ヨハネの最期について書いておこう。

ヘロデ王の死後、パレスチナ国土は3分割され3人の息子たちに与えられ、その結果ヘロデがイスラエル史で王と呼ばれる最後の人物となった。

ガリラヤとペレヤ地方はヘロデ・アンティパスが治めることになった。あるとき、国主ヘロデ・アンティパスは自分の妻を捨てて、自分の兄弟ピリポの妻と一緒になっていた。ヨハネは大胆不敵にもヘロデを公然と非難した。

怒ったヘロデはヨハネを捕らえたが、人気の高いヨハネを死刑にすることは得策でないと考えた。また、暴動が起こる可能性も考えて殺すことにちゅうちょしていた。

しかし、ヘロデよりも激しく怒り憎んでいたのはヘロデヤであった。たまたま、ヘロデの誕生祝いの時に、ヘロデヤの娘が踊りを踊ってヘロデを喜ばせた。ヘロデは、その娘にほしいものは何でも与えると誓った。母親にそそのかされた娘は「バプテスマのヨハネの首を盆に載せてください」と答えたので、列席の人々の手前、与えざるを得なかった。

ヨハネは最もドラマチックな男である。服装、声、ことば、その登場もその死も劇的であった。(続く)

◇

平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:平野耕一
  • ツイート

関連記事

  • 「イエス伝」(20)・・・宣教の開始2 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(18)・・・時は満ちた 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(17)・・・荒野の霊戦(下) 平野耕一

  • 平野耕一牧師「イエス伝」(16)・・・荒野の霊戦(上)

  • 平野耕一牧師「イエス伝」(15)・・・WHO IS JESUS〜天からの啓示〜5

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • ワールドミッションレポート(8月2日):中東某国 イエスのために全てを失った女性ミリアム(2)

  • ワールドミッションレポート(8月3日):エチオピアのランゴ族のために祈ろう

  • 人生を「愚かさ」で終わらせない 万代栄嗣

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • シリア語の世界(29)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳(3)エゼキエル書からマラキ書まで 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(7月29日):グローバル 沈黙の壁を超えて福音を響かせる

  • 肯定的に考え、語ろう! 菅野直基

  • 聖書のイエス(14)生ける水の川 さとうまさこ

  • 東京神学大学元学長の山内眞氏死去、84歳

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 2025年参院選、クリスチャン候補者1人が当選 牧師2人は落選

  • 東京神学大学元学長の山内眞氏死去、84歳

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 「神の国」の実現を目指して 地域開発と福音宣教の国際会議「IKCD2025」

  • Gゼロ時代の津波石碑(6)アニミズムと創造神信仰―共振する心の襞 山崎純二

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 肯定的に考え、語ろう! 菅野直基

  • シリア語の世界(29)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳(3)エゼキエル書からマラキ書まで 川口一彦

  • 東京神学大学元学長の山内眞氏死去、84歳

  • 聖書のイエス(14)生ける水の川 さとうまさこ

  • 2025年参院選、クリスチャン候補者1人が当選 牧師2人は落選

  • ワールドミッションレポート(8月1日):中東某国 イエスのために全てを失った女性ミリアム(1)

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.