ロシアがウクライナに軍事侵攻してから、24日で4年を迎える。世界の子どもを支援するキリスト教国際NGO「ワールド・ビジョン」は、この戦争が始まって以来、ウクライナの現地パートナーと協力しながら、子ども100万人以上を含む230万人以上にさまざまな支援を提供してきた。
戦争が始まって以来で「最悪の冬」
ロシア軍の攻撃により、エネルギー関連施設に大きな被害を受けているウクライナにとって、この冬は戦争が始まって以来で「最悪の冬」となっている。
夜間は氷点下20度、日中でも氷点下16度まで気温が下がる中、電気や暖房、水が十分に使えない状態が続いている。一部地域では最大36時間に及ぶ長期停電が発生し、子どもたちは1日16〜17時間も電気のない生活を強いられている。
ワールド・ビジョンのウクライナ危機対応ディレクターであるアルマン・グリゴリアン氏は、「長時間の暗闇と寒さは子どもたちの健康を害し、ストレスと不安を増大させ、精神的な健康にも悪影響を及ぼしている」と話す。
ワールド・ビジョンは、光熱費や生活必需品をまかなえるよう現金給付を行ったり、前線地域では、現地パートナーと協力して越冬支援キットを配布したりしている。
子どもたちに「安心できる場」を
戦時下にある子どもたちにとって、「安心できる場」は非常に重要だ。世界保健機関(WHO)の報告によると、過去1年間に不安やうつ、深刻なストレス症状を経験したウクライナ人は、70パーセントを超える。
ワールド・ビジョンは現地パートナーと協力し、ウクライナ全土で子どもを中心に置いた地域密着型のメンタルヘルス・心理社会的支援(MHPSS)を提供している。その一つである「チャイルド・フレンドリー・スペース」と呼ぶ子どもにとって安全な空間は、特に重要な支援となっている。
チャイルド・フレンドリー・スペースは、昨年11月時点でウクライナ全土に11カ所あり、これまでに9万人以上の子どもたちに安全な環境を提供してきた。
デジタルツールで保護者を支援
保護者の支援では、国際研究機関と国連機関が共同開発した子育て支援プログラムと連携し、デジタルツール「危機における子育てチャットボット」を開発した。テキストや音声、イラスト、短い動画を用いて、ストレスの対処法や前向きな子育て、子どもの保護に関する具体的な方法を実践的に紹介するもので、遠隔地や通信状況の限られた地域でも利用が可能だという。現在、ウクライナの保護者500人を対象に試験運用されており、今後規模を拡大する予定だ。
ワールド・ビジョンは、国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動を展開しているキリスト教国際NGO。日本支部のワールド・ビジョン・ジャパンでは、長引く紛争地で暮らす難民・避難民の子どもたちを支援するための募金への協力を呼びかけている。

















