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佐々木満男「どんなことにもくよくよするな!」(3)・・・「しんぱい」か「しんらい」か

2009年4月28日08時02分
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佐々木満男弁護士+
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5.「しんぱい」か「しんらい」か



 私はとにかく心配性でしたから、なんでも心配です。裁判に勝てるのだろうか? 負けたらどうしよう。高いお金をもらって意見書を書くのですけれども、間違ったらどうしよう。もう心配だらけです。



 それに対して、聖書はなんと言っているかというと、「信頼」なんです。「神を信頼しなさい」、ただこのひと言。「しんぱい」と「しんらい」。「ぱ」と「ら」の違いですね。たった一字です。でも、ここに天と地の違いがあります。天国と地獄の違いがある。心配というのは、心を配る。この地上の生活のことに、あれやこれや、心配だ、心配だと、心を配るわけですね。息子はちゃんと勉強しているのだろうか? 娘はまともに育っているのだろうか? 年を取っても生活できるのだろうか?



「心配」の反対は「信頼」



 でも、自分は信頼できません。申し訳ないけれども、皆さんも、ご自分は大して信頼できないですよね。お金もあまり信頼できません。地位も名誉も一時的なものにすぎません。では、何を信頼したらいいのか。もちろん神さまです。宇宙万物を創造した超偉大なる神。神以外に本当に信頼できるものは何もありません。全知全能の愛の神を信頼する。そうすると、もう心は天国なのです。ですから、ひと言でいうと、この世の生活のことを心配しないで、神を信頼する。これが問題解決の秘訣です。すべての問題の解決は、ただ神を信頼すればよい。



6.問題に対する3つの考え方



 もう少し具体的にお話しますと、聖書には問題について3つの考え方が書かれています。



 まず第1に、「耐えきれないような問題はない」。



 あなたにとって耐えられないような試練はないのです。神がそう語っているわけですから、絶対に耐えられる。自分で勝手に、「もう耐えられない!」と思っているだけです。先日の夜も、「もう耐えられない。これでは、死んだほうがましだ!」なんて、私もつい思ってしまったのですけれども。しかし、耐えられるのです。ちゃんと、今、生きていますから。絶対に耐えられる。



 第2に「問題は初めから解決されている」。



 どんな問題にも「逃れの道」が初めから備えられていると聖書に書かれています。どんな試練があっても、初めから逃れる道が備えられている。ですから、初めから問題は解決しているのです。その糸口が分からないから不安になる。恐れて、ジタバタ、ドタバタしてしまう。



 知恵の輪があります。知恵の輪って難しいですね。難しいから価値がある。でも、これは必ず解ける。メーカーが作ったわけですから。メーカーが解けるように、ちゃんと作ってあるのです。もし、これが解けなければ、欠陥商品ですから、訴えられてしまいます。「あのメーカーは解けない知恵の輪を作った悪徳業者だ!」。それが新聞に出たら、誰も二度と買わない。倒産してしまいます。ですから、知恵の輪は、ちゃんと解けるようにできているのです。



 あらゆる問題も神の手の中にありますから、解決できるようにできている。「解決は初めからちゃんと備えられている。それを探しなさい。それを探したら、あなたはすばらしい宝物をもらえるんだよ」、ということです。



 ある集会で知恵の輪を使って、同じ話をしたのです。それも買ってから半年位どうやっても解けなかった。しかし、終わってから、小さいお子さんが来て、「おじさん、それ、ちょっと貸してよ」と言うので、貸してあげたら、たった30秒でその知恵の輪を解いてしまったのです。



 ですから、「また嫌な問題がきたな!」と思った時に、「あっ、この問題は初めから解決されているんだ!」と思ったら、気が楽になりますよ。そうすると、緊張が解けて、「こうやったらいいのではないか」と、解決の糸口が割にスッとつかめます。ぜひ、皆さん、問題が起きたら、知恵の輪を思い出していただきたいです。難しいかもしれないけれども、この問題は初めから解決済みなのだ。



 最悪の場合、まあ解決しなくてもいいじゃないか。最後は、「たかが知恵の輪だ。こんなもの捨ててしまおう!」と、忘れてしまってもいいわけです。ですから、「問題そのものを忘れてしまう」、ということもできる。「放っておいたら、いつの間にか解決していた」。なんて問題もたくさんありますね。



 そして、第3番目は「神よりも大きな問題はない」。



 それはそうですね。聖書によると、神は全宇宙、万物の創造者ですから。皆さん、銀河系にどのくらいの星があるか知っていますか? 一つの銀河系に2千億ですよ、2千億の星がある。地球はそのたった一つの星にすぎない。2千億分の1なんです、地球ってね。



 ところが、この宇宙には銀河系は一つではない。たくさんの銀河系がある。いくつあるか知っていますか? 分っているだけで、なんと1千億もあるのです。銀河系が1千億もある。もっとあるかもしれない。すると、星の数はいくつですか、簡単ですね。2千億かける1千億。2千億の1千億倍。桁が大きすぎて人間の理解度を越えています。大きすぎてわからない。



 「初めに神が天と地を創られた」



 聖書の一番初めにこう書かれています。この広大な宇宙、万物を創った神がいらっしゃる。この神さまに比べたら、私たちの問題って小さいのです。吹けば飛ぶように小さい。ところが、「大変だ、大変だ!」と騒ぎます。そして最後は首を吊ったりしてしまうのです。聖書の神は全能の神です。オールマイティ・ゴッド。これは本当にすごいです。ですから、この超偉大な神に、あなたの吹けば飛ぶような小さい問題をゆだね、その解決を任せればいいのです。



(次回へ続く)



◇



 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。このコラムでは、2004年11月6日のインターナショナルVIPクラブ広島特別講演会での講演録を再構成し、一部加筆したものを紹介する。

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