近年、モンゴルの福音派プロテスタントの成長には、目を見張るものがある。特に、都市部だけでなく地方の村々においても、若者や子どもたちを通して福音が届いているという報告が増えている。そんな中、とある少女がバイブルキャンプに参加した。(※登場する人物の名前は仮名となる)
10代のデルビーは最近、家の近くで行われる子ども向けのサマーキャンプの案内をフェイスブックで見かけた。彼女は言う。「これまで参加したことがなかったのは、キャンプの費用が高くて行けなかったから。でも今回は気になって仕方がなかったの」と。
そして、デルビーはキャンプの参加費用について調べてみると、そのサマーキャンプはなんと無料だった。デルビーはうれしくなり、すぐに友達やクラスメートたちにそのことを知らせたのだ。フェイスブックに載っていた電話番号に電話をかけ、リーダーに「自分と友達20人で行きたいのだけれど、大丈夫ですか?」と伝えたところ、思いがけない返事が返ってきた。
「電話越しにリーダーは『もちろん! ぜひ全員来てください! 送迎も用意します』と言ってくれたの! 費用も一切かからないって聞いて、みんなで大喜びでした!」とデルビーは話す。
キャンプ3日目、デルビーにとって人生が変わる日となった。彼女は祈り、イエスを自分の救い主として受け入れたのだ。キャンプのプログラムが終わっても、デルビーと友達は帰りたくなかったという。グループのリーダーであるネルグイとアマルは、「今度、君たちの村に会いに行くよ」と約束してくれたのだ。
「バトゥー牧師と、アマル、ネルグイが私たちの村に来てくれたとき、私は自分の家に招待しました」とデルビーは言う。「両親は彼らを温かく迎えてくれて、なんと私たちの自宅で聖書の学び会を開いてもいいと言ってくれたのよ! こうして、私たちの村に福音が広がり始めたんです!」
ハレルヤ! 神は子どもたちを用いて、世の光とされた。どうか、モンゴルの若者たちがこれからも福音の光に導かれ、地域全体に神の愛が届けられるように祈っていただきたい。
■ モンゴルの宗教人口
仏教 35・3%
プロテスタント 1・3%
カトリック 0・05%
正教 0・03%
無宗教 24・5%
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