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映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける

2023年8月17日20時22分
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関連タグ:フランシスコ(ローマ教皇)
映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける+
映画「旅するローマ教皇」/ 10月6日(金)から、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかで全国順次ロードショー ©2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

ローマ教皇フランシスコが就任したのが、2013年3月。それから昨年4月までの9年間に、教皇は37回の海外訪問を行い、53カ国もの国々を訪れた。新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るった20年は海外への渡航を控えたため、実際には8年間でこれだけの国々を訪れたことになる。

訪れた53カ国は、欧州から中東、アフリカ、南北アメリカ、アジアまでさまざま。その中には、19年にローマ教皇として38年ぶりに訪れた日本も含まれている。

今秋公開される映画「旅するローマ教皇」は、これらの海外訪問の様子を収めた約800時間に及ぶアーカイブ映像と、ジャンフランコ・ロージ監督が昨年、マルタとカナダの訪問に同行して撮り下ろした映像を交え、一つのドキュメンタリーとして仕上げた作品だ。

ロージ監督は、数々の傑作ドキュメンタリー作品を生み出してきたことで知られるイタリアの映画監督。「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」(13年)では、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を、「海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」(16年)では、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞している。いずれもそれぞれの映画祭の最高賞で、ドキュメンタリー作品としては初めての快挙だった。

映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける
©2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

「海は燃えている」は、地中海に浮かぶイタリアのランペドゥーザ島を舞台に、命を懸けて欧州を目指す難民たちの姿を描く。アフリカからの難民たちの目的地となっているランペドゥーザ島は、教皇フランシスコが就任後、バチカンのあるローマ周辺を除いて初めて訪れた場所でもある。教皇がこの作品を見たことで、ロージ監督は教皇と面会する機会を得ることができた。

また、新型コロナウイルスのために控えていた海外渡航を再開し、教皇が最初に訪れた国は、中東のイラクだった。イラクは、ロージ監督の前作「国境の夜想曲」(20年)の舞台の一つでもあり、ロージ監督の元には再びバチカンから連絡が。その中で、何らかのコラボレーションができないかという話になり、「旅するローマ教皇」を構想するようになったという。

ロージ監督は、作品について「800時間の膨大なアーカイブ映像から映画として成立する映像の選択、一貫性を探っていくという作業が最も困難を極めるものでした」と話す。映画の構成は最初、時系列に沿ったものではなく、地域の一貫性もない印象主義的なものだったという。しかし、この編集方針は、ロージ監督も同行した昨年4月のマルタ訪問で大きく変わることになる。

映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける
©2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

同年2月、ロシアがウクライナに侵攻。今も解決の糸口が見いだせていないウクライナ戦争が勃発した直後の訪問で、教皇はマルタに向かう途中、政治的な強い言葉を用いて侵攻を非難するコメントを出した。その瞬間を撮影することができたロージ監督は、「祈りをささげた後、立ち上がって扉に向かって歩いていく教皇の姿が、あたかも9年間の旅が、背中に重くのしかかっているように見えました」と話す。それと同時に、それまでの印象主義的な編集では作品は成立し得ないと痛感。時系列を追って教皇の旅を描くことが、最もシンプルで効果的だと気付いたという。

「そうすることで、この映画が真実として存在し真実を語る、映画の存在意義が生まれてくるのでは、と思いました。この9年間、教皇は旅を続けていますが、世界の状況を見ると、戦争に至ったことは、ある意味必然だったのでは、とこの映画で見いだすことができると思いました。一つの正解に行き当たった気がしました」

映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける
©2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

この気付きの後、方針を転換して再度編集を進めていくと、また別の発見もあった。最初の編集時には、正教会関係者との会話について重要性をあまり感じられなかったという。会話の内容を尋ねるジャーナリストに、教皇は「戦争について話しました」と答えたが、具体的に何の戦争なのかは分からなかった。しかし、2回目の編集時には、2014年に起きたウクライナ東部のドンバス地方の戦争であることに気付いたという。

「あの時何かしていれば、今のウクライナの戦争を防げたのではないか。今の世界の状況は、あの時何も手を打たなかったからではないか、という後悔のもとに立って世界を見ていることが、2回目の編集でよく分かりました」

映画は冒頭で、夢見ることの大切さが語られる。しかし、最後は少し敗北感漂う教皇の孤独を見せる演出になっているという。その意図について、ロージ監督は次のように話している。

映画「旅するローマ教皇」 9年間で53カ国を訪問した教皇の旅路が世界に問いかける
©2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

「戦争、難民の問題、気候変動など、世界にはさまざまな問題があります。これらの問題に対して、『あなたの立場は?』と、私自身もそうですが、教皇は問いたかったのではないかと思いました。あなたはどんな立場を取るのですか、個人としてどう思いますか、と問い続けることが、この映画、そして教皇の旅の結論、それが平和であればいいと思います。平和という結論にたどり着くという希望的な気持ちでもあります」

上映時間は1時間23分。カトリック中央協議会広報推薦作品。10月6日(金)から、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかで全国順次ロードショーされる。

■ 映画「旅するローマ教皇」予告編

■ 映画「旅するローマ教皇」公式サイト

関連タグ:フランシスコ(ローマ教皇)
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