Skip to main content
2026年7月18日20時37分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

神の国のパラドックス 安食弘幸

2023年3月15日10時44分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸
神の国のパラドックス 安食弘幸+

「与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます」(ルカ6:38)

あるユダヤ人の男の話です。彼の兄が重い病気に倒れたので、早く回復できるようにユダヤ教のラビの所へ行って祈ってもらいました。お礼を言って帰ろうとしたとき、ラビが彼に驚くような言葉をくれました。

「どうか、もっと悩みがありますように」。兄の病気のことで非常に悩んでいるのに、もっと悩めとは何事かと思いながら「どうしてそんなことを言うのですか」と聞くと、ラビの返事は含蓄に富んだものでした。

ラビいわく、「一つの悩みだけに心を奪われると問題をますます深刻化させ、かえって身を滅ぼします。だから多くの悩みを抱えている方が気分が分散していいからだ」

それを聞いてこの男、兄のことばかりを心配していてろくろく仕事に手がつかなかったのが、肩の荷が下りて精神的にとても楽になったといいます。

これは逆説めいた話ですが、ユダヤ人が悩みをどのように考え、どのように対処しているかをよく教えてくれる話です。

イエス・キリストも真理を教えるのにしばしば逆説的な表現で語られました。例えば「貧しい人たちは幸いです。神の国はあなたがたのものだからです」(ルカ6:20)。「貧しい者」と訳されている言葉は、厳密には ”物乞いをする人” という言葉です。「幸いです」と訳されている言葉は、本来は「何と幸いなことでしょう」という感嘆の言葉です。

しかしどうして「貧しい者が幸い」なのでしょうか。旧約聖書の中には「貧しいから幸いである」という考え方は出てきません。むしろ逆に、豊かさこそ神の祝福の結果であるといわれています。

ダビデは言います。「若かったころも年老いた今も、私は見たことがない。正しい人が見捨てられることを。その子孫が食べ物を乞うことを」(詩37:25)。ですから、イエス・キリストが「貧しい者は幸いです」と言われたとき、当時の人々には理解できない教えだったのです。

もちろんこれは、貧しければ大金持ちの人のように、お金をどこに預けようかとか、税金はどうするかとか、相続はどうするかなどと思い煩わなくて済むから気楽でいい、だから貧しい者は幸いだという話ではありません。

イエス・キリストがここで「貧しい者は幸いである」と言われたのは、「神のためにあえて貧しく生きる道を選んだ者は幸いである」という意味なのです。

では、イエス・キリストのために貧しくなった人はなぜ「幸い」なのでしょうか。イエスはその理由として「神の国はあなたがたのものだから」と言われます。それは ”イエスのために貧しくなった人は、天国へ行ってから満ち足りて笑うようになるから幸いである” という意味ではありません。

「神の国はあなたがたのものだから」というのは、未来形ではなく現在形です。つまり「今、ここで神の国はあなたがたのものである」とイエスは言われるのです。

「神の国」とは、神がお造りになった全てのものや、私たちの人生に起こる全ての出来事に対して神の絶対的な支配があるということです。イエス・キリストのために喜んで犠牲を払えば払うほど、神の支配や神の祝福が豊かに及ぶということです。

だから「貧しい者は幸い」なのです。従って次の言葉も同じことを教えているのです。

「人々があなたがたを憎むとき、人の子のゆえに排除し(ユダヤ教の会堂から)、ののしり、あなたがたの名を悪しざまにけなすとき、あなたがたは幸いです。その日には躍り上がって喜びなさい。見なさい。天においてあなたがたの報いは大きいのですから」(ルカ6:22、23)

「喜びなさい」は命令形です。「躍り上がって」これは、子牛や羊が飛び跳ねるというときに使われる言葉です。

なぜそんな喜び方をするのか。「天においてあなたがたの報いは大きいから」。「天」とは「天国」ではなく「神」においてという意味です。「報い」とは「報酬、賃金」という意味です。

ある人々が誤解なさっているように、キリスト教は何の報いも当てにせず、何の利益も求めずに黙々と良い行いに励むことを教えているのではなく、神からの豊かな報い、ご褒美を頂けることを期待して励むことを教えているのです。

では、その「報い」は、いつ、どこで頂けるのでしょうか。この点について、イエスはハッキリ言われました。

「まことに、あなたがたに言います。だれでも、神の国のために、家、妻、兄弟、両親、子どもを捨てた者は、必ずこの世で、その何倍も受け、来たるべき世で、永遠のいのちを受けます」(ルカ18:29、30)

「捨てる」とは、優先順位を教える言葉です。

今から200年ほど前のことです。ドイツのデュッセルドルフの美術館で、一人の青年貴族が一枚のキリストの絵の前に来ると、じーっと眺めながら動かなくなりました。そのキリストが十字架につけられた絵には、ラテン語で一つの言葉が書かれていました。

「私はあなたのためにこのようにした。あなたはわたしのために何ができるか」。彼はこの言葉を何度も心の中で繰り返していると、自然に涙があふれてきました。

やがて、閉館時間になったことを係の人が告げに来ました。彼はこの日、この絵の前でキリストのために全てをささげる決心をしました。そして、権力や富や名声が渦巻く上流階級を離れて、キリストの弟子としての道を歩み始めました。

この青年の名はツィンツェンドルフ伯爵です。彼は、後にボヘミアで迫害されてザクセンに逃れてきたクリスチャンのグループ「モラビア兄弟団」を、自分の領地のヘルンフートに住まわせて保護しました。

モラビア兄弟団は多くの宣教師を派遣する非常に熱心なグループです。後に英国の大きなリバイバルで用いられたジョン・ウェスレーを回心に導いたのも彼らでした。

そして、ジョン・ウェスレーが英国で始めた神の大きな働きは、欧州中に広がり、北欧にも及びました。ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、その中で海外宣教の熱い思いを与えられた若者たちが、この日本にもやってきました。

一人の人がキリストのために貧しくなるとき、神はそれを受け入れ、大きな働きに広げてくださり、その人に「この世」でも「来たるべき世」でも豊かな報いを与えてくださるのです。

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • ヤベツの信仰と祈り 安食弘幸

  • あなたの霊的健康診断 安食弘幸

  • チャンスの後ろ頭ははげている 安食弘幸

  • 天下無敵の人生 安食弘幸

  • 不思議をなさる神 安食弘幸

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日

  • アムネスティ、報告書でキリスト教団体などを「反人権的」 公表後に削除し「遺憾」表明

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • Gゼロ時代の津波石碑(11)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(その2) 山崎純二

  • ヨハネの黙示録(16)太陽は黒く月は赤くなった 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(7月18日):エチオピア 傷ついたティグレの地─飢餓とがれきの中での平和への祈り

  • 神学の限界と突破口(7)第1章 主な論争と解決─総括 三谷和司

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(13)高価な真珠を探す商人のたとえ 白畑司

  • ナイジェリア、6年間でキリスト教徒2万8千人超が殺害される フラニ系武装勢力が主因

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • 日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」

  • ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始

  • ナイジェリア、6年間でキリスト教徒2万8千人超が殺害される フラニ系武装勢力が主因

  • Gゼロ時代の津波石碑(11)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(その2) 山崎純二

  • 中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(252)地域教会こそ日本社会の希望 広田信也

  • バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で

  • ヨハネの黙示録(16)太陽は黒く月は赤くなった 岡田昌弘

  • ヘブライズムへの回帰は「第2の宗教改革」 川端光生牧師が講演

  • バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • 米合同メソジスト教会、神学校4校を認可外に アズベリー神学校は同性愛巡る理由で

  • 日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始

  • 「根拠に基づくスピリチュアルケア」 オックスフォード大でオリブ山病院の取り組み発表

  • トマス・ア・ケンピス著『キリストにならいて』 600年以上読み継がれてきた名著

編集部のおすすめ

  • ヘブライズムへの回帰は「第2の宗教改革」 川端光生牧師が講演

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.