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聖公会系の聖路加（せいるか）国際病院（東京都中央区）でチャプレンをしていた男性牧師（日本基督教団所属）から性暴力を受けたとして、元患者の女性が計約１１６０万円の損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁（桃崎剛裁判長）は２３日、牧師の性加害行為を認めるとともに、病院の使用者責任を認め、牧師と病院に対し計１１０万円を支払うよう命じた。
訴状などによると、牧師は２０１７年５月８日と２２日、病院の一室で、女性に対し性的マッサージを強要するなどしたとされる。女性は当時、国指定の難病の治療で通院しており、病気に伴う悩みなどの相談に乗ってもらう「スピリチュアルケア」を牧師から受けていた。
女性の代理人弁護士らは判決を受け、午後４時から司法記者クラブで、午後５時から厚生労働省記者クラブで会見を行う。また、キリスト教関係者が中心となっている「聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者を支援する会」は、午後７時から東京地裁の近隣会場で判決報告集会を開く予定。
