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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(9月15日):メキシコ

2022年9月15日11時04分 執筆者 : 奥山実
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メキシコ・国旗+
(写真:World's Direction)

近年メキシコでは、福音主義プロテスタントが急増している。2020年に実施された国勢調査によると、福音主義プロテスタントの割合は過去最高となり、逆に最大教派のカトリックは過去最低を記録した。今回の調査で、福音主義は11・2%であると分かったが、10年の前回調査の7・5%から飛躍的に増加したことになる。

メキシコのカトリック教徒の割合は、1950年から2000年までの50年間で98%から88%に減少したが、それからわずか20年でさらに10ポイント低下し、77・7%になったのだ。これは近年メキシコで、福音主義が目覚ましい成長を遂げているからだ。

この数十年来、ホンジュラス、ニカラグア、ブラジルなど、他のラテンアメリカ諸国では、カトリックが衰退する一方で、福音主義の劇的な成長が確認されていた。中南米の国々の中で、特にカトリックが強い国として知られているメキシコは、数年前までは福音主義の劇的増加の流れの外にいた。しかし現在メキシコは、他の中南米諸国同様、大きな霊的変革を迎えつつあり、史上初めてプロテスタント信仰が人口の1割に達したのである。

その理由はさまざまに考えられるが、特徴的な以下の5つを列挙したい。

1)福音主義の活発な信仰

ラテンアメリカの世論調査会社のラティーノバロメトロによると、メキシコのプロテスタント教派で人気が高いのは無所属の福音的な単立教会で、2018年の調査では人口の3%だった。これらの人々の信仰は積極的で、彼らの63%が自分自身を実践的な信者と考えている。対してカトリックでは、実践的な信者と自認する割合は41%だった。また、ペンテコステ的なワーシップ中心の礼拝が受け入れられており、静けさを重んじる儀式的なカトリック教会や、オカルト的な土着信仰と結合した混合カトリック教徒から改宗した者が少なくない。

2)ペンテコステ・カリスマ派の活躍

他の中南米諸国でも同じことが言えるのだが、ペンテコステ派は、メキシコのプロテスタントの主流であり、バプテストや長老派、メソジストなどの伝統的な教派でさえ、幾つかの信仰と実践において「ペンテコステ化」されている。彼らのエネルギーに満ちた礼拝、癒やし、悪霊の追い出し、聖霊の賜物によるミニストリーは特徴的だ。

3)米国および米国生まれの信者の影響

米国と地続きで国境を接するメキシコの地理的要因から、メキシコには米国で生まれた100万人近い人々が住んでおり、グアテマラ人やベネズエラ人、その他の中米諸国からの移民が何万人もいる。彼らの中には、メキシコに福音主義を持ち込んだ信者もいれば、メキシコで福音主義信者になった者もいる。これらの人々を通じて、米国型福音主義の影響がメキシコの信仰を活性化している。

4)地方や先住民への伝道

50年前、宣教活動は行われていたものの、メキシコにおけるプロテスタント信仰は皆無に等しかった。しかし、カトリック教会の影響が弱い地域では、年々伝道に熱心な福音主義信者が増えた。この10年の劇的拡大は、その努力の結実といえよう。また、メキシコ全体でのカトリック司祭の数は圧倒的に足りなく、6千人に対して1人の司祭しかいない。特にこの不足は、大都市よりも貧しい地方地域に顕著だ。この空白を埋める形で、牧師たちは農村部や先住民族の地域に出ていったのだ。

今日メキシコ最北端の州は、国境を接する米国の影響でかなりのプロテスタント信者を抱えている。最南端のチアパス州とタバスコ州では、なんと人口の35%以上が福音派信者で、これはどの州よりも突飛している。また、これらの州は先住民族の人口が最も多い州でもある。

大きな変化がもたらされた理由は、宣教師自身の伝道成果というより、福音主義団体による、先住民言語への聖書翻訳が進んだためと考えられる。その結果、多くの人々が自分たちの言葉で聖書を読むようになった。現地の牧師らは自分たちの言葉で説教し、教会の礼拝も自分たちの言語でささげられるようになった。このようにして、福音主義は隙間を埋めるようにメキシコの地方地域に浸透していったのだ。

5)社会不安と福音主義の道徳的価値観

近年のメキシコでは、麻薬カルテルの影響力の増大によって、著しく社会が不安定化している。誘拐事件や惨殺事件など、カルテルの横暴には行政も手をこまねいている。このような恐怖支配は、人々の間に正義と平和、愛と慰めの神への渇きをもたらした。

メキシコでの福音主義信者の増加は、福音主義が支持する正義や道徳観、家族や命の尊厳などの価値観を、メキシコ社会がいかに切望しているかを反映している。親たちは大切な家族を守るために、男女の結婚や夫婦の貞操と絆、子どもへの愛、誠実、健康的なライフスタイルといった価値観を神の言葉から探し求めるようになったのだ。

中南米の福音主義拡大において後れを取っていたメキシコだが、同国は今、神の訪れの時を迎えている。これら聖書的な福音主義の拡大がさらに加速してこの国に旋風を巻き起こし、救霊がもたらされるよう祈ろう。その結果、犯罪や不正義などの社会悪が聖められ、メキシコが国家的に変えられる祝福を経験するように祈っていただきたい。

■ メキシコの宗教人口
カトリック 77・7%
プロテスタント 11・2%
無神論者 3・6%
土着の宗教 1・2%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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