Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. アジア・オセアニア

キリスト教徒も「アラー」使用可 マレーシア高裁が政府の措置に違憲判決

2021年3月20日16時03分
  • ツイート
印刷
関連タグ:イスラム教マレーシア
キリスト教徒も「アラー」使用可 マレーシア高裁が政府の措置に違憲判決+
マレーシアのカトリック教会のミサの様子=2009年(写真:Vmenkov)

キリスト教徒が印刷物で神を「アラー」と表記することを禁じるマレーシア政府の措置をめぐり十数年にわたって行われてきた法廷闘争で、同国の裁判所はこのほど、禁止措置を違憲とする判決を下した。

35年前から「アラー」など4語の使用禁止

首都クアラルンプール高裁は10日、マレーシア政府が35年前からキリスト教の出版物で、イスラム教で神を意味する「アラー」と、その他の3つのアラビア語を使用することを禁じていることを違憲とする判決を下した。下級審は、「アラー」という言葉は「キリスト教の信仰に不可欠な部分ではない」とし、宗教間の混乱を招く可能性があるとして、イスラム教徒のみに使用が認められるべきだとする判断を示しており、それを覆した形。

マレーシア政府は1986年から、アラーの他に「カアバ」(イスラム教で最も神聖とされるメッカにある神殿)、「バイトゥラー」(「神の家」を意味しカアバを指す言葉)、「ソラト」(祈り)の3つの言葉を禁止の対象としていた。

シンガポールのテレビ局「CNA」(英語)によると、政府の顧問弁護士であるシャムスル・ボルハッサン氏は、今回の判決により、キリスト教徒のみを対象とした資料であることが明記され、十字架のシンボルが表示されていれば、これら4つの言葉をキリスト教関連の資料で使用することができるようになると語った。

この訴訟は、マレーシア当局が13年前、クアラルンプール国際空港でキリスト教徒の女性から「アラー」という言葉を含むマレー語の宗教資料を押収したことがきっかけで始まった。女性は先住民族の出身で、こうした政府の禁止措置に対して異議申し立てを行った。

クアラルンプール高裁は女性の主張を支持し、マレーシアでは信仰を理由とした差別を受けない権利があるとした。女性の弁護士によると、裁判官は判決で、キリスト教徒が「アラー」という言葉を使用することを禁止することは「非合法であり、違憲である」と語ったという。

AP通信(英語)によると、女性の弁護士は「裁判所は、『アラー』という言葉をすべてのマレーシア人が使うことができると言いました。今日の判決は、憲法に定められているマレーシアの非イスラム教徒の宗教的権利の基本的な自由を定着させるものです」と語った。

一方、マレー系の2つの政党は直ちに懸念を表明。11日には政府に対し上告するよう求めた。

キリスト教徒も歴史的に「アラー」を使用

イスラム教が国教のマレーシアでは、キリスト教徒は人口の約9パーセントと少数派。キリスト教徒であっても、聖書や祈り、賛美歌の中で神を意味する言葉として「アラー」を使用してきた歴史があるという。マレーシアのキリスト教徒の多くは、英語やタミル語、中国語などで礼拝をささげているが、マレー語を話す人々の中には「アラー」以外に神を表す言葉を持たない人もいる。

マレーシアでは数年前から、「アラー」という言葉の使用をめぐる論争が続いており、宗教間の緊張を高めてきた。

カトリック教会紙「ヘラルド」のマレー語版における「アラー」の使用をめぐる訴訟では、2009年の第1審で使用を認める判決が出たものの、第2審ではそれが覆り、最高裁は14年、第2審の判断を支持し、使用を認めない判決を下した。マレーシア政府は、この判決の対象となるのはヘラルド紙のみだとする見解を提示。宗教の違いを超え、平和的に対応するよう呼び掛けていたが、その後、教会がガソリンを使った爆弾で襲撃される事件が発生するなどした。

米迫害監視団体「国際キリスト教コンサーン」(英語)によると、マレーシア当局はこの数年で「アラー」という言葉を使用した2万冊以上の聖書を押収しているという。

国際迫害監視団体「オープン・ドアーズ」が迫害のひどい50カ国をまとめた「ワールド・ウォッチ・リスト」(英語)によると、マレーシアは世界で46番目にキリスト教徒に対する迫害がひどい国としてランク付けされている。

オープン・ドアーズによると、マレーシアではキリスト教徒がさまざまな形でイスラム教徒からの圧力を受けており、イスラム教徒に福音を伝えることは違法とされているという。カトリック教会やメソジスト教会が当局の監視対象となっているほか、非伝統的なプロテスタントのグループはより積極的な伝道活動を行っているため、より頻繁に取り締まりの標的にされるという。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:イスラム教マレーシア
  • ツイート

関連記事

  • 「アラー」の呼称用いた聖書、押収から約10カ月後に返却 マレーシア

  • マレーシアの教会、最高裁への上告許可拒否に落胆 「アラー」呼称使用禁止判決で

  • アラー使用禁止めぐり宗教間対立深刻化か マレーシア

  • 新型コロナ感染の牧師、マレーシア最初の死者の1人に 息子「私たちは依然として平安の内に」

  • FINE ROAD(77)マレーシアの教会堂を訪ねて マラッカとポルトガル様式教会堂 西村晴道

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.