第5回賀川豊彦賞、元暴走族の牧師が代表務めるチェンジングライフなど4団体が受賞

2020年11月10日10時29分 印刷
+賀川豊彦
賞名となっているキリスト教社会運動家の賀川豊彦(1888~1960)

賀川豊彦記念松沢資料館は6日、第5回賀川豊彦賞の受賞団体を公式サイトで発表した。今年度は奨励賞として、非行少年の更生を支援するNPO法人チェンジングライフなど4団体が選ばれた。

受賞したのは、NPO法人チェンジングライフ、NPO法人「Fine(ファイン)」、網地島(あじしま)ふるさと楽好(がっこう)、芝園かけはしプロジェクトの4団体。

チェンジングライフは、暴走族の元リーダーで自身も少年院に入った経験を持つ野田詠氏(えいじ)牧師(アドラムキリスト教会)が代表を務める。2000年から矯正施設を出所した青少年の居場所づくりを開始し、刑務所や少年院、鑑別所などから出所した青少年の自立支援を実施してきた。自立援助ホームを運営し、児童養護施設退所者の居場所づくりや生活支援、自立後のアフターケアも行っている。

ファインは04年に設立され、不妊体験者の支援や不妊の啓発活動、患者と医療機関や公的機関の橋渡しなどの活動を行っている。不妊治療患者が正しい情報に基づき、自ら納得して選択した治療を安心して受けられる環境と、不妊体験者が社会から孤立することなく健全な精神を持ち続けられる環境を整えることを目指している。

網地島ふるさと楽好は06年に開校し、仙台市内の4つの児童養護施設で暮らす子どもたちを夏休みに限界集落の網地島の網地浜(宮城県石巻市)に無料招待している。行政からの支援は受けず、網地浜の島民が自主的に開催。採れたてのウニやツブ貝、ヒラメなどを使った郷土料理や、島の伝統的な魚釣り「アナゴ抜き」、シーカヤックなどを教えながら子どもたちと交流し、人から大切にされ、愛される記憶を子どもたちに持ってもらうことを目的としている。

芝園かけはしプロジェクトは、外国人居住者が過半を占めるUR川口芝園団地(埼玉県川口市)で活動する学生ボランティア団体。文化や習慣の違いによるトラブルや相互不理解の解消を目指し、住民間の多様な接点づくりや、分かりやすい生活案内パンフレット作りに取り組んでいる。

賀川豊彦賞は、社会的弱者救済を訴えてセツルメントや保育事業、協同組合運動など多方面にわたり先駆的な活動を展開したキリスト教社会運動家、賀川豊彦(1888~1960)にちなむ賞。貧富の格差や人間の疎外、互助精神の希薄化など、現在もある社会的ひずみの中で、「先駆的な活動で、社会的影響力があり、今後の広がりに期待をされるもので、現在すでに一定の永続的基盤を確立している」団体や個人に贈られる。

これまでに、NPO法人「抱樸(ほうぼく)」(第1回、16年)や認定NPO法人フードバンク山梨(第2回、17年)などが受賞している。

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