ビジネスマンから牧師への祝福された道(72)生産性と効率を聖書的に考えるには 門谷晥一

2017年10月23日07時06分 コラムニスト : 門谷晥一 印刷
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こんな時にどうするQ&A 聖書的原則と私の体験(19)
生産性と効率を聖書的に考えるには

生産性や効率という場合、2つのことが考えられる。1つは、資源や富に焦点を置いた場合の生産性や効率であり、2つ目は、そのような資源や富を生み出したり、創り出したりする人自身に焦点を置いた場合の生産性や効率である。

まず、資源や富に焦点を置いた場合の生産性や効率について述べる。前述したように、罪が入った後の世界においては、資源や富に限りがある。そのような状況においては、神が創造された世界を少しでも良く管理するために、資源や富に関する生産性や効率を高めるよう努力することは、望ましいことである。

しかし、気を付けなければならないことは、資源や富のある面に関する生産性や効率を高めようとするあまり、資源や富の他の面を大きく害してしまったり、また損なってしまったりすることがあるということである。従って、キリスト者はまず第一に、神が人間に託された世界を調和良く管理するという動機を持ち、神により頼みつつ、資源や富に関する生産性や効率の向上を計るべきである。その次に、社会や人々の要求を満足させるためという動機を持つべきであり、自己のためという動機は最後に置くべきである。

そのように良い動機を持つとき、資源や富に関する生産性や効率は神の祝福を受けて高くなり、また、他への害も生じないということを覚えたい。創世記26:12、13に「イサクはその地に種を蒔(ま)き、その年に百倍の収穫を見た。主が彼を祝福してくださったのである。こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった」とある通りである。

自己のためという動機が最初に来るとき、他はどうなってもよいということになりかねず、世界を調和良く管理するという神の命令から大きく外れてしまうという危険が生じる。このことを、いつも覚える必要がある。

次に、資源や富を生み出したり、創り出したりする人自身に焦点を置いた場合の生産性や効率について触れたい。目標に向かって上っていくという、人間に与えられた向上心を発揮させるために、資源や富に関する生産性や効率を高めるよう努力することは望ましいことである。

しかし、注意すべきことは、いつの間にか人の価値を、資源や富に関する生産性や効率のみで判断してしまいがちになるということである。そのような判断基準に立つとき、障がい者や老人など、資源や富に関する生産性や効率の低い者は、価値のない者と見なされてしまうことになる。

それは、神が喜ばれることではない。この点からも、まず神が人間に託された世界を調和良く管理するという動機を持って、生産性や効率の向上に取り組むことが望ましい。

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門谷晥一

門谷晥一(かどたに・かんいち)

1943年生まれ。東京大学工学部大学院修士課程卒業。米国ミネソタ州立大学工学部大学院にてPh.D.(工学博士)取得。小松製作所研究本部首席技監(役員待遇理事)などを歴任。2006年、関西聖書学院本科卒業。神奈川県厚木市にて妻と共に自宅にて教会の開拓開始。アガペコミュニティーチャーチ牧師。著書に『ビジネスマンから牧師への祝福された道―今、見えてきた大切なこと―』(イーグレープ)。

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