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インド独立70周年、教会に与えられた機会

2017年8月21日16時09分 翻訳者 : 野田欣一
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関連タグ:インドジョセフ・ドゥソウザ
インド独立70周年、教会に与えられた機会+
インド北部の都市ジャイプールにあるジャルマハル宮殿(写真:Aditya Siva)

8月15日、インドは独立70周年を迎えた。

民主主義が世界で一番輝く日である。民主主義は、このインドの地に足が着いたばかりだが、世界はインドがここまで来られたことを祝っていいであろう。

1947年、貧しい未開発国であったインドは、英国からの分離独立に伴う恐怖と暴力に直面した。しかし今日、インドは世界で4番目の経済成長を誇るまでの国となった。過去数十年にわたる農業、科学技術、高等教育におけるさまざまな改革によって、インド経済は形を変えてきた。そして、教育を受けた市民層の出現により、インドは国際舞台に躍進してきたのである。

インドは、世界で最も向上心の強い若者がいる国の1つだ。全人口のうち、35歳以下が65パーセントを占める。若者たちは、さらなる経済発展と自由の獲得のために活発に動いている。

ナレンドラ・モディ首相が権力の座に就いているのは、新しいインドをつくろうとする意欲と夢を意識し、それに向かっていく能力によるところが大きいだろう。政治汚職を許さないと公言し、経済成長を約束する姿に、一般のインド人たちは共感したのだ。

インドはまた、世界で最も豊かな多様性を持つ国の1つである。世界で2番目に多くのイスラム教徒がいる国であると同時に、最も古いキリスト教社会を持つ国の1つでもあることを、私たちは誇りに思っている。建国の父たち、つまり、非暴力の独立運動を指導したマハトマ・ガンジー、初代首相のジャワハルラール・ネルー、そして特に尊敬する、インド憲法の草案を作成したビームラーオ・アンベードカル。この3人の知恵によって、私たちのために平等、正義、そして自由を約束する憲法が制定された。

しかし、現政府の元で進歩してきたにもかかわらず、インドには貧困、識字率の低さ、カースト制度、女性に対する暴力、過激主義といった課題が依然として残っている。独立70周年を迎えるという今も、何百万人もの人々が1日1ドル以下の暮らしをしており、表現の自由に制限を加えようと奔走する過激集団がいるのである。

モディ首相とその支持者については次の2つの疑問が残る。首相が、自身でしばしば例に出すガンジーやスワミ・ビベカーナンダ(ヨガ指導者)に匹敵するヒンズー教を代表する最善の人物になり得るのかどうか。そして、過激主義集団が命懸けで彼の政治を支え、差別的、カースト主義的、反資本主義的政策を続けるのかどうかということだ。

インドのキリスト教会にとって、このような課題はイエスが宣言した神の国の福音を実践的に成し遂げるのに良い機会を提供してくれる。

この課題に取り組むには、宗教的な偏見を捨て、あらゆる信仰において、平和を希求することから始めなくてはならない。インドでは、時として宗教やカースト制度に伴う争いで暴力が噴出する。だから今こそ、「神の子と呼ばれる」平和をつくる人々が必要だ。教会は、権力者が誰であろうとも、常にインドの一致と統合のために闘わなければならない。

教会は、背景にカースト制度や宗教問題があったとしても、キリストの無条件の愛によって、苦しんでいる人々に届いていかなければならない。インドの貧しい者たちは、質の高い英国の中等学校、医療、あるいは雇用を享受できず、しばしば基本的人権を奪われている。金持ちは物質主義の文化を取り入れ、寛大さとは程遠い生活をしている。何百万といる男女、子どもたちにとって、過酷な貧困こそが毎日の生活そのものである。この国において、教会は寛大さにより、それに応えていくよう委ねられており、機会を頂いているのだ。教会は、貧困にあえぐ人々に対し、持続的な解決策を提供することで、政府を支援していくことができる。

抑圧された人々の中で、最も苦しんでいるのは女性たちだ。教会はこの現実を無視してはならない。女性に対する虐待と暴力は、この世界全体に暗い影を投げている。10歳以下の小さな少女たちが、13時間に1人の頻度でレイプされていることを黙認するこの現代社会とは一体何なのだろうか。少数弱者や若い女性に対する集団暴行が、さまざまな宗教共同体において蔓延(まんえん)しているというのは、一体どういうことなのだろうか。インドが本当に先進国になるためには、女性が解放され、平等になり、インド憲法によるだけでなく、イエスの「神の国」の約束として権利を持つことだ。感謝なことに、インド政府は、今年初めて人身売買防止法を成立させ、さらに正しい方向に一歩ずつ動き出している。教会もまた、必要な人々に社会復帰の支援をすることに目を向けている。

キリスト教の一致に関して言えば、イエス・キリストを個人的に受け入れ、信仰を持ったあらゆる背景を持つグループが静かに増えている現実を、既存の組織化された教会は受け入れる必要がある。その数は現在、既存の教会に所属する会員を上回っている。既存の英国国教会の一員である立場から、私はこの意見を申し上げるのだ。私は、この神の運動に対しては、義父的な態度を取ることはできない。

この運動は、強権や無理強い、詐欺的手段によって湧き出てきたものではない。さまざまな背景を持つ教養のある人々が、イエス・キリストを見いだしたのだ。私はまさにヒンズー社会にいる友人に対してこう言っている。サドゥー・サンダー・シング(巡回説教者、1889〜1929)やパンディター・ラマーバーイー(女性教育者、1858〜1922)がかつてそうであったように、カーストの上位に分類されるバラモンたちが、キリストと霊的な出会いをしているのだと。

私は、迫害によってこの静かな運動を消滅させてはならないと思う。実際、この運動は、その現象の霊的力と大きさのためにさらに成長していく傾向がある。ここにあるのは、何世紀にもわたってキリスト教徒らがイエスのために命をささげようとしてきた信仰である。

聖霊が働くときの霊的な力は、単なる宗教として片付けるわけにはいかない。インドの実際のキリスト教徒の数は、国勢調査の数字より多い。ペンテコステ派によると、南部のタミルナードゥ州だけでも、ペンテコステ派の教会数は5万に上るという。この教会の人たちは、昨年亡くなったタミルナードゥ州の前女性首相、ジャヤラム・ジャヤラリター氏が成立させた「反改宗法」の廃止を導いた善良なる市民たちである。

救い主としてイエスをあがめ、イエスに従うすべての人々が一致することは、教会の健全さのためばかりでなく、インドのためにも重要だ。教会は自信を持って、「イエス・キリスト、そしてインドが第一」と言うことができる。キリスト教徒であることと、1人のインド人であることとは矛盾しない。世界の貧困と至る所にある不正に心を留めると同時に、イエスは私たちに自国と自国民を大切にすることを求めている。

インド独立の70周年を祝うこの日、教会は、インドに対する神の愛と希望を示し続けていくべきだ。

◇

ヨセフ・ドゥソウザ(Joseph D'Souza)

ジョセフ・ドゥソウザ(Joseph D'Souza)

インド良き羊飼い教会議長主教、全インド・キリスト教協議会(AICC)会長。人権活動家として、数多くの賞を受賞している。不可触民解放ネットワーク(DFN)創設者、現国際会長。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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