Skip to main content
2022年5月27日20時21分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 宣教
熊本地震

熊本地震から1年 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材

2017年4月14日06時58分
  • ツイート
印刷
関連タグ:九州キリスト災害支援センター(九キ災)
被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材+
後列左から弓田智(ゆみた・さとし)さん、石川主実さん、ディレクターの中村陽志牧師、戸田潤さん、弓田哲彌さん、諸藤栄一さん。前列左から看護師の山中弓子さん、諫山由紀子さん、戸田仁美さん。共に協力し合い、熊本ベース(同センター)の運営を行うクリスチャンメンバーだ=3月17日、熊本県益城町で

被災現場を目の当たりにして

2016年4月14日午後9時26分、最大震度7を記録した熊本地震が発生した。その28時間後の16日未明にも震度7クラスの大地震が一帯を襲った。屋外で一夜を明かし、テント泊や車中泊を余儀なくされた被災者の姿をニュース映像で見た方も多いだろう。

熊本空港に着陸直前、ブルーシートに覆われた屋根が眼下に広がった。機内で隣に座った女性が「地震雲が見える」と窓をのぞき込む。トラウマ(心的外傷)になっているのだろう。地震の恐怖が抜けないという。

空港からタクシーに乗ると、運転手は自身も被災者であること、そして地震当日の記憶を語ってくれた。「阿蘇大橋が落下した時はまさかと思いました」。地震以降、観光客が激減したという。

周囲は、崩れた外壁や斜面が至る所にあった。空き地も目立つが、そこは地震で家屋が倒壊した場所なのだという。益城町(ましきまち)に入ると、そうした光景がいっそう目についた。

ボランティアを受け入れる九州キリスト災害支援センター

九州キリスト災害支援センター(九キ災)は、熊本ならびに大分、九州全域に起きた大地震に対し、地域と教会を支援するために本震直後の4月18日に設立された。横田法路氏(日本イエス・キリスト教団福岡教会油山シャロームチャペル牧師)を本部代表とする災害支援団体である。

センターは、熊本県中部に位置する益城町に昨年10月より熊本ベースを構えている。中村陽志(ようじ)氏(熊本ハーベストチャーチ牧師)がそのディレクターを務める。

今も毎日のように日本や世界各地からボランティアがここを訪れ、寄り添う心で人々に仕えている。

被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材
学生が家財道具をトラックに積み込む=益城町の作業現場で

解体前の住宅の片付け

朝7時30分、ボランティアがセンターに到着する。宿泊所として市内2教会が彼らを受け入れているのだ。ボランティアは随時募集しているが、ルール、規約が設けられているので、必ずホームページでチェックしてほしい。当日も関西方面の教会から派遣されたボランティアが参加していた。

中村氏やスタッフと共に礼拝、賛美をささげる。その後、ホワイトボードに書き込まれたスケジュールを見ながら今日1日の活動計画を打ち合わせた。

その日はまず、解体前の住宅から荷物を運び出す現場に向かった。公費解体を請け負った業者の手が回らない処分作業を、九キ災が家主から依頼を受けて行っているのだ。

そこには思い出の品がたくさん積まれていた。「これはどうしますか」と立ち会う住民に一つ一つ確認していく。「これは父ちゃんがテレビショッピングで買ったんだ」。そんな会話が続く。当日、作業に関わった40代のボランティアは、「とても複雑な気持ちですね」と声を詰まらせた。

被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材
2度の震度7の地震で屋根は崩れ、家の中は床と壁、天井が別々の角度で傾いた。写真の右端の床は完全に抜けていた。

中国大連出身の男性ボランティア(来日2年目)は、「日本は本当に地震が多い国だなと思います。被災すると、家の片付けが本当に大変。かわいそうだなと思いました」と述べた。参加した学生は、「家の中がこんなにひどいとは思いませんでした」と驚く。

東北で被災地支援に関わり、不思議な導きで熊本に足を運ぶことになったという男性は、「家の中が湿気でカビがすごかったです」と語る。彼はボランティアに行った先々でクリスチャンと出会い、やがて自分が愛されている存在だと知って洗礼を受けたという。「誰かのために役立ちたい」と、家の片付けをしながら額に汗をにじませていた。

神戸大学2年生で、日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)学生リーダーの遊佐秋友(ゆさ・あきとも)さんは次のように語る。

「熊本に来てみると、まだまだ全壊の住宅の片付けは進んでおらず、震災の爪痕は深く残っています。今回学ばされたのは、私たちが一生を終えた後は何も持っていけないだけでなく、この地上でも残すことのできるものは本当にないということでした。自分自身、天に宝を積む生き方を求めていかなければいけないし、被災者の方にも永遠の癒やし、救いが必要です。主が何か新しい神の働きを始めようとしていることを覚え、希望と期待を持って祈っていきたいと思います」

被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材
家主の女性がとても喜んで、庭先になっている甘夏を差し入れてくれた。「取り壊されるので、もうこの木とも最後かな」とつぶやいた。

1日の作業が終わると、報告会をし、祈りをささげて終了だ。この日は、作業にあたった住宅の家主が「皆さんにお礼を言いたい」と足を運んでいた。作業した現場でも被災した男性が、「本当にありがたい。もう1人じゃ、何もできないよ」とボランティアの人に声を掛けていた。

被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材
報告会の様子。すべての活動は祈りで始まり、祈りで終わる。教派を超えた愛の実践を見ることができた。

仮設住宅へ

次に、津森地区の仮設住宅へと向かった。国際NGOで培った経験を生かし、今年から新たに仮設住宅担当スタッフとなった諫山(いさやま)由紀子さんが案内してくれた。

昨年10月末にほとんどの避難所が閉鎖され、住民は自宅に戻ることなく、仮設住宅、みなし仮設住宅へ移った。そこに約4万1千人を超える人が暮らしているが、それは全住民の43人に1人という割合だ。

九キ災の活動は行政側から信頼され、広崎、津森、安永、馬水の4仮設住宅の自治会支援・運営企画を町役場の復興課から任されている。昨年のクリスマスには「クリスマスケーキ・プロジェクト」を企画し、集会所にツリーを飾り、担当する仮設住宅総戸数800戸にカードを添えたケーキを届けた。また、親睦を目的とした「新年日帰り温泉バスツアー・プロジェクト」も行った。

この津森地区の仮設住宅でも、益城町役場復興課から委託を受け、コミュニティー作りを手伝うことを目的に活動している。集会所には8人の住人が来ており、使い古しのネクタイを使ったクラフトやブローチ作りが行われていた。うれしそうに作品を手にする姿が印象的だった。

被災者のために働く姿にキリストの愛を見た 九州キリスト災害支援センターの活動に密着取材
集会所では、温かな雰囲気の中でクラフト作りやお茶の時間を楽しむ。中央の黒い服がスタッフの諫山さん。

日本ホーリネス教団の協力宣教師である森宗孝さんとサンディーさん夫妻が当日の集まりを担当していた。森さんは、震災時に家の下敷きになりながらも掘りごたつに潜り込んで一命を取り留めたクリスチャンがいることを話してくれた。「活動で一番大事なことは、皆さんのお祈りです」。また、圧倒的に高齢者が多い仮設住宅では、彼らが孤独にならないような関わり方も大切だと話した。

フェイスブックやHPを見て支援を

現在、熊本ベースで10人、福岡本部で4人のスタッフが活動しているが、九キ災のプロジェクトはさらなる広がりを見せている。宮崎の13教会がそれぞれメンバーを派遣し、災害対策のためにネットワークを形成して「宮崎支部」がスタートしたのだ。

同団体はフェイスブックで活動報告や詳細なリポートを配信している。1人でも多くの人に「いいね!」ボタンを押してほしいと語る。

日本は地震大国だ。一人一人が防災への意識を持ち、クリスチャンは「その前」「その後」に何をなすべきか。教会は何を学び、どのように地域に関わるのか。今も被災者が悲しみや不安の中にいることを覚え、祈りの輪が広がってほしいと願う。九州キリスト災害支援センターのために祈りたい。

公式ホームページでは活動支援(献金)を呼び掛けている。全国の教会、団体、個人から運営を支える支援金が多く寄せられている。九キ災の活動はまだ始まったばかりだ。

関連タグ:九州キリスト災害支援センター(九キ災)
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 熊本地震:福岡に「九州キリスト災害支援センター」立ち上げを決定

  • 熊本地震:シティー・ハーベスト、災害救援チーム派遣へ 熊本ハーベストチャーチなどと協力

  • 熊本地震:発生から1カ月半 九キ災の熊本地震支援会議に全国から100人以上が参加

  • アガペーの愛で「平安の子」を訪問伝道 第72回東日本大震災&熊本震災復興支援超教派一致祈祷会

  • 熊本地震:コンビニ前に長蛇の列 避難者に救援物資届かず

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • アニメ制作は説教準備に相通じる?牧師必見の一作! 「ハケンアニメ!」

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 通りよき管 菅野直基

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • カンタベリー大主教、カナダ寄宿学校の先住民虐待問題で謝罪

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 世界宣教祈祷課題(5月27日):ニカラグア

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 米合同メソジスト教会、保守派が新教団「グローバル・メソジスト教会」を発足

  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

編集部のお勧め

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.