Skip to main content
2025年9月17日12時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. インタビュー
この人に聞く

この人に聞く(26)「サンクゼール物語に魅せられて」久世良三・株式会社サンクゼール代表取締役社長②

2017年2月25日15時53分
  • ツイート
印刷
関連タグ:インターナショナルVIPクラブハーベスト・タイム・ミニストリーズ

「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」(ローマ5:3~5)

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(Ⅰコリント10:13)

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
「神様には計画があり、世の中に役立つことが神様に喜ばれることと思えました」。久世さんは「神に仕え、人に仕える。それが喜ばれること」と話す。

「自分が借金の重圧で苦しみ、その重圧にやられていく中で、神様は『試練を与え、その艱難は忍耐力を生み出す』と教えてくれました」。久世さんはプライドが砕かれ、「得意と思っていた商売で躓(つまず)かせ、本当の喜びを知るために、神様は『試練』を与えてくださった」と語った。「試練、そして希望、それは失望には終わらないという聖書の言葉に感銘を受けました。これは神様のご計画のうちだと感じました」

聖書の言葉を通して久世さんは、「試練はどの人でも過去において経験していること。耐えられない試練はない。脱出の道がある」と受け入れた。人生に絶望し、終わりだなと思っていたので、素直に信じることができたという。久世さんは、この日を境に「新しく変えられた」のだ。

まゆみ夫人が集っていた長野の教会(セブンスデー・アドベンチスト)に一緒に行きたいと久世さんは頼み、洗礼を受けた。「本当に真面目な教会で多くの祈りと賛美をささげていました。年配の方や耳のご不自由な方がおられたのですが、すごく優しくしてくれました」。ほっとできる場所だったのだ。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
サンクゼール工場・事務所棟を望む。ガーデン風景も美しい。

全てをオープンにできた久世さん

「今年はいよいよ経営が厳しいかもしれない」。久世さんは、「社員には全てをオープンに話しました。このままでは、銀行から見放されるかもしれない。助けてほしい」

企業の経営者が社員に頭を下げたのだ。一般的になかなか考えられない展開かもしれない。「初めて社員の前で弱音を吐きました。本当のことを言えました」

まゆみ夫人は「あなたが、よれよれの時に私に頼ってくれたことがうれしかった」と喜んでくれたという。久世さんは「深く悔い改めました。神様が自分の魂を砕かれ、神様を求める謙虚さを与えてくださいました。これが神様の計画だったのです」。「心底打ちのめされて謙虚になれたのですね」と、ほほ笑みながら当時を振り返った。

久世さんは今では想像ができないが、「ワンマンな社長だった」と告白する。「この経験を通して感謝する言葉、労(ねぎら)いの言葉が分かるようになりました。人を信じて頼ることも学びました」。当時の自分を「最悪なパターンの経営者だった」と言い、「私が弱みを見せれば社員は皆、辞めてしまうと思い込んでいました」。

社員に素直に話せたことで、「社員たちは自分の番だと頑張ってくれました。むしろ信頼されていないことが寂しかったそうです」。久世さんはまゆみ夫人に迷惑を掛けられないと、偽装でいいから離婚してほしいと3度も頼み込んだ。「あなたを信頼して結婚した。だから、支えたい」と怒られたという。こうして社員は辞めることなく一丸となり、サンクゼールは大きく発展をしていく。感動のドラマだ。

エンジェルのような存在が現れる

こうして久世さんはクリスチャンとなり、借金の重圧から、聖書の言葉を信じて解放されたのだ。

久世さんに不思議な出来事が起きる。これを「エンジェル(天使)との出会い」と語った。1998年、長野冬季オリンピックの公式ライセンス商品となった「サンクゼールのジャム」は大ヒットし、国内のコンビニでも販売された。そんな中、仕事として一息ついた2000年ごろの話だった。「突如、2億5千万円を出そうと言うエンジェルが現れたのです」

米国で事業に成功したSさん夫婦は、次男のバイト先だった寿司屋の常連客だった。久世さんはビジネスが大変だと1度も話さなかったが、ある日、自宅に招かれたという。

Sさんの家に呼ばれ、「経営が大変だと聞いたのですが、どうですか? あなたに2億5千万円を出すことに決めました」。それを聞いた久世さんは、すぐにまゆみ夫人に電話で報告した。サンクゼールで経理を務めるYさんは、「なぜ、久世社長にお金を出してくださったのですか」とひそかに聞いたことがあるという。

Yさんは、Sさんが過去に大変苦労し、オイルショックで自身の家も親族の家も貸し剥がしに遭ったと、Sさんの妻から聞いたという。「つらい経験を通し、同じにおいを感じてくれたのではないでしょうか」と、久世さんは感謝の思いで語った。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
心温まる聖書のメッセージ。こうした小さなボードが至る所に建てられている。

サンクゼール・チャペルを建てる

久世夫妻は、当時テレビ番組「ハーベスト・タイム」を制作していた伝道団体「ハーベスト・タイム・ミニストリーズ」の中川健一牧師と出会い、礼拝の意味について深く学ぶことになる。2人は神学校に通った。2000年には「ハーベスト・タイム」に夫婦そろって出演している。

久世さんは、まさしく「変わった」。社員たちに「神様を中心に仕事がしたい」と告げたのだ。「社長はおかしくなってしまったのではないか」(『サンクゼール物語』より)。社員たちはそう思ったという。

2人は自分たちの家で礼拝を始め、会社の会議室に移ってからは友人や社員も集うようになり、その場所は「サンクゼール・チャペル」と呼ばれるようになった。久世さんは、レストランが隣接する美しいサンクゼールの丘の上にチャペル(教会堂)を手作りで建てた。

チャペルは、白を基調としたイスラエルのガリラヤ湖畔にある「パンと魚の奇跡の教会」をモチーフに設計された。「自立と共生」をキーワードとした理念に基づく「長野聖書フォーラム」(サンクゼール・チャペル)として毎週日曜日に礼拝をささげている。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
まさに異空間。周囲で庭の手入れをする人たちも笑顔が優しい。左手がワイナリー・レストラン。正面は美しいサンクゼール・チャペル。
この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
「おいしい食事に感謝」、程よい酸味と口の中に広がる甘味が魅力のサンクゼールの人気商品「シードル」。飯綱町で江戸時代から続く和りんごの「高坂りんご」と、飯綱町産の「ふじりんご」をブレンドしたオリジナルのシードルだ。女性にも大人気だという。

<<前のページへ     次のページへ>>

関連タグ:インターナショナルVIPクラブハーベスト・タイム・ミニストリーズ
  • ツイート

関連記事

  • この人に聞く(25)お菓子作りの賜物を神様に差し出して 焼菓子工房*おり〜ぶあんどはに〜* 小山紗織さん

  • この人に聞く(24)昭和歌謡風ゴスペル「台所から世界へ賛美は広がる!」高橋めりーさん

  • この人に聞く(23)「笑いを通じて福音を伝えていきたい」アマチュア福音落語家 ゴスペル亭パウロさん

  • この人に聞く(21)「約束のしるし、会社にかかった大きな虹」ミクニキカイ代表取締役会長・坂本旭氏

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • 聖書のイエス(17)「わたしを見た者は、父を見たのです」 さとうまさこ

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.