この人に聞く(26)「サンクゼール物語に魅せられて」久世良三・株式会社サンクゼール代表取締役社長③

2017年2月25日15時54分 印刷

健全な会社の経営 社員は家族です

経営者として人生観が変わり、その結果、社員が生き生きとしていく。サンクゼールは日本全国100店舗に展開。「家族の関係が一番変わりました。自己中心な父親でしたから・・・。でも、今は家族も社員も大切な神様からの預かりものです」。長男はサンクゼールの専務を務め、次男は米国で新規事業に向け取り掛かる。愛らしい孫にも恵まれた。

サンクゼールの丘は、長野県飯綱町で日々、おいしいワインと食事、美しい四季折々の風景を提供している。平日でも常連客や地元の人、遠方からの来場者でにぎわっている。「休日やイベントの時には、1日で千人を超えるお客様がお越しくださいます」(PRチーム)。観光バスが乗り入れられる広い駐車スペースも完備。しなの鉄道北しなの線を利用し牟礼(むれ)駅からタクシーで5分。イベント時には、バス送迎を行っている。

「それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です」(マタイ7:12)

久世さんは、サンクゼールのぶれない経営「聖書のゴールデンルール(黄金律)」について語る。「まず、利害関係(取引先)に誠実であること、サンクゼールは取引先もお客様もみな平等です。善悪を大事にしよう。経営理念と行いの一致が大事です。ここから自然と信頼が生まれます」

「長い物にはまかれない」という。「駄目なものは駄目、良いものは良い。社長の責任は、安心して社員が活躍できるよう努めることです」。大勢の社員が店内で働いていたが、皆、生き生きとしている。

サンクゼールは女性も多い会社だ。久世さんは「安心して働けるように、お互いにアンテナを張って助け合っています。例えば、社員が体調を崩しても温かくフォローし、十分に休んでもらいます。また、元気になって会社へ戻って来ます」。聖書のゴールデンルールを全社員で共有する。それは、経営者が信仰を持ち、会社に土台ができたからできることだ。

「社員は週に1度、集まって聖書から経営理念について学んでいます」(PRチーム)。サンクゼールは、空間全てが1つの大きな教会という感覚だ。久世さんは「世の中に役立つ人物に育ってほしいですね。良い社会人、良い大人になってほしい。そう願っています」

すっぽりと自然の中で神の愛に包まれているような温かさが広がる。久世さんは「大事」という言葉を何度も使った。「本当に大事なこと」を知ったのだ。サンクゼールの最大の武器は「聖書のゴールデンルールが社員同士で身に付いている」ことなのだ。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
思い思いの時間をゆったりと過ごすことができる空間。休日は多い時で千人を超える人がサンクゼールを訪れる=サンクゼール・ワイナリー店内で
この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
窯で薪(まき)がくべられ、パチパチと音を立てながら焼かれたおいしいステーキ。久世さん自らがカットしてくれた。何でもできてしまう格好いい社長なのだ。

久世社長の夢を聞かせてください

「はい。今後は、米国の西海岸に生産・物流基地を設けたいと考えています」

「家族がクリスチャンですから、それを会社経営に生かし、大きな影響を世の中に与えることができます」。本社210人、県外を入れると680人、フランチャイズは50店舗、合わせると千人以上の社員が働いている。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
「ビジョンは世界化ですね。これからの日本は世界の中でどういう位置付けができるかが大事です。おいしい食事に感謝します」。久世さんの言葉通り、サンクゼールは世界に通用する会社なのだ。
この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
フランチャイズ取引先との理念共有の時間。「私たちの会社は聖書の経営理念に基づいています」。久世さんは熱く思いを語っていた。不思議と空間には一体感が生まれていた。写真中央左は、まゆみ夫人と久世さん=サンクゼール・チャペル内で

世界では信仰が信頼の証し

世界を見ていくことの大事さを知る久世さんは、「米国には教会がたくさんあります。世界では宗教観、信仰はごく当たり前です。日本はビジネス的に視野が狭くなってしまいます。しかし、海外には多様性のある考え方があります。信仰を持っていることは海外では強み、信頼の証しなのです」。『サンクゼール物語』(日本語と英語で書かれている)を手に取ると「この冊子は、名刺代わりになり、感動されます。日本にこんな人がいるのだと信用されるからです」

日本の若いクリスチャンへのメッセージ

久世さんから貴重なメッセージを預かった。

「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです」(へブル11:1)

「この聖句を若い人に贈りたいです。人生、信仰は見えないものです。でも、見えない事柄を確信していきます。私は見えないビジョンを描き、信じました。神様から幻を与えられ、信じられるかどうかです。人は未来に対して不安だからこそ確信できます」

「大きなビジョンほど、いい人生を送れると思います。失敗を恐れないでください。サラリーマンでもいいですね。できる人になってほしいです。限界は自分の考え方が作り上げてしまいます。努力して賜物を生かしてください。本物の人物を目指して、世の中で戦えるクリスチャンになってほしいです。それが証しになります。クリスチャンだからと甘えないで尊敬されるように」

立派な人物になってください

久世さんは淡々とユーモアを交えながら、「クリスチャンから教えてもらえる人が少ないので(笑)、教会に入れ込まないで世の中で通用してほしいですね。むしろ、あなたの原点がクリスチャンなのかという感じがいい」。生々しい人生を知り、聖書の御言葉を批判ではなく、自分を成長させるために謙虚に用いようと語る。

「聖書のゴールデンルールを実践して成功してほしい。成功、幸せのために聖書を実践しましょう。われわれは神から造られた存在。勇気を持った人間になって、国家、社会、地域に貢献できる立派な人物になってください」と締めくくった。

2002年からキリスト教精神を経営理念に掲げ、大きく成長を遂げたサンクゼール。全ての人に大きな影響力を与え、「地の塩、世の光」(聖書)として、これからも人々を魅了し続けていくことだろう。

この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
にぎわうレストランから美しい紅葉を見つめ、「楽しんでいただけるとうれしいです」と笑顔で語った。
この人に聞く(25)「サンクゼール物語に魅せられて」株式会社サンクゼール代表取締役社長・久世良三さん
サンクゼール・チャペルの入り口。社員一丸となって建てたというチャペルは、イスラエルの教会をモチーフにデザインされた。

株式会社サンクゼール
本社: 長野県上水内郡飯綱町芋川1260 サンクゼールの丘
ホームページはこちら

久世福商店 日本全国のうまいものセレクトショップ
久世さんが一晩で構想をまとめたという「久世福商店プロジェクト」は、2013年12月に幕張新都心店がオープンし、わずか3年で国内に50店舗以上に。日本の辺境で、その土地、文化、自然を愛し、誇りを持っている生産者を訪ね、語り合い、商品を作り出す。サンクゼールが「洋」ならば、「和」の世界だ。万能だし、焼酎福松などの大ヒット商品は、渋谷ヒカリエ、軽井沢プリンスショッピングプラザ、全国イオンモールなどにある久世福商店で販売されている。ホームページはこちら

サンクゼール オンラインショッピング
日本全国のサンクゼールファン、教会では聖餐式のパンにぴったりの商品も取り扱っている。取引先や友人、親族への贈り物にも最適だ。ホームページはこちら

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