Skip to main content
2025年6月16日16時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会
沖縄戦後71年

特別鼎談:平良修氏・佐喜眞道夫氏・宮村武夫氏 「沖縄と大和―その溝に立ち―」(2)

2016年8月8日19時23分
  • ツイート
印刷
関連タグ:平良修宮村武夫沖縄米軍基地佐喜眞美術館
特別鼎談:平良修氏・佐喜眞道夫氏・宮村武夫氏 「沖縄と大和―その溝に立ち―」(2)+
クリスチャントゥデイ編集長の宮村武夫氏。「聖書で沖縄を読む」ことを主軸に沖縄での牧会に当たったヤマトンチュ牧師でもある=7月22日、沖縄県宜野湾市の佐喜眞美術館で

1986年からそれまで長年無牧であった首里福音教会で宣教を始めた宮村武夫氏。東京都出身のヤマトンチュ牧師として、沖縄で26年間牧会に当たった。「戦時中の疎開経験、それは初めて沖縄に来たときの感覚に似ている」と当時を振り返る。

自他共に認める「聖書人」である宮村氏は、「沖縄を見るとき、『聖書をメガネに』見てみようと思った」と話す。「全知全能の神が、沖縄に住む一人一人を母の胎でくすしき存在として育て、創り出されたという事実。人は人として創られ、ウチナーンチュ、ヤマトンチュとして創られたのではない。同じように沖縄という地も神様が創られた場所。その事実を通して、沖縄の歴史、さまざまな現実を見るということ。それが『聖書で沖縄を読む』ということではないか」と語った。

自然豊かな沖縄の土地で突如発症した重度の躁鬱(そううつ)病には、20年以上苦しんだという宮村氏。2009年には脳梗塞で倒れ、2011年、ついのすみかと決めていた沖縄を離れ、東京に。その後、クリスチャントゥデイの編集長に就任。「聖書で沖縄を読んだ」経験をもとに「聖書をメガネに」の編集方針を貫き、現在に至っている。

「ヤマトンチュ、ウチナーンチュの間には溝があるかもしれない。しかし、一人一人が神様の創造物だということを忘れてはならない。それは、ひとくくり、『○×メンタリティー』で語れるものではない。ウチナーンチュだから良くて、ヤマトンチュだからダメといったこともない」と話した。

特別鼎談:平良修氏・佐喜眞道夫氏・宮村武夫氏 「沖縄と大和―その溝に立ち―」(2)
「アートはモノを言わない。モノを言わないからこそ、訴える力がある」と話す佐喜眞道夫氏。現在も、全国からの修学旅行生に沖縄戦の悲惨さを訴え続けている。

3人それぞれが話した後、パネラー間で質疑応答を行った。質問をしたのは平良氏。佐喜眞氏に「佐喜眞美術館を訪れる多くの『ヤマトンチュ』の方々に絵を通して沖縄戦を語っておられるが、一方で『ウチナーンチュ』の『おじい』『おばあ』たちに語るのは『ものすごく緊張する』と言っておられたのを聞いたことがある。それはどういう意味か」と質問した。

佐喜眞氏は、「私は沖縄戦を経験したわけではない。そうした中で、沖縄戦を知れば知るほど、この戦いがいかに悲惨で残虐であったかを思う。それを実際経験したウチナーンチュの方々に語るのは、やはり容易ではないということだ。しかし、一方で私は、沖縄以外の土地に住む人間がいかに沖縄戦を知らないかも知っている。それは良いことだと思っている。万一、日本に再び戦争が起きるようなことがあれば、今度こそ、取り返しのつかないことになる。この沖縄戦を知らない東京の人たちは、2度と戦争が起こらないように、沖縄のおじい、おばあの話を聞いてほしい」と答えた。

特別鼎談:平良修氏・佐喜眞道夫氏・宮村武夫氏 「沖縄と大和―その溝に立ち―」(2)
沖縄戦についての真剣な学習の必要性を訴える平良修氏

国内唯一の地上戦が展開された沖縄。この地を修学旅行などで訪れる高校生も多く、平良氏は、「地上戦のむごさは、経験してみないと分からない。今の人たちにそれを伝えるには、どうしたらよいか。戦争をもう一度起こして、自分たちが逃げ回る経験をしないと分からないだろう。しかし、そんなことは絶対にあってはならないこと。あってはならないことなのだから、その代わりに『学習』をする。その『学習』は、通り一遍の学習ではなく、真剣なものであってほしい」と話した。

会場からの反応として印象的だったのは、あるクリスチャンの女性からの発言だった。

「沖縄と『本土』の温度差は、主に3つの点が挙げられると思う。『本土』の人は、琉球の歴史を知らない。どのように沖縄が虐げられてきたかということを知る人が少ないということ。次に戦争の記憶について。日本各地で起きた空襲と地上戦の違い。最後に現在の沖縄基地問題を真剣に考えるウチナーンチュが少ないということだ。神様がここに、このような美術館を建てられた意味は非常に大きい。これからも祈っていきたい」と話した。

佐喜眞氏は「この土地の意味というのは、常に意識をしている。沖縄の平和教育、全国の平和教育の一助になればと願っている。アートはモノを言わない。モノを言わないからこそ、訴える力がある」と話した。

宮村氏は最後に「聖書には、『初穂』という考え方がある。この美術館が基地のほんの一部であるが返還され、このようにアートで平和を伝える拠点となっていることは、非常に意味のあること。この美術館が『初穂』であるなら、基地が返還されるという『希望』になっているのでは」と話した。

<<前のページへ

関連タグ:平良修宮村武夫沖縄米軍基地佐喜眞美術館
  • ツイート

関連記事

  • 特別鼎談:平良修氏・佐喜眞道夫氏・宮村武夫氏 「沖縄と大和―その溝に立ち―」(1)

  • 戦後71年:日本ナザレン教団那覇教会 「日本の教団」として沖縄の地に立って

  • 戦後71年:激動の沖縄に生きる主の宮 日本基督教団首里教会

  • 日本カトリック正義と平和協議会、沖縄の高江米軍ヘリパッド工事再開に抗議声明を発表

  • 平良愛香牧師が講演 平塚・湘南・横浜のYWCAが合同で「沖縄デー」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.