Skip to main content
2025年5月17日12時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

若者の政治参加は難しい? 青学の3ゼミが合同で「白熱教室」 ゲストにSEALDsの奥田愛基さん

2016年6月24日11時43分
  • ツイート
印刷
関連タグ:青山学院大学奥田愛基SEALDs(シールズ)森島豊
若者の政治参加は難しい? 青学の3ゼミが合同で「白熱教室」 ゲストにSEALDsの奥田愛基さん+
同世代の学生たちの前で、「これまでは若者に選挙のカルチャーがなかった。ゼロからカルチャーをつくらなければいけないのだから、難しいと感じるのは当然のこと」と話す「自由と民主主義のための学生緊急行動」(SEALDs)創立メンバーの奥田愛基(あき)さん=21日、青山学院アスタジオ(東京都渋谷区)で

選挙年齢が18歳に引き下げられてから初の選挙となる第24回参議員選挙の公示を前日に控えた21日、「急に選挙権を与えられても、政治にあまり関心を持たない若者が多いのではないか」と、青山学院大学の3つのゼミが合同で、若者と政治についてディスカッションする「AGU白熱教室」を行った。ゲストに、「自由と民主主義のための学生緊急行動」(SEALDs)創立メンバーの奥田愛基(あき)さんを招いて、「なぜ私は、政治参加するのが難しいのか」という問いから出発し、自分たちの社会や政治とどのように関わっていけば良いのか、考える時間を持った。

会場となった青山学院アスタジオ(東京都渋谷区)のホールには、同大総合文化政策学部の中野昌宏教授、福田大輔准教授、森島豊准教授の3つのゼミに所属する学生約100人が集まった。「ここまで集まってくれて、壮観ですね」と、まずは中野氏が企画の趣旨について説明。「18歳から投票できるようになったが、その1票を無駄にしないで使ってほしいと思い、勉強する機会を設けようと企画した」。

当初は、「偉い先生の講演会」という案が出ていたそうだが、準備を主導する学生たちが、「どうせやるなら面白い方法でやりたい」「同じ世代の考えを聞きたい」と、奥田さんを招くことになったという。また、学生一人一人が各自の考えを深められるようにと、メッセージをメンバー全員に一斉配信できるサービス「LINE@」を活用。参加者全員からの質問や意見を随時受け付け、その声を拾いながら会場が一体となってディスカッションできる工夫をした。

事前に各ゼミで、若者と政治をテーマにディスカッションしたところ、「教育」「メディア」「独裁政治」という3つのキーワードが浮上したという。「白熱教室」開講に当たっては、あらためて意見、批判、問題提起を温めた上でゲストの奥田さんを迎えようと、まずは少人数に分かれてのプレ・ディスカッションの時間を取った。

15人ほどが円を組んだあるグループでは、「選挙権があるのに選挙に行ったことない人はいる?」と問われて手を挙げた数人の女子学生が、「みんな行っているの?」と心底驚いた様子を見せていた。だが、「どうやって投票先を決めているか」という問いになると、選挙に行くという学生からは「会ったことがある人にした」「顔で決めた」と、明確な理由なしに投票に行っている声が多く上がった。「そもそも政治が自分に関係があるとは思えない」という意見に賛同する学生が半数以上を占め、「どの党の言っていることも同じに聞こえる」「きれいごとしか言っていない」という率直な感想や、「メディアでもっと政党ごとの主張の違いを説明してほしい」などといった要望も上がった。

プレ・ディスカッション後に登壇した奥田さんは、若者の政治参加が難しい理由について、社会そのものに政治参加する土台がないことを指摘した。奥田さんも学生たちと同世代の20代前半だが、父母の世代までは、地域の人々のつながりが強く、企業の労働組合の活動も盛んに行われ、一人一人が社会の一員であることをさまざまな場面で自覚することができた。そうした動きが減少しつつある現在を、「重要な過渡期にある」と見る奥田さんは、「これまでは若者に選挙のカルチャーがなかった。ゼロからカルチャーをつくらなければいけないのだから、難しいと感じるのは当然のこと」と話した。

また、経済学者ヨーゼフ・シュンペーター(1883~1950)が展開した「エリート民主主義」と、政治学者キャロル・ペイトマン(1940〜)による「参加民主主義」の対比というオーソドックスな民主主義理論を提示し、「民主主義は制度なのか?」「今の政治はうまくいっているのか?」と、議論の土台となる質問を会場に投げ掛けた。奥田さんは、「今の制度のままでは若い世代が不利益を被ってしまう」と考え、参加民主主義に賛同する立場でデモ活動を行っているという。

各ゼミの代表者が奥田さんと共にパネリストとして登壇し、LINE@で会場の声を拾いながら、「教育」「メディア」「独裁政治」の3つのテーマを軸に、ディスカッションが繰り広げられた。「教育」では、海外の学校に通学した経験のある学生が、帰国後経験した日本の教育から、「日本が第二次世界大戦でいかに失敗したかなど、政治があまりにも大きなことのように感じられるような教育」だと感じたと話し、「それが、政治参加へのハードルを高くしている理由ではないか」と意見を述べた。また、別の学生からは、「教育は学校だけでなされるものではない。家庭レベルでの教育自体に既に問題があるのではないか」という声が。奥田さんが会場に挙手を求めると、「家庭で政治について話しをする」という学生は全体の半数にも満たなかった。

若者の政治参加は難しい? 青学の3ゼミが合同で「白熱教室」 ゲストにSEALDsの奥田愛基さん
学生が主体となって準備が進められてきた「白熱教室」。学生一人一人が各自の考えを深められるようにと、メッセージをメンバー全員に一斉配信できるサービス「LINE@」を活用。会場が一体となってディスカッションできる工夫がなされていた。

「メデイア」については、「メディアが取り上げるのは、政治の悪い部分ばかり。マイナス面ばかりが報道されるのが、若者の政治離れの理由の1つではないか」という学生からの意見。それに対し、奥田さんは「その通りである一方、称賛・批判というだけでなく、政治が取り扱う社会の問題そのものに焦点を当てていないことも問題」と答え、「ありのままに報道できないメディアの体質にも問題があると思うし、政治に関係のない話題ばかりを喜んで選択してしまう視聴者側にも少なからずの責任があるとも思う」と話した。

「独裁政治」は、学生の中で「実は無意識にわれわれは独裁政治を求めているのではないか。難しいことを自分たちで決めるのは面倒だから、エリートたちに決めてもらいたい、というのは独裁政治を求めていることと同じではないのか」という意見から出てきたキーワードで、「民主主義以外の選択肢である独裁政治・王制も視野にいれて考えを広げる必要があるのではないか」という議論へと展開したという。奥田さんは、王政から民主制に移行したブータンの国民幸福総量が下がったという事例から、「正しい指導者による独裁政治」と「間違った民主主義」のどちらが良いのかという議論を提示。学生からは、「これまで王制で物事決めていたサークルが、不満が起きてきたので、民主制になった。しかし、そうすると決定までに時間が掛かるので、リーダーが決めること、メンバー全員で決めることに分けたところうまくいった」と、サークル活動での身近な例が紹介され、「民主制と王制をバランスよく政治に取り入れるにはどうしたら良いのだろう?」と学生たちは考えを膨らませた。

予定時間をオーバーするほどに議論は白熱したが、本音では「政治は自分には関係ない」と思っている学生も多いようで、LINE@にはそうした声も多く投稿された。奥田さんは、「『保育園落ちた日本死ね』が話題になったが、自分には子どもがいないので、確かに保育園の問題は関係ない。でもなぜ、この問題は自分には関係ない、と社会が分断してしまうのか。巡り巡って、自分にも関係があると考えられるのではないか」と呼び掛ける。日本の政治家の年齢層が非常に高いという事実を共有した上で、「だからこそ、同じ感覚を持っている若者たちに政治に関心を持ち、まずは選挙に行くことから始めてほしい」と呼び掛け、帰り際の学生たちからは「やっぱり選挙行くことにした」という声が多く聞かれたのが印象的だった。

今回の企画を振り返り、森島氏は、「今の時代の動きから距離を取る学生たちの姿を見て、政治に関心を持ってもらう機会を提供しようと、昨年は中野教授と共に、歴史的な視点をしっかり学んでもらうことを意図して、憲法制定史に関する映画を上映したが、学生はほとんど参加しませんでした。そこで今回は、大人は前に出ず、学生が発言できる環境をつくりたかったので、学生たちを主体にすることを大事にした。結果、学生たち自身が、さまざまなアイデアを出して発言できる環境をつってくれた」と話す。

実際にディスカッションを終えて、「学生たちが決して関心がないのではない、ということを感じた。取り囲んでいる環境に、政治について話せる場所もなく、教育もされていない。政治の内容ではなく政治家のスキャンダルしか入ってこないメディアやネット社会。そこで学びの場所と環境を整えれば積極的に考えることができることを教えられた」と話す森島氏は、「次回は『若者と政治家』というテーマで政治家の人々を招き、AGU白熱教室を続けていきたいと思う」という。

関連タグ:青山学院大学奥田愛基SEALDs(シールズ)森島豊
  • ツイート

関連記事

  • 「弾は残っとるがよ!!」奥田愛基氏、6・5国会前集会に勇気 参院選の争点は憲法と強調

  • 早大リレートーク 奥田愛基さん「私が私のまま政治に参加すること」

  • 人権法制史をたどり、現代教会の課題克服を探る 森島豊著『人権思想とキリスト教』、6月22日刊行

  • 神さま、この人でいいの? 青学・森島豊氏が恋愛・結婚テーマに青年に向けて講演

  • 「選挙に行こうよ!」「政治を変えよう!」国会前で4万人が集会

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 世界では神を信じている人の方が多い 85カ国・地域9万1千人を対象に大規模意識調査

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(222)心を癒やす祈りと賛美 広田信也

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 聖書普及事業150年記念式典・レセプションの申し込み受け付け始まる

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • ワールドミッションレポート(5月17日):パキスタン 南部パンジャブ州のサライキ語話者のために祈ろう

  • 不公平な愛 菅野直基

  • ドイツの大聖堂で「世界最大の聖書のページ」展示 グーテンベルク生誕625年記念で

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 世界では神を信じている人の方が多い 85カ国・地域9万1千人を対象に大規模意識調査

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

編集部のおすすめ

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.