Skip to main content
2025年10月16日18時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
わが人生と味の道

わが人生と味の道(33)残る人生を、キリストにささげる 荘明義

2016年6月17日07時48分 コラムニスト : 荘明義
  • ツイート
印刷
関連タグ:荘明義

残る人生を、キリストにささげる

さて、私はこのようにして料理というものを生涯の目標として長い道のりを歩んできましたが、65歳になったとき、事業も山あり谷ありでしたが何とか成功し、「味の開発」というライフワークも達成できました。子どもたちも信仰を持ってそれぞれクリスチャンホームを築いている今、今度は残る人生を教会のために、そして私たちを救ってくださったキリストにささげるために用いたいと思うようになりました。

そこで、大龍の顧問としての仕事を半分にしてもらうように交渉して許可されたので、自由に教会で行事があれば出向いて奉仕したり、呼ばれれば料理教室で教えたり講習会を開いたり、自分で味の研究をしたり――という生活ができるようになりました。

翌年2010年は、自由に、楽しく奉仕ができた年でした。4月。66歳になった私は、横浜華僑基督教会の長老を引き受けることになりました。妻の玉屏は、教会53年の歴史の中で初の教会代表を務めていたので、彼女のサポートをしたいと考えたのです。そして私は、仕事中心の生活の軸を教会中心に向けて移行したのでした。

これまでの私の楽しみといえば、ワインでした。お酒はやめていましたが、当時の主任牧師はワインを楽しむ牧師だったので、健康のためと言い訳をし、週2回から3回ワインを飲んでいました。その牧師が離れた今は飲まなくなりましたが・・・。

それでその当時の土曜日の楽しみは「刺身」「ワイン」「刑事コロンボ」というのがお決まりのものでした。それが、この時から少し変わり、残る人生を100パーセント(心ではそう思っていましたが、なかなか・・・)神のご用のために用いたいという思いから、朝に「聖書」寝るまで「聖書」と、聖書に親しみ、読み続ける毎日でした。

そして、真剣に考えました。自分は何をもって神に奉仕するのか?と。そうでした。私には料理があるのでした。料理人として、神と人に、そして教会に仕えたいと思いました。

この年の5月15日から18日にかけて、私は韓国のソウルにある平康教会に行くチャンスが与えられました。何万人もの信徒が集まる大きな教会でした。そこで私は今まで歩んできた道において、どんなに大きな神の恩寵のうちに導かれてきたかを証しして、教会の厨房を借りて中華料理を作り、教会員の方たちにふるまいました。

そして、一緒に食べることで私たちは心が結ばれ、言葉以上に良い交流ができたことを感じました。もはや国の違いも、文化の違いも、あらゆる隔たりも、私たちの間にはありませんでした。

6月16日。私は新大久保にある東京中央教会の「希望宣教会」で奉仕することになりました。そして、ホームレスの聖歌隊の人たち50人分のコース料理を作り、全員にふるまったのです。

礼拝には300人から500人のホームレスたちが集まってきます。その聖歌隊の人たちに、心からのねぎらいの気持ちから、おいしい中華料理を味わううちにひとときのくつろぎを持っていただくことができました。

この日、ふと私は不思議な気持ちになりました。何か終末の光景はこのようなものではないかと思われたのです。再びこの地上にイエス・キリストが来られる日、そこにはもはや金持ちも貧乏人もなく、財閥もホームレスもなく、知識人も身分の階層もなく、そして老いも若きも、男性も女性も、老人も子どもも、こうして仲良く一つ食卓を囲み、神の愛を賛美する――そういうものではないかと思われました。

自分が好きで選んだ道ではないのに、神は私に料理という宝を授けてくださり、味の開発人としての使命を授けてくださいました。今ほどそれを喜ばしく、誇りに思ったことはありません。私は最後の日まで「キリストの料理人」として神と人に奉仕したいと思ったのでした。

9月23日から25日には軽井沢の「恵みシャレー」でセミナーを開きました。「いつまでも若々しく生きたいあなたのための講座――おいしく食べていきいきと――」という主題のもとに、私は講師を務めました。

あまり人は集まりませんでしたが、思えば初めてこの「恵みシャレー」の修養会に出席したのは14歳の時でした。あのつらいコックの修業を始めたばかりの頃で、辞めたいと思う気持ちと格闘し、手探りで道を歩んでいた頃でした。

あの時、自分がこのように世の中に認められるような料理研究家となり、事業を成功させ、神と人に仕える者になろうとは思ってもみなかったことでした。

「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道の書3:11)

このように聖書は教えてくれます。本当に全てのことに神が定められた時というものがあるのです。今どんなにつらくても、時がくれば神は道を示してくださり、山頂に到達できるようにしてくださるのです。

今道に迷い、人生に失望している若い方たちがいたら、私の苦しかった修業時代のことや、家庭や子どもの教育のことで悩んでいた日々のことを話してあげたいと思うのです。そして、神はその愛する子らのために最も良い道を用意し、いつかはそこに到達できるように導いてくださるということを証ししたいと思います。

私は現在、ますます大きな希望と確信をもって、残る生涯をキリストの料理人として奉仕するために励んでいるのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

荘明義

荘明義

(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

■ 横浜華僑キリスト教会ホームページ
■ 【荘明義著書】(Amazon)
■ 【荘明義著書】(イーグレープ)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:荘明義
  • ツイート

関連記事

  • わが人生と味の道(32)味の開発人として 荘明義

  • わが人生と味の道(31)カニ味噌を求めてノルウェーへ 荘明義

  • わが人生と味の道(30)北京ダックの開発 荘明義

  • わが人生と味の道(29)インドネシアで、茄子を栽培する 荘明義

  • わが人生と味の道(28)娘の自立 荘明義

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • 栄光への脱出の道 穂森幸一

  • ワールドミッションレポート(10月16日):タイ 傷と裏切りからの癒やし アドゥルの証し

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • マルコの証言を通してイエスと出会う90分 「マルコドラマ」日本で初上演

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.