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映画「アラヤシキの住人たち」、鎌倉で上映会開催 本橋成一監督と関野吉晴氏のスペシャルトークも

2016年5月24日11時33分
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関連タグ:自由学園
映画「アラヤシキの住人たち」、鎌倉で上映会開催 本橋成一監督と関野吉晴氏のスペシャルトークも+
映画上映後に登壇した関野吉晴氏(写真左)と本橋成一監督(同右)。本橋監督が明かすほのぼのとした撮影の裏話に、会場は温かい笑いに包まれた=7日、神奈川県鎌倉市の鎌倉生涯学習センターホールきららで

長野県小谷村にある真木共働学舎の1年間を追ったドキュメンタリー映画「アラヤシキの住人たち」の上映会とスペシャルトークイベント(市民の集まり「鎌倉でつなぐ平和」主催)が7日、神奈川県鎌倉市の鎌倉生涯学習センターホールきららで行われた。トークイベントのゲストは、本作監督の本橋成一氏とグレートジャーニーで知られる探検家の関野吉晴氏。会場に集まった約260人の観客は、本橋氏が明かす撮影の裏話などに熱心に耳を傾けた。

共働学舎は1974年、キリスト教精神に基づいた自由学園の教師であった宮嶋眞一郎氏が設立。農業、酪農、工芸などを生活の基盤とした共同体で、現在でも日本各地に根を下ろしており、北アルプスの山裾にある真木共働学舎もその一つだ。今の社会に、肉体的・精神的な生きづらさを抱えている人も、そうでない人も、それぞれの能力を生かし合いながら「共に働く学びの場」として、アラヤシキ(=新屋敷)の一つ屋根の下で暮らしている。

宮嶋氏の教え子である本橋氏は、自由学園で「競争社会よりも協力社会を」という精神を学んだ。卒業後、どんどん豊かになっていく時代の中で、何かが違う、豊かとはこういうことじゃないんじゃないか、という思いがいつもどこかにあった本橋氏は、5年ほど前から真木共働学舎に足を運ぶようになった。「ここには、僕が教えられた原点がある」と思ったのが同映画を撮るきっかけであったという。

「あなたという人は地球始まって以来、絶対にいなかったはずです。あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです。わたくしはそう思っています」―この宮嶋氏の言葉から始まる同映画は、ただ静かに真木共働学舎の1年間を映し出す。

ラジオ体操で一日が始まり、聖書の御言葉に耳を傾けてから朝ごはんを食べる。春は田植え、夏は野菜の収穫、秋は稲刈り、冬は雪かきと、季節の移り変わりに沿って作業をする。

黙々と働く人もいれば、すぐに手が止まって物思いにふけってしまう人もいる。その日の作業が一段落すると、アラヤシキに戻っておやつを食べ、あとは思い思いに過ごす。

昨年公開された同映画は、日本全国で上映され、延長上映されるほどの好評を博した。また、2015年度の厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財にも選ばれ話題となった。

今回の上映会をコーディネートした「鎌倉でつなぐ平和」代表の崔麻里さんは「私たちとは全く違う時間の過ごし方をしている人たちの生活を垣間見ることを通して、豊かさとは何であるのかを考えさせられる。見るたびに自分の生き方を問わざるを得なくなる映画」と同映画について話し、「世界各地を探検してさまざまな価値観を持つ人々とつながっている関野氏にぜひ話をしてもらいたかった」とトークイベントの趣旨を説明した。

映画「アラヤシキの住人たち」、鎌倉で上映会開催 本橋成一監督と関野吉晴氏のスペシャルトークも
「相手を認めるのが大切」と話す本橋成一監督

上映会後に登壇した関野氏は、「同映画を見るのは3回目だが、今回は音が気になった。目をつぶっていても、映像が思い浮かぶようになった。春の田植えの場面から始まるが、虫の声、カエルの声と、一番熱い夏に向けて、だんだんにぎやかになっていく。冬になると今度はシーンとする。街中で聞こえるような車の音、機械の音がしないのが印象的だった」と感想を述べた。

それに答えて本橋氏も、「真木共働学舎に通い出してから、行くたびに風景が変わることに気付いた。春の鳥の鳴く声や秋の紅葉が本当にすごい。僕は都会暮らしなので、時間の流れはいつも時計やテレビなどで確認するが、あそこに行って初めて、自然の生き物の時の流れがすごく新鮮に感じられた」と話した。

アラヤシキには壁に掛けられている時計が一つあって、本橋氏ら撮影スタッフは、その時計を写すことで時間の経過を表現しようとした。だが数日後、その時計が動いていないことに気が付いたのだという。「意味がないな、と思った」という真木共働学舎らしいエピソードに、会場は温かい笑いに包まれた。

映画「アラヤシキの住人たち」、鎌倉で上映会開催 本橋成一監督と関野吉晴氏のスペシャルトークも
世界中を探検してきた関野吉晴氏も「多様だからこそ面白い」と話す。

また、映画の登場人物の1人で、カトリックの伊藤幸史神父についても話が及んだ。真木共働学舎はプロテスタントの流れにあるが、伊藤神父はその存在を雑誌で知り、1年間生活しようとやってきた。

最初は、細身でひょろっとしていたのに、1年で本当にたくましくなったそうだ。「1日の撮影を終えたら僕たちは1杯やっていたんだけど、神父さんだから誘ったらまずいかなと、最初伊藤神父には声を掛けなかった。そうしたら3回目ごろに、『僕も入れてください』って彼からやって来てくれて。ああこの神父さんはいい人だなって、すっかり仲良くなった」と本橋氏は、撮影の裏話を懐かしそうに話した。

本橋氏は、「夫婦だって、恋人同士だって、学校だって、会社だって、国だって、相手を認めるっていうのがとても大切なこと。それが真木共働学舎には当たり前にある」という思いから、同映画のタイトルに「世界はたくさん、人類はみな他人」というコピーを添えている。

世界各地を訪れている関野氏も、「他人、という言葉が非常に印象的だった。地球上の人々はみんな違う」と賛同し、「今の社会は、均一化という変な方向へ動いているように感じる。人と違っている部分を見つけて排除しようとするが、多様だからこそ面白い」と語った。

映画「アラヤシキの住人たち」は、現在も各地で上映会が開催されており、DVDも販売されている。詳細は、公式ホームページ。

関連タグ:自由学園
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