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キリスト教と教育

【インタビュー】ホームスクーリングで育った花元太志さん 一人一人は神様が創ってくださった作品

2016年1月10日23時45分
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関連タグ:ホームスクーリング
【インタビュー】ホームスクーリングで育った花元太志さん 一人一人は神様が創ってくださった作品+
花元浄一さん(左奥)、太志さん(右奥)、実奈子さん(右手前)、内田義子さん(左手前)

現在、鍼灸師を目指して、横浜市内の専門学校に通う花元大志さん。学校に通うのは、これが人生初めてだ。幼稚園は行かず、小学校、中学校にも通っていない。いわゆる「ホームスクーラー」だった。家族は、空手ミニストリーを行う牧師で空手家の父親、空手道場を手伝う黒帯保持者の母親、年末に高校卒業認定試験に合格したばかりの妹の4人。花元さんを含む4人とも空手の有段者の空手一家だ。

幼少期を鎌倉市で過ごした太志さん。母親の実奈子さんは、太志さんが幼稚園に入園する頃になると、他の母親と同じように、近くの幼稚園を探し始めた。近所に住む母親たちと情報交換をする場も欲しいと、鎌倉にある教会の子育てサークルに参加。当時、両親共に信仰はなかった。

父親の浄一さんは、建築会社を経営していた。しかし、経営が徐々に傾き始めていた矢先だった。上向きになるどころか、日を追うごとに経営は悪化。会社だけではなく、家計をも圧迫するようになった。もっと子どもと一緒にいたいと思ったのと経済的な不安も重なり、幼稚園には入園しないことに決めた。

太志さんは、午前中を妹や母親と一緒に過ごし、午後からは幼稚園から帰宅した近所の友達と遊んだ。太志さんは、「小さい頃は、それをなんとも思いませんでした。みんなは幼稚園に行って、僕は妹や母親と一緒に過ごすのが当たり前だと思っていました。寂しいとも思わなかったし、何が普通なのかも、その時は分からなかったのだと思います」と当時を振り返る。

その頃、浄一さんが受洗。続いて実奈子さんも受洗した。経営していた会社は倒産したが、「イエス様についていく」と決めた両親は強かった。家を追われて、数カ月間、教会の一室を借りて、家族4人で暮らしたこともあった。導きの中で、やがて父親は空手ミニストリーに携わり、多くの子どもたちに空手を教えることになった。現在でも、常に50人前後の生徒が浄一さんの道場に通っている。

神はこの家族をさまざまな形で用いることになる。太志さんは、学齢期になっても学校へは行かず、両親が行うホームスクーリングをすることになった。実奈子さんは、「もちろん、不安もありました。しかし、家族で好きなことをのんびりとする時間が欲しかったのと、この子には、この子の計画を神様が用意してくださっていると確信していたので、祈りながら毎日を過ごせることは喜びでした」と話す。両親は、「何よりもイエス様と共に歩んでほしい。そして生きていく力をつけてほしい」といつも太志さんに話した。

ホームスクーリングは、毎日の日記から始まる。前の日にあったことを記す花元流「前の日日記」だ。何をして過ごしたか、どんなことを思ったかなどを日記にすることで、文章を書く力、伝える力をつけさせたかったのだという。算数などは、基礎的な足し算、引き算、掛け算、割り算を市販のワークブックなどをすることで学んだ。

社会科の見学などは、頻繁ではなかったものの、父親の浄一さんが空手を教えていた米軍基地のホームスクーラーと共に行ったりした。神の計画の中で、こうしたホームスクーラーと出会うことができたのは、大きな恵みであった。

午後からは、空手道場の稽古に参加。父の稽古は、決してやさしいものではなかったが、太志さんは「とにかく強くなりたい!」と空手の稽古に励んだ。

周りの大人から「えっ? 学校に行ってないの? なんで?」と聞かれることを、特に恥ずかしいと思うこともなく、みんなが驚くのが面白くて、「僕ね、学校行っていないんだよ」と言うのが楽しかったのだと太志さんは言う。順風満帆なホームスクーリングではなかったが、失敗しては親子で話し合い、時に言い合いをしながら、共に成長してきた。

高校に入る頃には、自分で勉強法を確立。やりやすい方法、自分のペースに合わせて勉強した。高校の卒業資格を取る「高卒認定試験」も自主学習だけで合格した。

「友達はいたのですか?」との問いに、「いつも遊ぶような友達は、当時はいなかったかもしれないけど、空手の道場で顔を合わす友達などはいました」と話す。今時の若者のように、いわゆるSNSなどを通して友達を作っているのかと思い、聞いてみると、「いいえ。僕は、インターネットもあまり使わないのですよ。ここ数年、やっと検索をするようになったくらいです」と笑顔で返した。

18歳で専門学校に入る資格があったものの、一年遅らせたのは、学費を自分で工面しようとしたためだった。1年間、近くのスーパーでアルバイトをして、入学金を貯めたかったのだ。お小遣い帳をつけながら、入学に備えた。今もアルバイトをしながら、授業料を毎月払い、勉学にもいそしんでいる。

「先生から勉強を教えてもらうことって、こういうことなんだ」とか、「授業を始めるときには、先生に全員であいさつをするんだ」とか、「日直って、こんなことをするんだ」とか、毎日が新鮮だと話す。友達とも、毎日顔を合わし、時にたわいもない話もする。太志さんは、スクールライフを楽しみながらも、来年に迫った国家試験に向け、勉強に励む日々を送っている。

一方、花元さん一家とホームスクーリング仲間として知り合った、友人の内田義子さんもインタビューに応じてくれた。3人の子育て真っ最中の内田さん。ホームスクーリングで育っているのは、長男のみ。他の2人は、公立学校に通っている。

長男は、小さいときから自我が強く、度々母親に当たってきた。小学生の高学年時には、自分に友達が多くいないことに不満を持ち始め、「ぼくも友達が欲しい」と訴えるように。クリスチャンの友人が通っていたフリースペースと呼ばれる交流の場に長男を連れていき、友達との交流を楽しんだこともあった。

中学に入る頃には、不登校の子どもたちも通う学習塾にも通うようになった。現在、通信制の高校に在籍し、今年、音楽家を目指して大学を受験予定だ。内田さんは、「私の器では到底できなかったことも、必要なことはすべて神様が満たしてくださり、ここまでやってきた。正直、つらいと思ったこともあった。しかし、音楽という賜物を神様が息子に与えてくださった。大学受験は、私たち親子にとって高い壁ではあるが、神様により頼み、信頼していきたい」と話した。

取材を終え、花元実奈子さんは、「私たちは足りないことばかり。私たちの子育てが正しいとも思わないし、間違っているとも思わない。しかし、振り返ってみると、聖書の約束が私たちに起こっているのを実感する。不安もあったし、子どもたちに対しては、『本当にこれでよかったのか? 何かつらい思いをしているのではないか?』と思ったこともあった。神様は、一人一人に計画を用意してくださっている。この子たちには、たまたまそういった計画があっただけ。クリスチャンファミリーで子育てをしている方々、ホームスクーリングをしている方々、さまざまなチャレンジがあると思います。しかし、神様の計画は、いつも完全です。そのチャレンジに屈することなく、失敗しながら、子どもと一緒に成長していきましょう」と他のホームスクーラーにエールを送った。

時折、つらかった過去を思い出し、涙ぐむ母親の肩をそっと撫でる太志さん。神の愛がこの家族に注がれているのを感じた。

関連タグ:ホームスクーリング
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