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律法と福音

律法と福音(5)律法(戒め)の性格 山崎純二

2015年8月20日07時11分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

前回「律法」という言葉は多義的であると言いましたが、それでは本連載で「律法」というときには、どの概念を指すかを定義させてください。

律法学者たちが付け加えた律法に関しては、神の特別啓示の言葉というよりは、人間の知性によるものですので、これ以上は言及しないでよいかと思います。キリストも律法学者たちが勝手に付け加えた律法に関しては否定的でした。一箇所だけキリストの言葉を聖書から引用しておきましょう。

「『あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。』また言われた。『あなたがたは、自分たちの言い伝えを守るために、よくも神の戒めをないがしろにしたものです。モーセは、「あなたの父と母を敬え」、また「父や母をののしる者は死刑に処せられる」と言っています。それなのに、あなたがたは、もし人が父や母に向かって、私からあなたのために上げられる物は、コルバン(すなわち、ささげ物)になりました、と言えば、その人には、父や母のために、もはや何もさせないようにしています。こうしてあなたがたは、自分たちが受け継いだ言い伝えによって、神のことばを空文にしています。そして、これと同じようなことを、たくさんしているのです』」(マルコ7:8)

どうでしょうか? 厳しい言葉ですね。人間の知性によって付け加えた律法が、オリジナルの律法を空文にしているとお叱りになっているわけです。

噛み砕いて説明するとこういうことになります。「親を敬いなさい」というのが、神の戒めであったのに、律法学者たちは「神に対してささげ物をした者は、親に孝行する分がなくなってもかまわない」としたのです。

結果的にもともとの律法と全く逆の律法を人間が作っていたのです。私たちも、人が加えた宗教上の規則やビジネスでの成功などに熱心になり過ぎるあまり、自分の一番大切にすべき親や家族や友人を疎外してしまったり、無関心になってしまったりしたら本末転倒ですね。

また律法=「モーセ五書」というのは、正しい語法なのですが、五書全体を指す概念とすると内容が多すぎて、福音と対比する時に焦点がぼやけてしまいます。そこで本連載では基本的に、律法=「聖書に書かれている神の戒め」ということで話を進めていきたいと思います。

戒めとは先にも少し書きましたが、「~しなさい」「~をしてはなりません」というものです。もっと端的にいうと、「あなたがしたくないことを、しなさい」「あなたがしたいことを、してはなりません」というものです。

もしも、「あなたがやりたくないことを、してはなりません」という戒めがあったとしたら、それには戒めの意味があるでしょうか? やりたくないことをやるなと言われたら、「言われなくてもやらないよ」となるので、戒めとはなりません。

また「お金をたくさんあげるから、あなたのしたいように好き勝手にお金を使いなさい」という戒めがあったとしても、同様に戒めの意味をなしません。

だから戒めというのは、正しいものではありますが、基本的に「あなたがしたくないことを、しなさい」「あなたがしたいことを、してはなりません」というものです。

特に例を出す必要もないでしょうが、「怠けずに働かなければなりません」といったようなものです。もしも、誰も怠けたいと思わないのであれば、こんな戒めは必要ありませんが、隙あらば怠けたいと思う人がいるので、こんな戒めも必要なわけです。

今日の内容は、聞くと当たり前のようでも、今後「新しい戒め」(ヨハネ13:34)や「自由の律法」(ヤコブ2:12)などの概念を理解するために非常に重要なポイントとなりますので、しっかりと覚えておいてください。

【まとめ】

  • 律法学者の考え出した教えは、オリジナルの「律法」を空文にし得る。
  • 本連載では「律法」=「戒め」の意とする。
  • 律法(戒め)とは本質的に「あなたがしたくないことを、しなさい」「あなたがしたいことを、してはなりません」というもの。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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