“聖書流”スローライフのすすめ ハワイから届いたエッセイ集『アロハの贈りもの』

2015年6月1日10時36分 記者 : 坂本直子 印刷
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飯島ファミリーについては、飯島夏樹著の『天国で君に逢えたら』『ガンに生かされて』をもとに、『Life 天国で君に逢えたら』という題名で映画化されている。本書では、その映画のエピソードも語っている。

プロウィンドサーファー故飯島夏樹さんの妻寛子さんによる、“聖書流”スローライフを勧めるエッセイ集『アロハの贈りもの』が、4月に出版された。同書は2部構成で、前半は夫夏樹さんの最期の姿とその後の家族の歩みが、後半はクリスチャン新聞・福音版に連載中のコラムが収められ、ハワイの地で生かされていることに常に感謝しながら生活を送る飯島ファミリーの姿がつづられている。

ハワイは、肝臓がんで亡くなった夏樹さんが、最期を過ごす場所として愛する家族のために移り住んだ場所だ。夏樹さんが発病してからハワイに移り住むことになったいきさつ、そして天国に召された後、現在に至るまでの飯島ファミリーの生活が描かれる前半。そこには、がんに冒され精神的に追い詰められていく夏樹さんが、「書く」ということを通じて再び生きる力を得ていくまでを、きれいごとだけでなく、人間の本能が見せる醜さまでも正直に記している。

夏樹さんが天国に召された後、飯島ファミリーの第二幕が始まる。南国の楽園として知られ、日本と深い関わりを持つハワイの地で、一家の大黒柱となった寛子さんは、4人の子育てに奮闘する。しかし、その歩みを思い起こすとき、「やはり私の心の中には感謝のことばしかありません」と言い、愛する夫と神様へ「ありがとう」と言葉をつづっている。

後半では、ハワイ移住から10年を経て成長した4人の子どもたちについて、それぞれの子どもに対する思いを語りながら、彼らのエピソードを紹介している。さらに、ハワイで暮らす中で経験した人々との出会いと別れ、ハワイでの日常生活における小さな出来事などが語られていく。そこには、毎回聖書の御言葉が引用され、「聖書のことばが歩む道を教えてくれる」というように、その都度ふさわしい御言葉によってハワイでの生活が支えられてきたのだと分かる。

ハワイのあいさつの言葉「アロハ(ALOHA)」は、「A・アカハイ(思いやり)」「L・ロカヒ(調和)」「O・オルオル(喜び)」「H・ハアハア(謙虚)」「A・アホヌイ(忍耐)」の5つの言葉の頭文字を合わせた豊かな意味を持つという。寛子さんは本書で、この「アロハ」の心を読者に届けたいと祈っていると話す。

寛子さんは現在、エッセイスト、ラジオパーソナリティーとして活躍し、自身の経験を生かした講演活動を続けている。ハワイの地より届いた「悩みが祈りに」「悲しみが喜びに」「つぶやきが感謝に」変えられていく、“聖書流”スローライフのすすめ。どうすれば心豊かに暮らすことができるのか、この本はきっとヒントを与えてくれるだろう。

アロハの贈りもの』:飯島寛子著、いのちのことば社、2015年4月1日発行、定価1300円(税抜)

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