大阪明星学園生徒ら、二十六聖人の殉教地まで880キロの全行程歩ききる

2015年4月9日19時15分 記者 : 坂本直子 印刷
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日本二十六聖人巡礼の最終回の集合写真=3月21日、日本二十六聖人記念碑前(長崎・西阪)で(写真:大阪明星学園提供)

大阪市のカトリック系ミッションスクール大阪明星学園の生徒、教職員らが先月21日、2007年から徒歩でたどっていた、日本二十六聖人の殉教地である長崎・西坂に到着した。05年に同学園のカトリック研究部が、創部50周年を記念して企画した取り組みで、通算8年、延べ46日間をかけ、想像を絶する苦難の道をたどったキリシタンたちと同じ総距離880キロに及ぶ全行程を歩ききった。

日本二十六聖人の足跡をたどる取り組みは、8年間で26回行われ、延べ日数にすると46日間。07年1月6日に京都を出発。年間100キロを目標に、年に3、4回の徒歩旅行を重ねてきた。

同学園宗教部長の大橋寛(ひろし)氏は、「当初計画したときは、8年間も続くとは思っていなかった」と振り返る。しかし、初めての歩行を終えたときに、生徒たちが「今度はいつ行くのか」と楽しみに話す様子が、継続の原動力になったという。

二十六聖人は、京都を出発したあと、長崎・時津に到着し、船中で一泊。翌朝歩いて西坂の丘まで行き、磔(はりつけ)の刑に処せられた。一行の中には12歳や13歳、15歳の少年もいたが、26人全員が互いに励まし合い、声高らかに賛美歌を歌って、まさに主と共に十字架の道行きを踏みしめた、と伝えられている。

同学園でも、現存する資料を基に、二十六聖人の行程をできる限り忠実に再現。最後の行程では、大村湾を船で渡って時津まで行き、そこから約10キロかけて西坂の丘まで歩いた。

また今回は、同学園と姉妹校である暁星学園(東京都)と海星学園(長崎県)の生徒、教職員ら総勢70人も最後の行程に参加。8年間で共に歩いたのは延べ821人に上り、その取り組みは、学校関係者だけでなく、外部の教会の信者などにも広がりをみせた。中には、第1回目から参加し、生徒たちと共に全ての行程を歩ききった人も10人いる。

同学園のカトリック研究部は、現在、中学校、高等学校合わせて約20人が活動中。大橋氏によると、今回8年にわたって続けてきた取り組みが終了し、生徒たちは、歩ききったという達成感と共に、寂しい気持ちも抱えているよう。しかしその一方で、クラブ活動の枠を超えて広範囲に及んだ取り組みは、今後の活動の大きな励みにもつながっている。

日本二十六聖人とは、1592年に豊臣秀吉の命により捕えられ処刑された外国人宣教師6人と信者20人。京都、大阪で捕えられ、引き回しの上、京都から長崎に連れていかれ、長崎・西坂の丘で磔に処され殉教した。日本で最初の殉教者としてカトリック教会において崇敬を受け、1862年には当時のローマ教皇ピウス9世によって列聖され、カトリックの聖人の列に加えられている。

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