Skip to main content
2025年9月18日09時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

独ドレスデン爆撃から70年 カンタベリー大主教「心からの後悔と深い悲しみ」

2015年3月1日23時11分 記者 : 木下優紀
  • ツイート
印刷
関連タグ:カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビードイツイギリス
独ドレスデン爆撃から70年 カンタベリー大主教「心からの後悔と深い悲しみ」+
ジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教=2012年11月9日(写真:米国聖公会中央フロリダ教区)

カンタベリー大主教は、ドイツのドレスデンへの連合軍による空爆に対し「深い悲しみ」を表明した。

ジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教は2月13日、ドレスデン爆撃70周年に際し、ドレスデンの聖母教会で演説した。その中で、「この連合軍による空爆作戦には物議があり、いまだ多くの議論が行われています。その議論の内容がいかであろうとも、70年前にここで起きたことは大きな傷を残し、また人間性を失わせるものでもあります。ですから、私はイエスに従う者として、心からの後悔と深い悲しみをもって、皆様と共にここに立ちます」と語った。

ヨアヒム・ガウク独大統領やドイツの政治リーダーをはじめとする会衆の前で、大主教は、英国国教会の指導者としてこのイベントに参加するために招かれ、またこの街に温かく迎えられていることを、「奇跡的なことに他なりません」と述べた。

かつてドイツ軍の空爆によって荒廃した地域で再建されたコベントリー大聖堂で、和解のミニストリーに従事していた経歴を持つ大主教は、ドレスデンで70年前の2月、3日間にわって行われた大規模な空爆によって「想像できないほどの残忍さをもって、大規模な死と破壊がもたらされた」と表現した。

大主教は、戦争の猛威の中では、人々の心は必然的にかたくなに、そしてますます冷酷になり、破壊する力が解放されると指摘。そして、「友人として共に歩くには、真理について共に話すことが必要です」と語った。

独ドレスデン爆撃から70年 カンタベリー大主教「心からの後悔と深い悲しみ」
英空軍と米空軍の連合国軍によって、1945年2月13日から15日にかけて、ドイツ東部の都市ドレスデンに大規模な無差別爆撃が行われた。この「ドレスデン爆撃」により、ドレスデンの街は8割以上が破壊されたとされている。写真は、爆撃直後のドレスデン市街の様子=1945年(ドイチェ・フォトテーク / リチャード・ピーター)

一方、赦しと和解の神学に裏付けされた大主教の2月13日の演説に対し、同14日付の英デイリー・メール紙がその演説の記事の見出しを「大主教、ナチス空爆したことを謝罪」としたことで、言葉の言い争いが起こり、影を落とした。

大主教の事務所は、その記事を「明らかに間違っている」と断罪した。大主教のスポークスマンは、「この大主教のコメントは、厳粛なセレモニーの中で戦争の悲劇を反映して出されたものです」と述べた。また、大主教公邸のランベス宮殿は、大主教は「非常に注意深く」謝罪を避けたと伝えた。

同紙の記事の見出しは、「大主教、ナチス空爆したことを『謝罪』:ジャスティン・ウェルビー氏、ドレスデン爆撃に対し『異様な謝罪』も、ヒトラーに殺された英空軍の英雄たちには言及せず」というもので、3月1日現在もそのままだ。

同紙は、英国の保守党所属のフィリップ・デイビス下院議員の言葉として、「この発言は、私には謝罪に聞こえます。大主教が、私たちがヒトラーを打ち負かしたことに対して謝罪することは異様なことです。私たちは謝罪だけはすべきでないと、私は考えていました。私たちは、ヒトラーを打ち負かしたことについて誉め称えられるべきです。これらの言葉は、ドイツを打ち砕くために命をささげた若者を侮辱するものです」と伝えた。

この論争は大主教自身のブログにも飛び火した。その記事には、「空爆70周年を迎えたドレスデンは、深い感情と悲しみの地です」と書かれている。

大主教は、この感情はかつて5年間働いたコベントリー大聖堂に対する感情とは違うものだが似ているとし、その両方が詩人ウィルフレッド・オーエンが「戦争の悲しみ」と呼ぶところのものを非常に強く思い起こさせると記した。そして次のように書いている。

独ドレスデン爆撃から70年 カンタベリー大主教「心からの後悔と深い悲しみ」
ドレスデン爆撃により一部の壁を残して全壊した聖母教会。和解の象徴的建築物として、10年以上かけて、2005年に再建した。写真は、爆撃から残った最大の遺構を取り入れて作られている北側部分=2016年

「その夜遅く、ある人が、私が英空軍がナチスを空爆したとして謝罪したとする、デイリー・メール紙の見出しを見せてくれたときの悲しみといったらありません。私が聖母教会やBBCに話したことを普通に読めば、そのような考えに至ることはありません。メール紙の報道とは反対に、BBCに対して私ははっきりと英国内の空爆について話しましたし、特にコベントリーとロンドンについて言及しました。そして、私は爆撃軍団の英雄たちの無惨な死についても話しました。私の祖母の兄弟は、初めて出撃した作戦によって、ウェリントン(ニュージーランドの首都)で戦死しました」

BBCのラジオ5の番組で、英国はドレスデン爆撃について謝罪すべきかと尋ねられ、大司教は次のように答えている。

「それは非常に複雑な質問です。というのは、爆撃軍団にいた人々の苦しみについて話を聞いたり、私のコベントリー在任時代の苦しみを目の当たりにしていたり、そしてロンドンではドイツ軍によるロンドン大空襲(1940年)がありましたし、英国中のさまざまな都市や世界のあらゆるところについてのいろいろな話を耳にすると、問題は『私たちは謝罪すべきか?』というよりはるかに複雑なものではないでしょうか。私は、欧州が通ってきたそのような恐ろしいときに起こったことや、それによって引き起こされたことに対して、心からの悲しみを表す根深い必要があると考えています。そして、素晴らしい奇跡として、欧州が世界の和解の中心となるという希望と勇気を持つ理由もあるのです」

関連タグ:カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビードイツイギリス
  • ツイート

関連記事

  • ワイツゼッカー元独大統領死去 議会演説で戦争責任直視訴え

  • 独ケルン教区が資産公開、バチカンの保有資産上回る

  • ドイツの会議、日本と韓国の教会との活動強化を誓約

  • 宣教における「尊重」をテーマにドイツで国際会議 WEA・WCC・カトリックなど代表者250人が参加

  • 世界改革派教会共同体、本部をドイツへ

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(9月18日):パプアニューギニア イースターは1日じゃない、1カ月続くリバイバルだ

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.