シャルリー・エブド風刺画掲載拒否のAP通信、キリスト教徒侮辱の写真も削除 ダブルスタンダードと指摘受け

2015年1月10日23時52分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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フランスの週刊紙「シャルリー・エブド」の2012年9月19日号の表紙

AP通信は7日、あるジャーナリストからダブルスタンダードを指摘されたことを受け、公式ウェブサイトから美術作品「ピス・クライスト」の画像を削除した。AP通信は、「故意に挑発する画像を掲載しない」というポリシーに従って、預言者ムハンマドの風刺画が先日の殺人事件の原因となったフランスのシャルリー・エブド社の漫画を掲載することを拒否してきた。

デイリー・ビースト紙の7日のインタビューでAP通信のスポークスマンは、これまでシャルリー・エブド紙の風刺画を掲載したり引用したりしなかった理由を説明した。

「故意に挑発的な画像を掲載することを控えるというのは、長年にわたるわが社のポリシーです」とスポークスマンは語った。

その日の遅く、ワシントン・エグザミナー紙のティモシー・カーニー氏は、AP通信が1989年に発表されたアンドレス・セラーノ氏の写真作品「ピス・クライスト」の画像を掲載していることに言及し、同社のダブルスタンダードを指摘した。「ピス・クライスト」は、セラーノ氏が自らの尿で満たしたビンにキリストの磔刑図を入れ、その写真を撮影したもの。多くのキリスト教徒にとっては侮辱的であり、故意に挑発するような作品だ。

カーニー氏はAP通信の公式ウェブサイトのスクリーンショットを撮り、サイトを訪れた人がいまだセラーノ氏の作品を購入できることにも言及した。

カーニー氏がこれを公表した前後、AP通信は「ピス・クライスト」の画像を削除した。画像ページへのリンクは削除され、現在は「おっと!この画像はあなたのポートフォリオにはありません。カスタマーセンターにお問い合わせください」というページが表示される。

画像が削除されたあとに行われた政治メディア「ポリティコ」のインタビューで、AP通信のスポークスマンは、「ピス・クライスト」が撮影された1989年以降、AP通信は社のポリシーについて改訂、再吟味を続けていると説明した。

「故意に挑発的な画像を掲載することを控えるのが、長年にわたるわが社のポリシーです。1989年から、わが社はこのポリシーを改訂、また再吟味していることを申し添えます」とスポークスマンは語った。

7日の風刺新聞「シャルリー・エブド」の本社へのテロ攻撃によって、同紙の編集長で漫画家のステファヌ・シャルボニエ氏と、「カビュー」の愛称で知られる漫画家ジャン・カビュ氏に加え、他10人が殺害された。シャルリー・エブド社は、ムハンマドの風刺画でイスラム教を侮辱したとして、頻繁に糾弾されてきた。

セラーノ氏の作品も同様に物議を醸すものだ。この作品は一度破壊され、セラーノ氏とギャラリーのオーナーが殺害予告を受けている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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