カンタベリー大主教、パキスタンのキリスト教徒を守る要求に参加 「石打ちの刑はゾッとするようなリンチだ」

2014年5月31日23時23分 記者 : 行本尚史 印刷
+カンタベリー大主教、パキスタンのキリスト教徒を守る要求に加わる 「石打ちの刑はゾッとするようなリンチだ」
ジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教(写真:英外務省)

聖公会の最高指導者であるジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教は、パキスタンの教会は包囲された人たちであると語るとともに、彼らの教会が守られ、彼らが安全のうちに礼拝できるように求める要求に参加した。聖公会の報道機関であるアングリカン・コミュニオン・ニュース・サービス(ACNS)が29日に報じた。

「礼拝の自由は世界中で普遍的な人権であり、全ての国々はそれに留意する必要がある」とウェルビー大主教は語った。

一方、ウェルビー大主教は、パキスタンのラホール高等裁判所の外で何百人もの人々の前で、自分の家族によって石打ち死刑にされた妊娠中のパキスタン女性に対する「ゾッとするようなリンチ」を非難し、英タイムズ紙に「私は全く慄然とさせられたし、私が話しかけたどのパキスタン人もまた慄然とさせられている。それ(石打ちの刑)はいかなる意味においても刑罰ではなく、ゾッとするようなリンチだ」と語った。

ウェルビー大主教のこれらの発言は、同国東部の都市ラホールにいるパキスタンの聖公会指導者たちを2日間訪問した際に語られたもので、その訪問の間、同大主教はキリスト教徒たちが直面しているイスラム主義闘士たちからの迫害や日常的な脅しについて聞いた。

パキスタンには360万人のキリスト教徒がおり、これは同国人口の約2パーセントだが、過酷な冒涜法の悪用によって標的にされてきた。

冒涜はパキスタンでは死刑を伴い、宗教的少数者とイスラム教徒の両方に対する事件が増加している。

ウェルビー大主教は、イスラム教徒たちを標的にするためにも自らの隣人たちに対する復讐をする人たちによって悪用されてきたこの法律の即時改定を求める訴えに加わった。記者会見では、「彼らの恵みのために、そしてこれが不当な利益を求めているのではなく、善を行うことを求めているだけの集団だということを理解するのに、政府が賛成するよう祈ります」と語った。

イスラム共和国であるパキスタンの刑法には、イスラム教の聖典であるコーランを汚すと無期懲役、預言者ムハンマドを傷つける発言をすると死刑ないし無期懲役および罰金が科されるなどの刑罰が定められている。

一方、パキスタンのキリスト教ニュースメディア「パキスタン・クリスチャン・ポスト」は4月4日、同国の女性キリスト教徒とその夫が冒涜の罪で死刑判決を受けたと報じた。なお、同メディアの所在地は安全上の理由で明らかにされていない。

パキスタンのキリスト教徒による政党「パキスタン・キリスト教会議(PCC)」は、信教の自由を含む同国のキリスト教徒たちの平等で基本的な民主的権利を求めているという。

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