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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(99) 宮村武夫牧師

2014年1月4日15時15分
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宮村武夫牧師+

教会の誕生、教会の使命
使徒の働き11章19節~26節

[1]序

使徒の働きを前回で読み終えることができました。

1章8節を鍵として使徒の働き全体を見通して行こう、これが私たちの出発点でした。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あながたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」。主イエスが弟子たちにお与えになったこの約束は、確かに成就しました。どのように成就したかは、使徒の働き全体を通して明らかに描かれています。

主イエスの弟子たちは、主イエスの証人として、エルサレムから地の果て・ローマまで福音を伝えたのです。主イエスの証人として各地域で福音を宣べ伝えて行くと、それぞれの地域には必ず福音に応答する人々が起こされ教会が誕生し、誕生した教会は、様々な困難に直面しながらも戦い進んで行きます。各地域教会それぞれが特徴を与えられ、委ねられた使命を果たしつつ進んで行く姿をルカは描いて行きます。この教会の誕生、教会の使命の主題を、アンテオケ教会の実例を取り上げ、もう一度確認したいのです。

[2]アンテオケ教会の誕生

使徒の働きに登場する幾つもの地域教会の中でも、アンテオケ教会は特徴豊かな教会として目立ちます。何よりもその誕生の次第に特徴があります。

11章19節にあるように、「ステパノのことから起こった迫害によって散らされた人々」によって誕生した教会です。今日の表現で言えば、祖国から亡命した弱い立場にある人々・難民を通して、アンテオケ教会は誕生したのです。

ステパノのことから起こった迫害のため、エルサレムを後に各地に散らされた人々はフェニキヤ、キプロスにまで至ったのです。彼らは行く先々で福音を宣べ伝えました。しかし11章19節にあるように、「ユダヤ人以外の者にはだれにもみことばを語らなかった」のです。「ところが、その中にキプロス人とクレネ人が幾人かいて、アンテオケに来てからはギリシヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた」(11章20節)のです。

アンテオケ教会の誕生には、福音がユダヤ人ばかりでなくギリシャ人にも宣べ伝えられる注目すべき事実が伴いました。福音が民族や国籍の壁を貫き通す中からアンテオケ教会は誕生したのです。そのために、キプロス島出身の人々が用いられています。

アンテオケ教会の誕生は、特定の使徒による福音宣教を通して現実になったのではありません。亡命を余儀なくされた人々の忠実な宣教活動によってアンテオケ教会は誕生したのです。福音宣教は、単にペテロやパウロなど特定の使徒のみを通してなされたのではなく、キリスト者各自がそれぞれの生活の場で証しを進めて行き、その中から教会が誕生した事実をアンテオケ教会の実例は鮮明に教えてくれます。

アンテオケ教会の実例は、誰が福音宣教を担うかについてばかりでなく、誰に福音を宣べ伝えて行くべきかについても大切な事柄を指し示しています。

アンテオケで、キプロス人とクレネ人たちがユダヤ人ばかりでなく、「ギリシヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた」ように、様々な壁を越えて、宣教が広げられる必要があり、可能性があります。

また11章22節に見るように、アンテオケ教会は、誕生のはじめからエルサレム教会と深い交わりを持っていました。アンテオケ教会は地域に根差すと同時に、地域を越えて諸教会と交わりを持つ地域教会の在り方を指し示しています。

[3]アンテオケ教会の使命

以上見てきたように誕生したアンテオケ教会は、与えられた使命を自覚し、使命を果たすため励みます。

アンテオケ教会が使命を果たしていく姿をルカが描いている中で、11章25節と26節は、特に興味深い箇所です。

「バルナバはサウロを捜しにタルソへ行き、彼に会って、アンテオケに連れて来た。そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった」とあります。

アンテオケ教会の使命の一つは、福音を聞いて主なる神に立ち返った人々を教えることです。信仰を告白した人々は、さらに聖書を正しく・深く・豊かに教えられる必要があります。アンテオケ教会に委ねられた使命は、サウロ(パウロ)を通して、また彼を中心に協力者たちを通して果たされて行きました。

さらにアンテオケ教会の特徴を考えるとき、13章1節以下も注意を引きます。

アンテオケ教会では、一人の指導者による牧会ではなく、複数の人々による協同牧会が進められていたのです。それぞれに賜物と使命を与えられている指導者たちが、ともに主を礼拝し祈り、協力一致して教会に仕えていたのです。

さらにアンテオケ教会は宣教師を派遣する宣教の精神に燃えた教会でした。パウロは、アンテオケ教会にとって教師であるばかりでなく、アンテオケ教会から派遣された宣教師でもあったのです。アンテオケ教会の内部の充実と外部への働きは、車の両輪のようにして進められていた様を見ます。

[4]結び

アンテオケ教会の誕生の次第を通し教えられた事実、またアンテオケ教会の特徴を通して、各時代の各地域に誕生し、それぞれの使命を与えられる地域教会の歩み、そうです、今を生かされている私たちの教会の歩みについて指針を与えられます。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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