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ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(76) 宮村武夫牧師

2013年8月24日08時12分
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宮村武夫牧師+

ダビデの子問答
ルカの福音書20章41~44節

[1]序

今回もルカの福音書を読み進めます。今回の箇所は、主イエスが律法学者(マルコ12章35~37節参照)に質問を投げ掛けている記事です。

20章19~26節では、律法学者たちや祭司長たちがカイザルへの税金をめぐり主イエスに挑戦している様を見ました。また20章27~40節を通し、サドカイ人たちの復活をめぐる挑戦に注意したのです。それぞれに対する、主イエスの答えに接して、「彼らはもうそれ以上何も質問する勇気がなかった」(40節)のです。今や主イエスご自身が彼らに問い掛けなさるのです。

[2]「キリストをダビテの子と」(41節)― パリサイ人と律法学者のメシヤ観

(1)人々の主イエスについての理解(9章18~23節)

①「群衆はわたしのことをだれだと」(9章18、19節)。様々な理解。

②「では、あなたがたは、わたしをだれと言いますか」(20節)。

③主イエスがどなたかは、ただ主イエスに従いつつ(23節)生きる生活・生涯の中で教えられる事実を示されます。

(2)パリサイ人と律法学者のメシヤ観

「(メシア)キリストをダビデの子と言う」(41節)、その根拠としてⅡサムエル7章、詩篇89篇20~37節、イザヤ9章2~7節、11章1~9節、エレミヤ23章5節以下、33章14~18節、エゼキエル34章23節以下、37章24節などがあげられていたと推察されます。

「ダビデの子」と言うことで、ダビデ王のように地上的な王権を持つと考え、メシアの支配もダビデ王の場合と同様地上の支配体系を持つと解されていたこと、また主イエスの弟子たちもそのような考えの影響を受けていたことは、福音書の記事からも明らかです。さらに主イエスの復活後においてさえも、「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか」(使徒の働き1章6節)と弟子たちは尋ねているほどです。

[3]「全能の父なる神の右に座し」― 御子イエス(42~44節)

パリサイ人と律法学者たちの一面的なメシア理解に対して、詩篇百十篇1節を引用しながら主イエスは挑戦なさいます。

(1)詩篇百十篇、初代教会で大切な詩篇

新約聖書に見る数多くの言及・引用。たとえば、Ⅰコリント15章25節、エペソ1章20節、コロサイ3章1節、ヘブル1章3節、13節、5章6節、7章17節、21節、10章12節以下、Ⅰペテロ3章22節、ヨハネの黙示録3章21節など。

(2)詩篇百十篇1節を直接引用する新約聖書の箇所として

①使徒の働き2章29~36節、ペテロの宣教。「ですから、神の右に上げられたイエスが、御父から約束された聖霊を受けて、今あなたがたが見聞きしているこの聖霊をお注ぎになったのです」(33節)。

②子が「すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれた」事実、中心です。

(3)ルカの福音書における詩篇百十篇引用の意味・位置

①主イエスに対する個人的な信仰告白の大切なこと、9章18節以下。

②10章21~24節に見る、御子主イエスの姿とことば。これはヨハネの福音書を通して明らかにされている、際立つ特徴の一つです。たとえばヨハネ1章18節に示されているように。またヘブル1章1節~2章18節も参照。

③20章9~16節のぶどう園と農夫のたとえにおいて、「愛する息子」の死(主イエスの十字架の死)。

[4]結び

主イエスとはどなたか。主イエスの人格、キリスト論が鍵。

(1)神の存在をめぐる課題ばかりでなく、主イエスご自身についての告白が鍵です。単に神ではなく、主イエス・キリストの父なる神こそ、聖書が指し示す、唯一の・生ける・真の神です。

(2)主イエスご自身の自己意識、自己証言。主イエスはご自身について、どのような意識を持っておられたのか。どのようにご自身について弟子たちや人々に教えられたのか。参照マルコの福音書14章61~64節。

(3)二性一人格。ダビデの子であり、同時に全能の父なる神の右に座し、ダビデが「私の主」と告白するお方。このお方、主イエス・キリストは、全き人(人性)となられた全き神(神性)なるお方。

(4)主イエスがどなたであるかは、ただ主イエスに従いつつ教えられて行くのです。主イエスがどのようなお方であるか学び教えられていくのは、単に知識を増すためではなく、より徹底して主イエスに従うためです。

聖歌733番を、私たちの信仰の告白として、私は、ほとんど毎日賛美しています。

1ゲッセマネにふす 主をおもいなば
うきもなやみも などいとうべき
おのれをすてて きみにしたがわん

2ピラトのにわの 主をおもいなば
はじもいたみも などかこつべき
しのびもだして きみにしたがわん

3カルバリやまの 主をおもいなば
わがくるしみは もののかずかわ
十字架を負いて きみにしたがわん

4よみがえりたる 主をあおぎなば
あだをも死をも などおそるべき
かちどきあげて きみにしたがわん アーメン

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。




※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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