東日本大震災から2年1カ月となった11日、第25回東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会が東京都新宿区の淀橋教会で開かれ、教派を超えて集まったキリスト者が被災地復興を祈った。この日は、震災直後から被災地で支援活動を続けるクラッシュ・ジャパン代表理事のジョナサン・ウィルソン氏が講演した。ウィルソン氏は、教会の果たすべき役割について、苦しむ人を「かわいそうに思う(sympathy)」だけでなく、「共に苦しむ(compassion)」ことだと説き、「(教会は)人と苦しみを共にして、彼らに希望があることを伝えるべき」と語った。
クラッシュ・ジャパンはこれまで、被災地の教会と協力して支援活動を行ってきた。ウィルソン氏は、被災地の教会の役割について、被災者と同じ苦しみを持ち、しかも長期的に関わりを持てるとその重要性を説き、「町にたった一つの教会かもしれませんが、ひとりぼっちじゃない。全世界の教会がその痛みを感じます」と教会の連帯を強調した。
また、苦しみを経験したからこそ他の人の苦しみを本当の意味で理解できると説き、「(日本の教会は)本物のコンパッション(compassion)を持つことができる」と話した。
祈祷会は、日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員らが中心となり、震災1カ月後の2011年4月11日から毎月開いている。次回は5月11日午後4時半から、東京都新宿区百人町1丁目17-8の淀橋教会で開かれる。
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