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愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(10) 峯野龍弘牧師

2012年11月12日16時31分
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関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘牧師+

第2章 ウルトラ良い子の特質
6)非打算的献身的志向性

さて、以上のような素晴らしい感性・特性がこのウルトラ良い子たちの内には種々宿っているのですが、しかしそれらばかりではなく、更に素晴らしい感性・特性が彼らの内に宿っているのです。

そこで次に述べるのは、非打算的献身的志向性です。これはまた先に述べた各種の感性・特性に優るとも劣らない卓越した志向性です。これは、その文字をもってほぼその内容を察知頂くことができると思いますが、やはり若干のコメントをしておくことが必要でしょう。

彼らの内には先に述べた一つ一つの特質と共に、更にそれらに加えて本来非常に無欲で、自らの損得を度外視して他者に仕える極めて献身的な性質が宿っています。ですから、彼らは、何かにつけ損得勘定を重視して物事を考え、押し進めていく今日の打算的勘定高い一般的世俗社会に馴染みにくいのです。

彼らは自分が損をしてでも相手が喜んでくれるなら、それでいいのです。それどころかそれが嬉しいのです。ですから、筆者は彼らのかかる特性を「非打算的献身的志向性」と呼んだのです。

ところがどうでしょうか。こうした素晴らしい感性・特性を持って生れてきた彼らに対して、多くの両親たち、特に母親たちが、まだ彼らが乳児・幼児であるうちから早くもその子の将来の出世・成功を夢見て、功利打算の上に構築されている世俗的価値観に基づいて、英才教育を始めるのです。それどころではなく、まだ生まれてもいない胎児のうちから「胎教」という名の世俗教育の特訓を始めるのです。ここで誤解のないように一言しておけば、何も胎教や早期教育が悪いと言っているのではありません。あくまでも悪いのは功利打算、つまり「欲」の上に構築された世俗的価値観にあるのです。

そもそもウルトラ良い子たちは、既に述べたように生まれついた時から純粋かつ本質的で、更に霊的、絶対的価値を志向する独創的志向性を持った特殊感性の強い子供たちであるので、何よりもまずそれらの感性・特性がまろやかに、かつ豊かに培われ、養い育てられることこそ優先されるべき最重要事のはずです。それなのに、こともあろうにあえてその性質に逆行するようなかかる世俗的価値観、若しくはそれに基づく考え方、生き方を、いち早く強要・洗脳されてしまうのですから最悪です。

こうして、せっかく生まれる以前より母の胎内で神によって準備されている彼らの素晴らしい感性・特性、つまり豊かな個性を早くも抑制、抹殺していくのですから、これは何という恐るべきこと、いや悲劇といえないでしょうか。それはまさに霊的、精神的、人格的乳児・幼児虐待です。悲しいかな、今日多くの世俗的価値観に基づいて子育てにあたる一般家庭においては、肉体的虐待はないまでも、この種の虐待が横行していることでしょう。

ここで典型的一例を申し上げれば、小僕のクライアントの中には多くのウルトラ良い子たちがいます。彼らの内の一人が、先日切々とこう訴えてきました。

「先生、僕の親は、僕を馬鹿だ、馬鹿だと常に侮蔑します。この間もせっかく何カ月も待って、しかも3時間以上も並んでやっと手に入れた高価な演奏会のチケットを、長い間病気をしていた友人がそれを知ってひどく羨ましがったので、全快祝いに彼にプレゼントしました。ところがそれを聞いた母親が、『お前のお人好しもいい加減にしなさい。あんたはいつまでたってもそのお人好しの悪い性質が治らない。お前が自立して親のすねをかじらない人間になり、ゆとりができてからならいざ知らず、それもろくにできないくせにいい恰好ばかりして親切ぶるのはよしなさい。そんな料簡だからいまだにお前は人に負けてうだつが上がらないのだ』と怒鳴られました。そもそも僕は人と競争するのが嫌いです。自分は後になっても他の人が先になることを望むなら、その人に先を譲ります」と。

この息子は、まさしくウルトラ良い子の典型です。そして皮肉なことにこの母親はと言えば、まさに功利打算の上にその人生を立て上げてきた世俗的価値観旺盛な典型的な人間です。このような極端なまでに対照的な母子関係の間に問題が起こらない筈がありません。ここに悲劇の原因が潜んでいたのです。

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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