7日、米大統領再選を果たしたオバマ米大統領は、イリノイ州シカゴで勝利演説を行った。演説で改めてオバマ米大統領は、個々人が夢を追究することができ、大きな希望へと進んでいく民主主義の上に成り立った米国の精神を強調した。
演説の中で今後の米国が進む道について「この国を深く愛し、将来に深く関心をもっています。そのため激しく戦うことがあります。しかしすべての多様性があるにもかかわらず、私達のほとんどは米国に希望を置いています。私たちは子供たちを負債による重荷がなく、不平等社会によって弱められることがなく、温暖化する地球の環境破壊の脅威にさらされることのない米国で生活させたいと願っています。安全で世界から尊敬と称賛を受ける国家を存続させようとしています。米国はすべての人類の尊厳と自由を約束する土台の上に立って、平和を形づける国であることを確信しています。寛大で、慈悲深く寛容な米国、米国に留学しにくる少女の夢にも開放的な米国であることを信じています。地方の家具屋の子どもが将来医者や科学者、エンジニアや起業家、外交官さらには大統領にもなることができる国に私達は希望を置いています。そのような道に進まなければなりません」と伝えた。
米大統領選史上においても高額な広告費を費やすことになった今回の米大統領選に対して「政治運動というのはときに小さく、ばかばかしいものであるように見えるかもしれません。そのため政治というのは特定の権益を代表する人たちのエゴの言い合いにすぎないのではないかと言われることもあります。しかし、3億人国家の民主主義というものは騒がしく雑然であり、複雑なものかもしれません。それぞれがそれぞれの意見を持っています。それぞれ深い信念があります。国家として困難な時を乗り越え、大きな決断をしていくとき、情熱が飛び交い、議論も巻き起こるのは必然と言えるでしょう。一夜で変わるものでもないし、変えるべきものでもありません。このような議論が巻き起こるのは、自由が存在しているからです」と伝えた。
また米経済回復について、「我が国の経済は回復しています。10年間の戦争が終わりました。(経済回復へ向けた)長い運動が終わろうとしています。支持者からも支持者ではない人からの意見にも耳を傾け、学んできました。その結果今、より良い大統領とさせていただくことができました。今国会により決意をもって、これからなすべき仕事、これから待ち受けている未来に胸をかき立てられています。今夜皆さんは政治的意図によるのではなく行動を起こすために投票されました。私達の政権ではなく、皆さんの仕事に焦点を当てて選出されました。今後数カ月間で、両党議員の方々と共に働き、ひとつになることによってのみ解決することが出来る課題について取り組んでいきたいと思います。国債の削減、税制改革、移民システムの確定化、原油輸入からの解放その他さまざまな取り組むべき課題があります。民主主義国家の市民として、共に困難を乗り越えていかなければなりません。そして自治の仕事が不可欠です。国民が自ら統治する政治の原則に従って今の米国があります」と伝えた。
米国の特色について、「米国は世界で最も富を有する国家です。しかしそのことが私達を豊かにしているというわけではありません。最も強力な軍隊も備えています。しかしそのことが米国を強大な国にしているわけではありません。米国の大学や文化は世界の人々が嫉妬するものですが、だからといって世界が米国の真似をし続けようとしているわけではありません。米国が他国ともっとも異なる特色は、地球上でもっとも多様性に富んだ人々が共に住み、連帯しているということです」と伝えた。
また民主主義国家の権利と義務について、「米国は、私達ひとりひとりが互いの将来の世代のための責務を全うすることによってのみ機能します。多くの米国民が決死の思いで戦い勝ち取ってきた自由とは、権利と同時に責任を伴うものです。その中には、愛と慈善、義務と愛国心が含まれています。そのことによって米国は偉大な国家となり得たのです。この米国建国の精神が現在も機能していることが確認できていることを嬉しく思います。隣人を解雇するよりも、給与削減で事業を継続しようとさせる中小企業経営者の方々、失業者を出すよりは、労働時間を削減する労働者の姿を見てきました。今夜、私達が乗り越えるべきすべての課題や問題が山積みになっているにもかかわらず、これまでになく米国の将来について希望が持てるようになりました」と伝えた。
今後の米国の在り方について、「雇用の創出、新たな機会の創出、新たな安全の創出のための政策を米国の中流階級の人々のために進めて行きたいと思います。米国建国の父たちの約束である誰であっても進んで熱心に働く国家が持続することを信じています。黒人であっても白人、ヒスパニック、アジア系であっても、また老いも若きも、富める者も貧しい者も、障害のある人、同性愛者であっても、すべての人が進んで熱心に働ける国を目指しています。このような将来の姿を政治的な分裂によらずに、共につかんで行きたいと思います。皆さんの支援と神の恵みによって、これからの米国の歩む道を共に継続して進めていくことができるようになりました。神が祝されますように。神が米国すべてを祝されますように」と神が祝福する国家となる道を目指す意を伝えた。
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