【CJC=東京】フィリピン政府は南部ミンダナオ島の反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)と、マレーシアのクアラルンプールで和平交渉を行っていたが、2016年にイスラム教勢力などの自治政府設立を認める枠組みに合意した。キリスト教が優勢なフィリピンで、南部ミンダナオ島はイスラム教住民が5%を占める。
ベニグノ・アキノ大統領が10月7日、モロ・イスラム解放戦線との間で、恒久和平を目指すことで合意したと発表した。
大統領の任期が終わる2016年までにイスラム教住民が住む地域に新たな自治政府をつくるための枠組みを明記した文書に、近く双方が署名する。
MILFは分離独立要求を取り下げ、武装闘争を停止、自治政府運用後は武装を解除する。自治政府の名称を「バンサモロ」とし、徴税権などの権限や天然資源の配分拡大のほか、自治政府内の治安に、より積極的な役割を担うことになろう。
ただMILFから分派した「バンサモロ・イスラム自由運動」(BIFM)が、独立を求めて戦闘継続を発表している。
ロイター通信によると、アキノ大統領は大統領府からテレビを通じ、「この枠組み合意は、永続的なミンダナオ和平に道を開くもの」だとし、銃から鍬に持ち替えて土地を耕し、物を売り、市民に機会を提供することを意味すると強調した。
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