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アフガン現地代表が報告、「燈台」チャリティーコンサート

2007年6月4日10時27分
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スクリーンに映し出されたリーシュマニアに感染した子どもの写真。乾燥させるための薬を塗っているため、患部が紫色に見える=2日、OCC8階チャペルで+
+

 アフガニスタンでの医療活動と学校建築の支援活動を続けるNPO法人「燈台」と、音楽を通して福音を伝えるユーオーディア・アンサンブルの20周年記念チャリティコンサートが2日、お茶の水クリスチャンセンター(OCC)8階チャペルで行われた。ユーオーディア・アンサンブルの演奏と「燈台」の20年間の活動紹介に続き、同現地代表の浜田文夫氏がアフガニスタンの現状報告を行い、アフガン難民に対する協力と支援を求めた。



 「燈台」によるアフガン難民救援活動は、1987年にパキスタンのクエッタ市に「ヌール小児科クリニック」を開設したところから始まる。13万人以上の子ども達を無料で治療し、翌年にはクリニックの横にテント学校「ヌール難民学校」を開校。識字率が男31%、女15%という現状の中、将来を担う子ども達の学びの場を提供した。



 03年には1700人以上の子どもたちが受講。今では場所がないために入学を制限するほど、現地での認知度は高まっている。



 05年にはパキスタンからアフガニスタン国内へ「燈台」学校を移転し、中高一貫校として5月から授業を開始した。「燈台」学校からの進学率が高いため、編入を希望する生徒も多数おり、中には毎日片道2時間の山道を歩いて通う女子生徒もいる。



 アフガニスタンでの教育体制について浜田氏は、「現地には空爆のために地域で唯一の学校が破壊され、勉強できなくなったところもあります」「国から雇われた先生も月給が滞ることが多く、生活のためには他の仕事をせざるを得ないということから教育に集中できないといった事情もあります」と伝えた。



 現在アフガニスタンのジャグリー県で建設中の学校は、総予算1500万円で3年かけて完成させる計画だ。初年度は500万円で井戸を掘り、6つのテント、3つの教師用の部屋と2つのトイレ、風呂、台所の設置を終え、テントでの授業をすでに始めている。



 07年4月から始まる2年目の計画は、650万円の予算で8つの教室と4つのトイレを作ること。最後の3年目には井戸とグランドを整備して塀を設置する予定だが、2年目からの予算のめどはいまだ立っていないという。



 また治療活動については、95年に首都カブールに開設されたマラリア・リーシュマニアクリニックで20万人のリーシュマニア患者を治療してきたことを報告した。



 現地で広がる風土病リーシュマニアは「サシバエ」を媒体とする皮膚病で、細胞内で増殖する寄生虫が病気を引き起こす。



 患部にかさぶたのような黒点ができ、やがて皮膚が腐るようになる。関節に傷口ができた場合、特に痛みが走る。傷口は肉がえぐれて周囲がひどく腫れ、治療後も後が残る。



 効果的なワクチンはなく、殺虫剤を滲みこませた蚊帳などでとにかく刺されないように予防するしかない。患者の中には色々なクリニックで診てもらったが、効果的な治療を得られなかったといって訪れる者もいる。



 治療薬としてグルコンチンとペントスタムという薬があるが、患部に2、3回の注射をしなければならない。これを21日間続けるため、大人でも大変な苦痛を伴うという。



 治療薬が高価なため、支援金の無かった06年後半には十分な数を用意できないでいた。当時は1日10人の制限を設けて治療を行ったため、中には20日も待ち続けた患者もいたという。



 薬は日本円で30ccが460円、21日間の治療を続けるためには805円程度あれば可能だ(薬代のみ)。



 最後に浜田代表は、「空爆が行われた時には一般の方々からのたくさんの支援がありました。一時で終わるのではなく、続けて関心を持ち続けてくだされば」と継続的な関心と支援を呼びかけた。



 アフガニスタンでは現在、不安定な国内情勢で治安悪化が続く中、パキスタン政府が国内のアフガン難民全員を09年までに帰還させる方針を決めた。イランでも10年に帰還を終らせることを発表。一方、アフガン政府は「国内には住居や仕事がない」と自国民の受け入れに難色を示しており、行き場をなくした難民たちはいまも不安な日々を過ごしている。

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