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宣教師C・L・ブラウンとその時代

宣教師C・L・ブラウンとその時代(10)―1922(大正11)年(3)

2012年2月4日21時33分
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第3節  ラジャムンドリ伝道地訪問

同じ10月4日付の妻への手紙には、グントゥール伝道地のくだりにつづけて、もう一つのルーテル教会の主要伝道地であるラジャムンドリ伝道地に関する記述が目にとまる。

「 私たちはドウラチシウラアム(Dow1aishwaram)から近くにあるラジャムンドリ (Rajahmundry)に行き、日曜日を過ごした。そこでは会議と夕食をすることで、朝早くから夜遅くまで、伝道活動の調査に費やした。この日曜日には4つの話をしました。土曜日の夜は、ここに住んでいる宣教師でない西欧人が盛大な夕食会に招待してくれた。そこには約50人の人々が招かれ、本当に素晴らしい時でした。
月曜日は、ラジャムンドリからタデパリクデム(Tdepal1igudem)へ、さらにそこから同じ日に自動車でビヒマワラ(Bhimawaram)に向かいました。ここは肥沃な地域で、実り豊かな稲作農業が営まれ、水は運河に流れています。この地には700人の生徒が所属する高等学校があり、それ以外に私が二度ほど話したことがある宣教師住宅と学校もあります。」(In Memorial Charles Lafayette Brown,p83-86)

この妻への手紙でブラウンが述べている「私たちはドウラチシウラアム(Dow1aishwaram)から近くにあるラジャムンドリ (Rajahmundry)に行き、日曜日を過ごした」という言葉から判明するのは、ブラウンがラジャムンドリ伝道地を訪ねたのは、9月25日の日曜日の朝である。
ラジャムンドリ伝道については前述の“Harvest Field Abroad”でも触れているので、そこを要約して、引用してみよう。
「ラジャムンドリ伝道は、インド・マドラス市から北に汽車で400マイル登った所にある。そこまでの間にはゴーダーバリ川とクリシュナ川という二つの大きな川が流れている。ラジャムンドリ伝道はゴーダーバリ川沿いに展開されている。ラジャムンドリ市は5万人の住民が住んでおり、昔、ここにはヒンドゥー教の王様と王子がいたこともある。さらに、ここはテルグ語文化の中心地である。
ラジャムンドリ伝道はテルグ地方で二番目に古い歴史を誇るルーテル教会の伝道地である。そのミッション歴史は、1920年で75年
を迎える。ルイス・バレット牧師(  Rev.Louis.P.M.Valett)
が最初の宣教師として、北ドイツ伝道協会から派遣された。彼は1845年1月から定住し、伝道を開始した。彼の協力者はグローニング牧師(Rev.Charles W.Groening)とヘイス牧師(Rev.Frederick A.
Heise)であった。この二人も1850年まで北ドイツ伝道協会に所属し、その後、ジェネラルシノッド(アメリカルーテル教会)の海外伝道局に移った。
1869年まで支援を続けたジェネラルシノッドは、ジェネラルカウンシルにそのミッションの責任を移譲した。アメリカ人の最初の宣教師は、前述したように、1842年にグントゥール伝道に着手したヘイヤー牧師(Rev.Christian Frederik Heyer,MD)である。彼は、グントゥール伝道だけでなく、数年間、ラジャムンドリ伝道を同時に担った。77歳になった1869年に、ラジャムンドリ伝道をジェネラルカウンシルの管理下に置くために、第三回目のインド伝道に赴いた。その当時、ラジャムンドリ伝道には、200人にも満たないクリスチャンしかいなかった。現在、ミツションスクールには73名の生徒がいる。ジョセフとパウライという聖書教師、現地人のヘルパーが5人いる。ラジャムンドリには、宣教師館が建てられている。
シュミット(Schmidt)とパウルセン(Paulsen)の二人の宣教師が伝道に従事したが、パウルセンは1888年、17年間、伝道生活を送った後、インドを離れた。ただし、シュミットは33年間、ラジャムンドリ伝道に携わり、1903年に離任した。
オーガスタナ・シノッドの最初の宣教師カールソン牧師(Rev.A.B.Carlson)は、1879年1月にインドに来たが、3年後、ラジャムンドリで亡くなった。現在、オーガスタナシノッドには、14組の宣教師がおり、その内訳は男性8名、女性6名であり、現地の伝道地に留まっているのは男性3名、女性4名である。オーガスタナシノッドの活動は小規模であるけれども、1855年以降、少しずつ拡大している。投入されている伝道資金は、1918年時点では3万ドルに達している。
フィラデルフィアから派遣され、教育事業に携わっていたアルトマン宣教師(Rev.Horac G.B.Artman)は悲しいことに1884年に熱病にかかり、ラジャムンドリで亡くなった。4年間の宣教生活であった。
ペンシルベニア・シノツドからはデートリッヒ宣教師(Rev.Franklin
S.Dietrich)が1883年1月に伝道地に派遣されたが、1889年に死去した。1900年以前に働いていた宣教師はマックレディー(Rev.
F.J.McCready)、ポール(Rev.E.Pohl)、それにエドマン(Rev.E.Edman)である。
1900年からは婦人宣教師が派遣された。最初の婦人宣教師はペンシルベニア・シノツドから遣わされたシェツド(Miss.Anges I.  Schade)であり、12年間、ラジャムンドリのヒンドゥー女子学校で働いた。ヴェルナー(Dr Lydia Woerner)は12年間、医療伝道に従事した後、ラジャムンドリに薬局を設立した。それと共に、市の郊外に女性と子供のための病院を創設した。
ラジャムンドリ伝道の範囲はゴーダーバリ川の流域にあるベンガル湾からランパの丘稜地帯であり、その広さは約5,400スクウェアーマイルである。300万人のヒンドゥー教とイスラム教の信徒が住んでいる。この地域で伝道しているのは、ルーテル教会以外ではカナダのパプテスト教会、イギリスのプレイマウス兄弟宣教団である。

統計
ラジャムンドリ伝道   1918年時点
按手宣教師  6名    教会員 26,037名
509の村が点在する。

ブラウンが訪れた前年の1920年3月、インドのルーテル教会の宣教師会議にて教会憲法の草案が採択され、ボードの承認を得た。これにより、宣教師会はボードの直接的下部機関でなく、独立の機関となっていった。なお、その3年前の、1917年にはグントゥール・シノッドが組織化され、その地区の伝道と教育事業である小学校の経営責任を担っていった。
さらに、ブラウンが訪ねた年の1921年には、ラジャムンドリ地区もシノッドを形成していた。

(続きはこちら)
(本文は「教会と宣教 第17号」日本福音ルーテル教会東教区-宣教ビジョンセンター紀要-2011年から転載しています)

=============================================

青田勇(あおた・いさむ)氏略歴
1975年   日本ルーテル神学校卒業
日本福音ルーテル教会牧師
1992年   本教会事務局・広報室長
1995年   本教会事務局長〔総会書記〕

2009年   日本福音ルーテル教会副議長

*画像は日本福音ルーテル教会のロゴ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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