「2011年10月21日に世界は滅亡する」―そう予言して物議を醸したファミリーラジオのキャスターのハロルド・キャンピング氏。結局、10月21日を迎えるまで予言を覆すことがなかった同氏だが、これが彼の最後の予言となるのだろうか。
同氏は、キリスト教改革派教会や長老教会の伝統に背を向けて、「1988年に世界が滅亡する」と予言して世間の注目を浴び、予言者としての地位を確立。94年と今年の5月21日、そして先日10月21日についても「滅亡の日」と語っていた。
同氏は、5月の予言の際、街頭などで自身の主張を大っぴらに宣伝し、人生をより良くするために財産をささげるべきだなどと説いて、支持者たちから数百万ドルを集めた。
予言が外れた時、支持者たちは貧困と幻滅と怒りに苛まれた。ファミリーラジオを訪問した彼らは、「私は本当に失望していて、もう『信仰』という意味が分からない」、「あなたは本当に哀れな人だ。私はあなたに全財産を注ぎ込んだのに。全てのお金と希望をあなたに託したのに」などと語り、失意を露わにした。
最近のキャンピング氏には全盛期の勢いがなく、予言の中でも『恐らく』という単語を多様して断言をさけるなどしている。90歳にして生涯4度目の世界滅亡予言を行い、外してしまった同氏。彼はもう予言することはないのだろうか。
「残念ながら」と言おうか、その可能性は低い。同氏は、5月21日の予言が外れた後、即座にユダヤ人の祭日のサイクルなどを持ち出して独自の再計算を行い、10月21日を割り出して、「10月21日の予言はその通りになるかも知れない。つまり、その日が全ての終わりかも知れないということだ」と語っていたのだから。
キリスト教改革派教会の聖書教師として出発し称賛されたキャンピング氏だが、伝えられるところによると、現在は支持者に対して、「全ての教会は背教者だ」などと教え、自宅で聖書の研究を行い、ファミリーラジオの彼の番組だけを聴くことを勧めているという。
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