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教皇、出身国ドイツを初司牧訪問

2011年9月27日19時24分
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【CJC=東京】教皇べネディクト16世は9月22日朝、ローマのチャンピーノ空港を出発、2時間の空路を経てベルリン・テーゲル空港に到着した。教皇としての司牧訪問は21回目。出身国ドイツへは初めて。

空港には、クリスティアン・ヴルフ大統領、アンゲラ・メルケル首相、ライナー・マリア・ウェルキ・ベルリン大司教、司教協議会会長のロベルト・ツォリッチ大司教らが出迎えた。

大統領官邸ベルビュー宮殿で行われた歓迎式典で教皇は、ドイツと教皇庁の友好関係をより深めるこの公式訪問で、人々と触れ合い、神について話したいと、目的を述べた。教皇は同宮殿でヴルフ大統領と個人会談を行った後、司教協議会本部でメルケル首相と会見した。

その後、教皇は連邦議会で「法治国家の基盤に関する考察」と題して講演した。

バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、旧約聖書の列王記上から、王位に就いたばかりの若きソロモンが、夢枕に立った主から願うものを与えると言われ、成功や豊かさ、長寿、敵を排除することではなく、「あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断できるように、聞き分ける心をお与えください」(列王記上3・9)と答えたエピソードを引用した。教皇は、政治家の仕事は成功や物質的利益を目的とせず、正義のために取り組み、それによって平和の基礎となる条件を作り出すことと教皇は述べ、成功は二義的なものであり、成功は時に法を歪め、正義を破壊する誘惑への道にもなると述べた。

教皇はまた、世の中の大方の問題においては、多数派の意見が判断の基準となるが、人間と人類の尊厳が左右される問題については、数による判断は十分でないと警告した。

同日夕、教皇はベルリンの『オリンピアシュタディオン』でミサを捧げた。1936年夏のベルリン・オリンピックの中心会場となった競技場。教皇は特別車『パパモービル』で会場を一周、観客席や競技トラックを埋めた約8万人の信者の歓迎に応えた。

ミサの説教で教皇は、ヨハネによる福音書15章を読み上げ、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」というイエスの言葉は、「ぶどうの木とその枝がつながっているように、あなたがたもわたしにつながっている。しかし、わたしに属しながら、あなたがたもまた互いに属しあっている」ということを教えている、と教皇は説明、さらに、「わたしはまことのぶどうの木」というイエスのたとえは、「わたしはあなたがたで、あなたがたはわたしである」という、イエスと私たちと教会との同化を示す驚くべき意味を語っていると解説、イエスと教会との同化は、教会を迫害していたサウロ(パウロ)に、ダマスコ途上で主が「なぜわたしを迫害するのか」と呼びかけたことにも明らかであると述べた。

今日、教会を外見的に社会の中の単なる一組織と見なしたり、教会の痛ましい体験だけを見つめ、教会の持つ大きく深遠な神秘に目を向けない風潮を教皇は指摘。こうした中で人々は教会というぶどうの木に属している喜びを感じることができないでいると語り、「時に私たちは搾り機の下で完全につぶされたぶどうのように感じることがあっても、キリストと共にいれば、成熟したぶどう酒となることができる。神は私たちの人生の苦しみを愛に変えることができるからだ」と説き、福音書記者が繰り返す、「キリストにつながる」という言葉を忘れないようにと要望、「キリストにつながるとは、また教会につながること」と述べた教皇は、教会においてキリストと一致する深い喜びを再発見し、そこに人生に必要な慰めと贖いを見出し、世界のために喜びと愛のぶどう酒となってほしいと、ドイツの信者たちに呼び掛けた。

教皇は23日午前、ベルリンからチューリンゲン州の州都エアフルトへと移動、同地でドイツ福音主義教会連盟(EKD)の関係者と会見した。エアフルトは、「宗教改革」の創始者マルティン・ルターが学び、修道者時代を過ごした。

教皇は、街のシンボルである聖マリア司教座大聖堂を訪れ、ドイツの宣教に尽くした8世紀の聖人、聖ボニファチオの聖遺物の前で祈りの時を持った。教皇は続いて旧聖アウグスチノ会修道院に向かい、修道院の会議室で教皇はドイツ福音主義教会の代表らと挨拶を交換した。現在は、国際的な集いや文化的催しの会場として使用されているが、聖アウグスチノ修道会会員であったルターが1505年から1511年まで修道生活をおくった場所。

教皇は続いて付属の聖堂で、カトリック教会、福音教会、その他のプロテスタント教会関係者らとエキュメニカルな祈りの集いを持ち、すべてのキリスト者の一致の恵みを祈った。

同日夕、教皇はアイクスフェルトのエッツェルスバッハにある聖母マリアに捧げた小さな巡礼聖堂を訪問、聖堂に接する緑地帯で約9万人の信者と共に夕べの祈りを唱えた。

24日、教皇はエアフルトの大聖堂広場で、約3万人の信者らを前にミサを捧げた。

教皇はミサの説教で、かつて東ドイツに属していたエアフルトの前世紀の歴史を振り返りながら、ナチスそして社会主義一党独裁を経て、今日再び自由を得たカトリック信者たちに、信仰を進んで証しする生き方を示した。新しい自由は教区と小教区の活動に様々な可能性を与え、教会や施設は修復された、だが私たちの信仰はどうだろうか、新しい成長をしているのか、さらに深いレベルのキリスト教生活を追求しているか、と教皇は問い掛けた。

同日午後、教皇は最後の訪問都市フライブルク・イム・ブライスガウへと向かった。教皇は最終日のミサを翌日に控え、同市見本市会場で約4万人の若い信者らと前夜の祈りの集いを行った。

教皇は25日午前、フライブルク空港でミサを行った。空港にはドイツ内外から約10万人の信者が集まった。ミサの説教で、私たちは今日世界で見る様々な恐ろしい出来事に動揺するが、これらの出来事を前に神への信仰を告白するとはどういうことかと問題を提示、私たちは全能の神を信じるが、神はその力を、この世で人間が考え行うのとは、違う形で働かせられるということを忘れてはならないと教皇は述べた。

社会・福祉分野で特に目覚しい活動を行っているドイツの教会の働きに教皇は感謝と賞賛を送りながら、これらの活動が単に技術的・職業的な奉仕に終わらないよう、人々がキリストの愛に触れられるようにさらに自らの心を開き、愛である神をより目に見えるように証しすることを希望、そのためには自分の信仰生活の質を振り返ることが大切と述べた教皇は、教会の刷新は回心への望みと、新たにされた信仰からのみ得られるものだからであると強調した。

教皇は同日夕、フライブルク北郊のラール空港から空路帰国した。空港ではクリスチャン・ウルフ大統領夫妻らが見送った。

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