過去60年間で最悪のききんに見舞われているソマリアでは、イスラム教武装組織アルカイダ系の組織アル・シャバブが同地域を統制していたため、海外からの食糧支援が潤滑に行き渡ることが難しい状態にあった。
ワールドビジョンは18日、ソマリアは人道支援団体の活動に大きな制約があり、周辺国には18万4千人以上の難民が流出していると伝えていた。ワールドビジョンは食糧支援を中心とする支援活動を展開している(ワールドビジョンへの支援はこちら)。
国連がソマリア首都モガディシオに設置した暫定連邦政府(TFG)とアフリカ連合ソマリアミッション(AMISOM)による活動展開により、23日には首都モガディシオの大部分の地域からアル・シャバブの勢力が撤退したことを受け、ソマリア国民らが同組織の撤退を祝った。
各国政府が国連を中心に支援を行う他、各キリスト教団体も現地支援活動に乗り出している。日本国際飢餓対策機構も23日、パートナー団体の国際飢餓対策機構、およびストップ・ハンガー・ナウ、バルナバス・ファンドと協力して緊急援助活動を行うと発表した。
国際飢餓対策機構は、ソマリアからの難民の流入で食糧危機が悪化しつつあるケニア北東部とエチオピア南部のソマリア国境地域ですでに食糧支援と予防接種を行っている。日本国際飢餓対策機構では「アフリカは私たちにとって遠い国かもしれません。しかし東日本大震災に際して、アフリカを含む世界各国から数多くの支援が寄せられたことを思う時、そしてその支援にどれほど励まされたかを知っている私たちが、世界の人々の苦しみに無関心でいることはできません。私たちひとりひとりに出来ることがあります。ぜひ飢餓に苦しむ隣人にあなたの愛を表してください。皆さまの具体的なご支援を切にお願いします」と述べている。
国連ではアルシャバブ武装勢力が撤退した後のモガディシオによっていかに迅速に暫定連邦政府による安定した治安を保てるかが重要であるとし、緊急課題としてモガディシオで基本的な政府構造が確立されるべきであり、さらにモガディシオにおける経済活動の再興が不可欠、特にアルシャバブの統制下にあったバカラマーケットの再興が重要であると発表している。
国際飢餓対策機構経由のソマリア支援は郵便局での郵便振替[00170-9-68590 /一般財団法人 日本国際飢餓対策機構(「ソマリア支援」と明記)]で受け付けている。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
聖書が教える「行いによる義」 菅野直基
-
地球環境の守り人 穂森幸一
-
主につながり主に求めよう 万代栄嗣
-
カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声
-
サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也
-
ワールドミッションレポート(11月3日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(3)
-
ワールドミッションレポート(10月31日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(1)
-
ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)
-
篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(250)聖書と考える「推しの殺人」
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也
-
【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』
-
「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事
-
カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声
-
聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催
-
ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)
-
全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演
-
やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明
-
花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり
-
「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕
-
「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事
-
カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声
-
【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也
-
聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催
-
全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演
-
やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明
-
花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり
-
「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕
-
ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)

















