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新しい歌を持って主に賛美を捧げるKCCJ  朴寿吉牧師

2004年2月7日07時02分
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主に新しい歌を歌いなさい(創世記15:1-17)

アブラハムは世界宗教の中でユダヤ教、イスラム教およびキリスト教の信仰を結合させる祖先であります。このことは、神様が、星より多いアブラハムの子孫として、我々のことも呼んでおられることを意味するのです。

我々は、アブラハムのように神の目的のために、神から呼ばれたことを信じなければなりません。では、何が信じて生きることなのでしょうか。

1)信じて生きることは唯一の神に頼ることです。
アブラハムはソドムの邪悪な都市に住んでいた甥ロトを救うために、カナンの同盟国の王に対する戦いに勝ちました。勝利直後、アブラハムは恐怖に取りつかれました。

彼はちょうどその領域の多くの族長の中の一人でありました。そして彼は、敵からの反撃を考えると、恐ろしかったのです。そのうえ、アブラハムはまだ子供がなくて、非常に年を取っていました。彼はロトに自分の沃地を譲って、彼らは二つに分かれていました。これらの状況のため、アブラハムは勇気を失い、意気消沈していました。

これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨みました。
「恐れるな、アブラムよ。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」
これと同様に、我々は信仰を通して神様のみに頼らなければなりません。

2) 信じて生きることは神の御旨を探すことです。
アブラハムには、すべての所有物、富、および土地があっても、彼には子孫がいないので、本当の意味での繁栄をしているとは言えませんでした。

神のご計画に挑戦してアブラムは尋ねました。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」アブラムは彼自身の解決策を探そうとして、言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」と
「しかし見よ」と、主の言葉があった。「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」
これはアブラハムの老年における、神の究極のプランでありました。

また、我々はマタイによる福音書6:33に「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」というみことばがありますが、このみことばのように、その優先権を変える事なしに、まず神の御旨が何であるのかを求める信仰によって生きるべきです。

3) 信じて生きることは神の約束を信頼することです。
主はそのご自分の聖なる名でアブラハムが正しい人であると認めて、契約と犠牲でアブラハムに対する約束の確認をされました。

ヘブル11:6「信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神が存在しておられること、また、神は御自分を求める者たちに報いてくださる方であることを、信じていなければならないからです。」

神の約束は確かで、神の聖なるみ名を通して与えられているのです。
この保証はヘブライ6章13-18節に記録されています。
6:13 「神は、アブラハムに約束をする際に、御自身より偉大な者にかけて誓えなかったので、御自身にかけて誓い、
6:14 「わたしは必ずあなたを祝福し、あなたの子孫を大いに増やす」と言われました。
6:15 こうして、アブラハムは根気よく待って、約束のものを得たのです。
6:16 そもそも人間は、自分より偉大な者にかけて誓うのであって、その誓いはあらゆる反対論にけりをつける保証となります。
6:17 神は約束されたものを受け継ぐ人々に、御自分の計画が変わらないものであることを、いっそうはっきり示したいと考え、それを誓いによって保証なさったのです。
6:18 それは、目指す希望を持ち続けようとして世を逃れて来たわたしたちが、二つの不変の事柄によって力強く励まされるためです。この事柄に関して、神が偽ることはありえません。それが新たな望みと約束であることの拠点が、神のみ子イエスであります。これは今日、私たちの信じている、生きておられる神の、新しい確かな変らない約束です。

最初に神の国を求めることによって、他のすべてのものが我々に与えられるというのは、確かで変らない神の約束です。
「私について来なさい。そうすれば、あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」というイエスのCalling呼びかけは確かで変らないものです。

私は、クリスチャンのミニストリにおいて「主に新しい歌を歌いなさい」という主題のもとで、日本での奉仕活動しながら、生活しているKCCJにおいて、どのように主の働きをしているかという例を共有したいのです。

在日大韓基督教会(KCCJ)は日本にあるエスニックMinority共同体です。今年で96年目を迎え、ミカ書6:8にあるように、正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むことに反応を示しつつ、その歴史の中で主にあって世界の兄弟姉妹と共に働いてきた教会であります。

日本による植民地時代以来(1910-45)、在日コリアンは日本社会と日本政府によって様々な形で抑圧を受けてきました。日本からの解放後も、在日コリアンは、一方的に外国人として扱われ、外国人登録証の指紋押捺に象徴されるような差別と偏見の中で生きることを強いられてきました。

在日大韓基督教会は1980年代から世界の教会と連帯して、指紋押捺反対運動を展開してきました。その結果、日本では指紋押捺制度の完全撤廃が実現し、私たちは主に向かって賛美の歌を捧げることができました。

在日として聖書を読む時、私たちが置かれた状況に対して心響く聖書の個所があります。それは旧約聖書の出エジプト12章にある、過ぎ越しの場面と、出エジプト14章にある紅海を渡り救われた時の賛美であります。またサムエル記上1章にある、ハンナによるサムエル誕生への喜びの賛美です。

最近の日本では、多くのキリスト教団体が協力して、外国人の人権を保障するために、外国人住民基本法の成立のために運動をしいています。この法律が制定される日を待望し、新しい歌を主に捧げたいと思います。

また、最近は、留学の為に来日した青年と日本生まれの在日青年たちが賛美のチームを作り、共に歌いながら日本と韓国の文化や習慣の違いを越え、良き交わりを行っています。ここにまた在日大韓基督教会の新しいビジョンが見えて来るのではないかと期待しています。

在日大韓基督教会 総幹事 朴寿吉牧師

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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