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大雨の音が聞こえる

2003年7月28日04時07分
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列王記 19:9-18
『その所で彼はほら穴にはいって、そこに宿ったが、主の言葉が彼に臨んで、彼に言われた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀をもってあなたの預言者たちを殺したのです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。エリヤはそれを聞いて顔を外套に包み、出てほら穴の口に立つと、彼に語る声が聞えた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀であなたの預言者たちを殺したからです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。主は彼に言われた、「あなたの道を帰って行って、ダマスコの荒野におもむき、ダマスコに着いて、ハザエルに油を注ぎ、スリヤの王としなさい。またニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王としなさい。またアベルメホラのシャパテの子エリシャに油を注いで、あなたに代って預言者としなさい。ハザエルのつるぎをのがれる者をエヒウが殺し、エヒウのつるぎをのがれる者をエリシャが殺すであろう。また、わたしはイスラエルのうちに七千人を残すであろう。皆バアルにひざをかがめず、それに口づけしない者である」。 』

列王記には,信仰によって次々に勝利を収めるエリヤの姿が描かれています。ケリテ川の畔でカラスに養われるという面白い経験をしたり,はたまた,バアルに仕える預言者450人に対して,一人で対決し,更には圧勝してしまうこともありました。そしてカルメルの頂で恵みの雨を授かるエリヤの痛快劇は,今日の日本に生きる私たちクリスチャンに,信仰による希望を与えます。

エリヤの勝利が何に起因したのかを探ってみると,それは彼の神様に対する絶対的信仰,そして何より,切実な祈りであることに気づきます。彼がカルメルの頂で捧げた祈りは,7度に渡りました。エリヤはまず頂に登り,アハブにこう言います。『大雨の音がするから,上って行って,飲み食いしなさい』(I列王18:19)。 雨どころか,まだ雲すらも見えない真っ青な空が,そこには広がっていたはずです。それまで3年半も干ばつが続いていたのですから,頂からすぐそこに見える太陽はギラギラとエリヤに照りつけ,彼の体力を容赦なく奪っていったでしょう。しかし,このような空には雨の降る兆しなどまるで無いのに,エリヤが耳にした『大雨の音』というのは,一体何だったのでしょうか。

雨と聞いて,最初にノアの箱舟の時代に降った大雨を連想する人も多いのではないでしょうか。ノアの時代,それは堕落の時代でした。神様の存在など,ノアの家族を除いては,誰もが忘れていたのでした。しかしノアは,神様を知っていました。世の人々の罵声に目もくれず,彼はひたすら箱舟を造り続けたのでした。

聖書に登場する人物の信仰に私たちが驚嘆する理由,それは,世が全く暗闇に覆われている時代の中で,必ず訪れる光に対する希望を捨てようとはしなかったことです。一ヶ月ほど前に私たちが祝ったクリスマスを見てみましょう。北半球に位置するイスラエルにおいて,日本と同様,イエス・キリストの誕生した季節は,一年で最も暗く寒い冬でした。クリスマスが実際にイエス・キリストの誕生日ではなかったにせよ,その日が冬に祝われることの重要性は,信仰の冷え切った冬のような時代に,神様は大切な一人子をこの世に遣わして下さったということです。世の中が最も暗く沈んでいた時代に,小さな町ベツレヘムは,神様の栄光を見たのです。

しかし,キリストはどのようにこの世に来られたのでしょうか。高らかなラッパの音と共にだったしょうか。天の軍勢を従えてでしょうか。いいえ,そうではありませんでした。ローマ帝国による支配の甚だしい首都エルサレム,そこから離れた小さな町ベツレヘムで,キリストはひっそりとお生まれになったのです。そして,真実の信仰を持っていた人々たちだけに,その誕生が事前に伝えられたのでした。

エリヤの話に戻りましょう。これまで様々な奇跡と勝利を与えられたエリヤは,自分の命を狙っている者の存在を耳にしました。大いなる勝利を得てきたエリヤです。暗殺者の話を聞いてどうしたのかと思って見てみると,どうでしょう。彼は恐れ,逃げました。そしてホレブの洞穴に逃げ込んだのです。

彼は神様に言いました,「もう死んだほうがましです。あれほどがんばったのに,一人ぼっちです。」 彼も,私たちと同じ人間でした。神様からのお守りと恵みをこれほどまでに受けているにも関らず,いざと言うとき,信仰を失ってしまうのです。

今日の日本に生きる私たちには,このエリヤの気持ちが痛いほどよく分かるはずです。御言葉の学びをし,多くの恵みを受け,そして街に伝道に出かけても,人々から返ってくる冷たい眼差しは,私たちの霊を突き刺してきます。

物質的生活を送る人々は,物質的な印を求めます。神様の霊性を証しても,世の人々はそれを知ろうとはしません。このような頑なな心を打ち砕くには,私たちはどうすればよいのでしょうか。

洞穴に逃げ込んだエリヤは,そこで多くの不思議な出来事に遭遇します。大きな風が吹き,大きな山を切り裂きました。その後,大地震がありました。その後に大きな炎が立ち昇りました。エリヤはそれらの奇跡の中に,神様の御姿を必死に探します。しかし,そこに神様はおられませんでした。

私たちにこのような姿は無いでしょうか。霊的な存在である私たちは,この物質社会に生きるうちに,知らぬ間に肉的な印を求めてしまってはいないでしょうか。何億年前の化石が証明するから進化論が正しくて,創造論は間違いであると反論されたり,神様がいる証拠を求められたりします。そして私たちは閉口してしまい,それら物質的な証拠をあれこれと組み立て直して,神様の存在の物質的な証拠を造ろうとはしていないでしょうか。

聖書は物質的なことを話しているのではありません。物質的世界を超越した,霊の世界を説いているのです。神様から与えられた文字を信奉する余り,ユダヤ民族の信仰は,文字に仕えるものとなってしまいました。イエス・キリストはその驚くべき歴史観を持って,彼らユダヤ人に,驚くべき霊の律法を大胆に解き明かしました。

私たちが物質的証拠を求めてしまうのは,私たちの信仰が依然肉的であることの証拠ではないでしょうか。クリスチャンにとって,日本は暗黒の世界であると言えましょう。ひょっとすると,世界全体が暗黒であると言えるかもしれません。教会に閉じこもり,世の勢力に萎縮してしまっている大部分のクリスチャンたちを見ると,洞窟に閉じこもり,大きな奇跡を求めていたエリヤの姿を思い浮かべざるを得ません。

様々な奇跡の中に神様を見つけることのできなかったエリヤに,神様はどのようにして御姿を現されたのでしょうか。全ての異常事態の後,神様は静かな細い声で,そっとエリヤに語り掛けました。「そのようなところで何をしているのだ。そこから出て,バアルに膝を屈めない7000人を探し出しなさい。」 神様は,その栄光を大胆に示そうとはしませんでした。そうではなくて,暗黒の世の中にあって,世の中の雑踏や惨事に印を求めない者,ただそっと主の言葉に耳を傾けている者だけに,良き知らせを告げてくださったのです。

エリヤは,雲ひとつ無い空から,大雨の音を聞きました。彼の耳に聞こえた音,それは,彼の高鳴る胸の鼓動だったのではないでしょうか。晴れ渡る空,雨の兆しなど全く無いのを見て,エリヤは雨がやってくることを確信し,溢れ出てくる希望を抑えることが出来なかったのでしょう。

私たちがこの時代においてすべき事,それは,この高鳴る胸の鼓動を共有することです。しかし,栄光の神様の姿を奇跡の中に求めるのではありません。印ばかりを求める世の中で,私たちの心は,彼らとは異なる次元にあるべきです。この世に屈しない人々を集めなさい,と,万軍の主は仰せられました。与えられた御言葉を携え,これで多くを集めなさいと私たちに告げられた神様。私たちがそのまま洞窟に閉じこもっていたのか,それとも,すぐに出て行って,多くの魂を呼び集めることができたのか,主は全てをご存知でしょう。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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