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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」 (16)

2007年3月27日08時36分
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佐々木満男弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週日曜日朝9:30〜、インターネットhttp://vip-hour.jp/で24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。今日はその第16回目です。



                                     ◇
「自分の持っている物に執着しない」



 あなたはこの世にオギャーと生まれた時、何かを持って生まれてきましたか。「右手にダイヤの指輪をつけて、左手には金貨を握りしめて赤ちゃんが生まれてきた」、なんて聞いたことがないですよね。みんな何も持たずに裸で生まれてきたんです。



 あなたは死んでこの世を去るとき、何かを持ってあの世へ行けますか。何ひとつ持たずに、なにもかもこの世に残して行くんですね。



 そうすると、いろいろな物を持てるのもこの世限りということです。この世で生活するためには、お金もいります。いろいろな物も必要です。でも、お金や財産をあまり持ちすぎると、かえってわずらわしいことが多いんじゃないですか。ドロボーが盗みに来たり、人々がお金を借りに来たり、税金逃れのためにいろいろ工作をしたり。だから、自分と家族が普通に生活できれば十分ですよ。余った分は、貧しい人たちに恵んであげたら喜ばれるし、自分もうれしいですよ。



 いずれにしても、あなたは生まれてきた時は何も持って来なかった。死ぬ時も何も持って行けないのです。この世で持っているものは、すべて恵みによって与えられたものです。それも、この世限りのものにすぎません。



 問題が起きた時に、この原点に立ち返って考えてみるといいですよ。持ち物に対する執着心がうすらいで、気が楽になりますからね。例えば、あなたが誰かにお金を貸したら返ってこないと覚悟した方がいいですよ。友人からお金を借りる人は、銀行その他の金融業者や家族からも借りられない人ですから、返済能力がないのです。だから、借りた本人は返すつもりでも、現実的には返せないんですね。



 返す力のない友人に貸した金を返せ、といえば、せっかくの友情がそれで壊れてしまいます。でも、返せと言わずに我慢していると、いつも気分が悪いですよね。「困っているからと言うので無理して貸してあげたのに、あの人はいっこうに返してくれない。なんて無責任な人なんだ。あんな人に貸してあげなければよかった」と、心の中でその友人を悪く思ってしまいます。その思いは言葉にしなくても自然に態度に出てしまいますから、友人はあなたからだんだん遠ざかってしまいます。そうすると、あいさつにもこない友人に対して、ますます腹が立ってきます。あなたはこんな経験をしたことがありませんか。せっかく良いことをしたのに、気分を悪くして、あげくは友情もこわれて敵対関係になってしまうなんて、ばかな話ですよね。



 聖書には、「困っている人にお金を貸すときは、返済を期待しないで貸してあげなさい」と書かれています。



 私もずいぶんいろいろな人にお金を貸しましたが、ほとんど返ってきません。でも、けっこう仲良くやっています。それは、はじめから貸した人から返してもらうことを期待していないからです。返したくても返せなくてかわいそうだなぁと思っているからです。



 でもたまには、返してくれる人もいます。この間も、ホームレスになった小学校の同級生にお金を貸して助けてあげました。2年位は全然働く意欲がなく、借りにくるだけでしたが、3年目から立ち直ってきました。毎日一生懸命道路工事の交通整理をして、少しずつ返してくれました。うれしかったですね。涙が出ました。これは三重の喜びです。



 まず第一に、困っている人にお金を貸してあげた喜び。第二に、彼が立ち直って自活できるようになった喜び。第三に、貸したお金を誠実に返してくれた喜びです。



 時には、だまされたこともありますよ。はじめから返すつもりがないのに、うまいことを言って人からお金を借りるとドロンしてしまう詐欺師みたいな人がいるんですね。でも、いいじゃないですか。だまされた自分が悪いと思えば腹も立ちません。そんなことで腹を立てていつも気分を害していたら、それこそ損ですよ。だまされて損したうえ、気分まで害して損することはないですよ。



 だました人を追求して取り返そうとすれば、もっと費用がかかります。人をだますような人は、たいていすぐにお金を使い果たしていますから、取り返すことはできないことが多いんです。これでは三重の損です。第一に、だまされた損。第二に、だました人に腹を立てる損。第三に、返済を追求しても返済されない損です。だまされた自分が悪いと思って、損は最小限にくい止めた方がいいですよ。それを取り戻すためには、自分でもっと働けばいいんです。



 こんなこと言ってると、弁護士の出番がなくなってしまいます。いいんですよ。弁護士の出番がないほうが、いい社会なんですから。



                                     ◇



 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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